Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

accidentシネマ

2015-07-20 06:02:43 | コラム
「映画館における拍手体験」を特集したので、きょうは「映画館における事故、トラブル」を展開してみよう。

映画館を舞台にしたホラー映画は、珍作『デモンズ』(85)。



いまでこそ馬鹿にした書きかたをするが、公開当時はこれでも怖かった。

葉巻をくゆらすデ・ニーロに弁護士一家が迷惑するのは、トップ画像の『ケープ・フィアー』(91)。

その30年前―『タクシードライバー』(76)で、悶々とする若きデ・ニーロはポルノ映画館でナンパをしていたっけ。

『JFK』(91)で、オズワルド(ゲイリー・オールドマン)が暗殺者として拘束されるのもまた、映画館だった。

ハッピーなことはないのかい?

あるとも。
『トゥルー・ロマンス』(93)でふたりが出会うのは、B級の映画館だったじゃないか。


では現実はどうかって話である。

以下、自分が実際に体験した「映画館における事故、トラブル」の5傑。

(1)ひとつの空間に、複数の痴漢現る

場所は、いまは亡き新宿オデヲン。
上映作品は、大林宣彦の『あした』(95)。

前方のA地点から、女性の小さな悲鳴が聞こえた。

・・・その10分後に、後方のB地点からも女性の悲鳴が。

さすがに上映はストップ、それぞれの痴漢は係員に取り押さえられ・・・そのあと、どうなったのかは知らない。

『あした』なんて、そういうシーン? もないのに、じつに不思議な話である。

(2)上映中、変質者がスクリーンを切り裂こうと舞台に上がる

場所は、新宿ミラノ。
上映作品は、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス劇場版』(92)。

初日だったからマニアでごった返し、一時は騒然となった。

しかし映画が消化不良だったため、かえって、よい? 思い出となった、、、かもしれない。

(3)財布をなくす

きわめて個人的なことだけどね。

新宿プラザで『ブロークン・アロー』(96)を鑑賞した際に財布を落とし、それに気づかずテアトル新宿へ。
森田芳光×深津絵里による『(ハル)』(96)のチケットを買おうとしたとき、ようやく気づいて顔面蒼白、急いでプラザに戻るが、見つかるはずもなく・・・。

ポケットに残された小銭で、なんとか町田に帰還出来たのであった。

(4)ケータイ着信音でブチ切れ

場所は新宿プラザ。
上映作品は、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)。

あまりにも頻繁に鳴らすヤツが居て、ソイツとお客さんが口論を始め・・・いつの間にか、殴り合いにまで発展した。

上映は一時中断、たしかお巡りさんまで出動したような・・・。

(5)館内に明かりが戻ったら・・・

横の座席に、テリー伊藤が座っていた。

べつに事故ではないけど、マジで驚いたっけ。

場所は新宿ピカデリー。
上映作品は、石井隆の『黒の天使』(98)だった。


※『ロスト・ワールド』は、スピルバーグらしくない恐竜プロレス映画だったが、この、車のシーンだけは素晴らしかった。




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(288)吹越満』

コメント (2)
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