Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(352)

2020-10-23 00:10:00 | コラム
なー「ど」→「ど」ろんこ

どんな子どもだって、、、といい切ることは出来ないのかな、汚いものを好むもので。

その筆頭が「うんち」だろう。

「うんち」ネタで、飽きることなく笑っていられる。

当然、砂も泥も好きなはず。

もちろん「眺めること」が好きなわけではなく、「触り」「汚す」ことが好きなんだ。

どろんこ。になって大笑い! みたいな。

自分だってそうだった、だから、田んぼとかにも足を突っ込んだりするんだよね、ダメなことだと分かっていても。

高校生くらいになると、汚れることを好まなくなる。
そりゃ、雨のなかで展開される体育祭とかは燃えるかもしれないが、それはもはや非日常であって、積極的に汚れようなどとは思わなくなる。
と同時に、それまで平気で触ることが出来たカエルやミミズなどを触れなくなったりして。

ただ、他者が泥だらけになるところを「見る」ことは、いくつになっても好きなんだよね。

一時期流行した、女子同士のキャットファイトとか好例でしょう。



映画のなかの「どろんこ大好き監督」といえば、なんといっても黒澤明。

『七人の侍』(54)はもちろん、
『野良犬』(49)の最後の対決、


泥ではなくペンキを「代用したに過ぎない」ともいえる『酔いどれ天使』(48)などなどなど、とにかく三船を汚すことを楽しんでいるかのよう。

顔中に泥を塗り、「自分以外のなにか」になろうとするのは、『ヒミズ』(2012)の染谷将太。

逆に「泥はともだち!!」と思ってそうなのは、『ランボー/怒りの脱出』(85)のジョン・ランボー。

※スーパージョッキー(!!)の映画紹介



もっと深く、湖や苔、水や泥のなかにアイデンティティを宿すのが『13日の金曜日』(80)の「あのひと」ともいえるのかな。


『13金』シリーズはジェイソンというキャラクターが「極端に」立ってしまったため、回を追うごとにモンスター映画っぽくなってしまったのだけれども、いや、まぁそれゆえ人気作となりシリーズ化されていった面はあるものの、この哀しい背景が「ないがしろ」にされてしまったところがあり、そのへんは残念だったかな~。


次回のしりとりは・・・
どろん「こ」→「こ」まんどー。

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明日のコラムは・・・

『判定ダメだよ、KOじゃなきゃ!!』
コメント (1)
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