Cape Fear、in JAPAN

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外国女優別キャリア10傑(42)ニコール・キッドマン

2020-10-10 00:10:00 | コラム
~ニコール・キッドマンのキャリア10傑~

豪州に居たころのほうがピッチピチだったのに、トム・クルーズのパートナーだったころのほうが若々しかったのに、「その後」のほうが「断然」魅力的になったニコール53歳。

いまじゃ「トムちゃんの元嫁」なんていうひとは居ないものね、大きくなりました。


(1)『誘う女』(95)

血が通っていないような美人―キャリア12年にして、やっと「はまり役」に出会う。


「テレビに出たい、有名になりたい」

美貌を武器に高校生をたぶらかし、旦那を殺害させる「お天気キャスター」を好演。

ガス・ヴァン・サントの演出も冴えに冴え、映画全体がメディア批評のような創りになっている。


(2)『ドッグヴィル』(2003)

白線を引いただけで仕切られ、丸見えの家に住む鉱山町ドッグヴィルに迷い込んだヒロインの悲喜劇を描く。

鬼才、ラース・フォン・トリアーによるアメリカ三部作の第1部。

クセのあるトリアーの映画のなかでは、比較的観易いのかも。。。




(3)『めぐりあう時間たち』(2002)

ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ共演。

ヴァージニア・ウルフを演じ、オスカー主演賞を受賞。

ウルフの『ダロウェイ夫人』をモチーフに、3つの時代それぞれに生きる女性を見つめた重層的な物語。


(4)『ペーパーボーイ 真夏の引力』(2012)

マシュー・マコノヒー、ザック・エフロン、ジョン・キューザック共演のサスペンス。

映画そのものの評価はけっして高くはなかったが、ビッチを嬉々として演じたニコールは最高。



(5)『アイズ ワイド シャット』(99)

トムと共演、キューブリックの遺作として知られる。

仰々しくもったいぶった演出に、公開当時は「キューブリック老いた?」と感じたものだが、数年後に再見したらじつに味わい深かった笑




(6)『ムーラン・ルージュ』(2001)

ユアン・マクレガー共演、バズ・ラーマンによるけれんみたっぷりのミュージカル。

なにより、主演ふたりの美声に驚かされる。


(7)『ピースメーカー』(97)

核兵器をめぐる軍事サスペンス。

実戦主義者ジョージ・クルーニーとのコンビは王道といえば王道だが、充分に楽しめる。


悲劇的な背景を背負っている悪役っていいよね。


(8)『ラビット・ホール』(2010)

交通事故で息子を亡くした母親と、そんな事故を起こした男と。

ニコールの演技は素晴らしく大絶賛されたが、それ以上に、この映画の監督が『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2001)のジョン・キャメロン・ミッチェルであることに驚いた。


(9)『アザーズ』(2001)

「見えざる侵入者」と戦う家族の物語。

ホラーといえばホラーだが、こけおどしの演出は少なく、静かな恐怖描写の積み重ねで不安を煽る上品な仕上がり。


(10)『LION/ライオン ~25年目のただいま~』(2016)

どんな解説文よりも、キャッチコピーがすべてを物語ってくれている。

「迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogle Earth」。

主演だけでなく、脇にまわっても光るのがニコールの魅力でしょう。

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明日のコラムは・・・

『叱るか褒めるか』
コメント
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