Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(349)

2020-10-12 00:10:00 | コラム
うーぴーごーるどばー「ぐ」→「ぐ」んま(群馬)

わが群馬出身の有名人といえば・・・

ヒムロックと布袋さん。


井森さんと中山秀ちゃん、篠原涼子さん。


バンドのBUCK-TICK。

文芸系はちょっと弱く、未だ田山花袋が推されている。
好きだけど、絲山秋子も居るぜよ! といいたい。

で、映画監督は有名どころが3人。


前橋の小栗康平と清水崇、館林の原恵一。

小栗康平は、この世に商業ということばは存在しないかのような映画を撮るひと。
清水崇は、ホラーを専門に撮る職人系。
原恵一は、尖ったアニメーションを撮る俊英。

やっぱり、カワリモノが多いね群馬出身者は!笑

<小栗康平>

74歳。
40年のキャリアで6本しか撮っていない寡作のひとでもある。

ふだんどうやって生活してるんだろ? と思ったら、家もなく知人の家に住んでいたことも。
(なんか前時代的で、すげー!)

宮本輝の名作を映画化、子役と加賀まりこの演技が絶賛された『泥の河』(81)でデビュー。

島尾敏雄の恐ろしい私小説をクールに描いた『死の棘』(90)は、自分のオールタイムベストの30選に入る。

夫の浮気に嫉妬し取り乱し、精神をきたす妻の姿(松坂慶子)がとにかく強烈。

群馬県が出資したにも関わらず観光映画にもなっていなかったのが笑える『眠る男』(96)、

洋画家・藤田嗣治の半生をエンタメ要素を完全に排して描いた『FOUJITA』(2015)など、

自分が「たまたま」映画好きで、しかも「たまたま」群馬出身だから注目していたし大好きだけど、
そうじゃなかったら、まったく眼中になかったかもしれないな~。。。

ん?

いやいや、もちろん褒めてますよ笑




<清水崇>



いわゆるJホラーを牽引した功労者のひとり。

脚本家・石堂淑朗や同郷の小栗康平に師事し、映画術を学ぶ。

2001年の『富江 re-birth』で監督デビューを果たし、次作『呪怨』(2003)でスマッシュヒットを記録する。


個人的にはそこまで感心はしなかったな、でもウケるのも分かる手堅い演出だったとは思う。
それが業界内での信頼につながったのでしょう、以後、『呪怨 パンデミック』(2006)、4DX専用の『雨女』(2016)、『犬鳴村』(2020)などホラーを連発する職人となる。

意外だったのが、実写版『魔女の宅急便』(2014)を担当したこと。

世評は芳しくなかったけれど、ちがう畑への進出は歓迎です。

<原恵一>

誰だ、霜降り明星の粗品だ! なんていっているヤツは!?


天才なんだぞ、このひとは。
粗品も、どちらかというと天才系だろうけれども。。。

東京デザイナー学院(現・東京ネットウエイブ)出身。
人づきあいは悪いが手腕はたしか、、、だったようで、20代ですでにアニメーション『ドラえもん』の演出に携わる。

92年、『クレヨンしんちゃん』の演出を担当。
局内でも気合いを入れている作品ではなかったものの大ブームを巻き起こし、97年の『暗黒タマタマ大追跡』から映画版の演出も担当する。

2001年、『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』が大評判となり一躍ときのひとに。

2005年の『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』まで演出を担当したのちは、『河童のクゥと夏休み』(2007)や『カラフル』(2010)、『バースデー・ワンダーランド』(2019)など、フリーランスとして力作アニメーションを発表しつづけている。


あすのしりとりは・・・
ぐん「ま」→「ま」どんな。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(350)』
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