Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(251)

2018-06-18 00:10:00 | コラム
まんしんそう「い」→「い」っぱつや(一発屋)

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「―『あのひとは、いま』みたいなバラエティ番組のなにがイヤかってね、スタッフのほうも半笑いなわけよ。カメラ回す前からバカにしているっていうね」

※有吉弘行、自身のラジオ番組で「一発屋」について語る

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この世は、一発も当てられないひとのほうが多いわけだから、一発当てるだけで充分凄いのにね、

でも有吉ちゃんのいうとおり、一発も当ててない連中が一発屋を評するとき、なぜか「バカにした感じ」になる。

本来であれば、一発ではなく次々に当てたひと「だけ」が一発屋をバカに出来ると思うのだけれども、不思議なことだよね。


さて、映画界における一発屋。

俳優さんはミュージシャン同様、そういうひとが多い。

いちいち挙げていくと切りがないので、ひとつの例として・・・

たとえば、ボンドガール(の多く)は一発屋といえるのかもしれない。

とくに、80~90年代のボンドガール。

『007 リビング・デイライツ』(87)のマリアム・ダボとか、大好きだったのになぁ!!




俳優さんへの言及は、ここまで。
せっかく映画小僧を自称しているので、小僧らしく「記憶に残る一発屋の監督3人」を挙げてみたい。

※広義の意味における一発屋なので、実際は二発あるいは三発くらい当てているひとも含まれる


(1)長谷川和彦…トップ画像

その才能をイマヘイ今村昌平に認められ、『青春の殺人者』(76)で衝撃デビューを飾る。

しかし傑作『太陽を盗んだ男』(79)を最後に、「次は連合赤軍の映画を…」と繰り返し発言する「撮る撮る詐欺」の状況に陥ってしまい、現在に至る。


モチベーション低下なのか、制作そのものが困難を極めたのかは定かではないが、誰もが認める才能の持ち主なので残念。



(2)ヤッホー・シリアス

コメディ映画『ヤング・アインシュタイン』(88)を発表、
芸名がアレだし、見た目もこんな風なので、



「第二のティム・バートン」みたいな位置づけだったと記憶するが、その後は振るわず。

(3)ロッジ・ケリガン

精神に異常をきたしたシリアルキラーの生態に迫る『クリーン、シェーブン』(93)で、インディーズ界に衝撃を与える。

その映像センスに驚嘆した身としては、現在活躍していない状況に納得いかない。

90年代前半といえば米インディーズの「何度目かの」隆盛期であり、なぜQTのように躍進出来なかったのだろう・・・と。


あすのしりとりは・・・
いっぱつ「や」→「や」ま。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(252)』
コメント (1)
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