Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(12)坂本龍一

2021-05-04 00:10:00 | コラム
~坂本龍一のキャリア10傑~

奇人変人、でもクールな天才。

69歳、自分がいちばん格好いいと思うオッサンかもしれない。


音楽で最初に衝撃を受けたのがYMOだった。


昔ほどふざけてはいられない世の中だからでしょう、最近は政治的な発言が目立って真面目過ぎるなぁと思うこともあるけれど、好きなアーティストでありつづけています。


(1)『シェルタリング・スカイ』(91)

教授の映画音楽キャリア、これが頂点ではないかな。

観念的に走りがちな(このころの)ベルトリッチ、音楽がなかったら観客は置いてけぼりを喰ったかもしれない。




(2)『戦場のメリークリスマス』(83)

挑発と野心に満ちたオオシマの物語、しかし鑑賞後は温かな気持ちにさえなる。

音楽のおかげでしょう。




(3)『怒り』(2016)

オールスターによる群像劇。

登場人物たちが抱えきれず、周囲に漏れ出す怒りや哀しみを表現していて胸に痛い。


(4)『ラストエンペラー』(88)

オスカー作曲賞受賞。


共作としてデヴィッド・バーンが居ることが意外だったなぁ。


(5)『バベル』(2006)

イニャリトゥによる群像劇、菊地凛子の熱演でも話題になった。

教授は音楽監督ではなく、楽曲提供にとどまっている。


(6)『スネーク・アイズ』(98)

デ・パルマの「カブキ」演出、ケイジのハイテンション演技を、少しなだめているかのような音楽・笑


(7)『御法度』(99)

『戦メリ』に比べれば弱いかもしれないが、異色の時代劇にぴったりの前衛性もある。



(8)『リトル・ブッダ』(93)

ベルトリッチが極彩色で描く釈迦の物語。

中身はともかく、キアヌのキャスティングは大正解だったよねぇ。


(9)『王立宇宙軍~オネアミスの翼』(87)

この時代は、遊び心もあっておもしろい。




(10)『ハイヒール』(91)

スペインの英雄アルモドバル、初期の佳作。

こういうオファーって、アルモドバル本人から直接届くのかな。

教授くらいの地位を持つひとには、どういう手順で仕事を頼めばいいのか興味あり。

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明日のコラムは・・・

『ビール少々、ワインいっぱい。』
コメント
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