Scream―悲鳴、叫び声。
上げたことがあるか、40年の人生を振り返ってみる。
小さいときは上げたろうから、10歳からの30年でやってみようか。
・・・・・。
たぶん、ない。
恐ろしいことが起こったとき、ワーキャーいうひとと絶句するひとの2種類が居ると思うが、自分はおそらく後者のほうだ。
ビビッて、ことばさえ出ないっていう。
ちなみに逆の心理状態―気持ちいいときは、声に出しがちだ。
ビール呑んで「うめー!」
唐揚げ喰って「うめー!」
クールな展開? に「かっけー!」
面白い映画を観て「おもしれー!」
射精して「気持ちえー!」
でも怖い場面で「こえー!」とはいわない。
不思議といえば不思議、でも当然といえば当然なのかもしれない。
基本、格好つけマンだから。
自分は映画に衝撃を求めるものだが、衝撃といってもホラーやスプラッターで多用される「怖がらせ描写」ではなく、なんというか、人間の持つおぞましい側面についての描写を求めている。
というわけで。
今宵は、声に出してScreamすることはないけれど、心理的にScreamした映画のシーンを集めてみた。
小学生のころに観ちゃったらトラウマ必至、
でもいたずらに描いているわけじゃない、映画作家の表現魂に溢れた「心理的Scream」―あなたは耐えられますか?
(1)『アレックス』(2002)
ひとの顔面を消火器で潰すシーン。
特製の人形だと分かっていても、リアルな創りだから顔面崩壊に何度も顔を背けたくなった。
(2)『7月4日に生まれて』(89)
トム・クルーズが骨折をするシーン。
骨が皮膚を突き破る描写があって、かなり衝撃的だった。
もちろん、テレビ放映時にはカットされている。
(3)『カノン』(98)
ギャスパー・ノエの作品がふたつランクイン。
つくづくイヤな監督だ笑(大好きだけど)
娘の首を撃ち抜くシーン。
繰り返し観ているが、その度にガツンとくる。
(4)『赤い殺意』(64)
女が車に轢かれるシーン。
ヒロインの不貞を写真に残す―彼女は、そのために道路に飛び出したんだ。
(5)『カッコーの巣の上で』(75)
ロボトミー手術のシーン。
初見のとき、ロボトミー手術がなにを意味するのか分からなかったのだが。
(6)『フルメタル・ジャケット』(87)
デブの兵士がいじめに遭うシーン。
石鹸でボッコボコに殴られる。
(7)『キャリー』(76)
豚の血を浴びるシーン。
デ・パルマの流麗なカメラワークによって「美しい!」とも感じるが、よーーく考えたら、いや、よーーく考えなくても、そーとーひどい展開だ。
(8)『それでも夜は明ける』(2013)
鞭打ちのシーン。
痛さまで伝わってくる―本年度のオスカー受賞作は、シチュエーション・ドラマの変化球だったのだ。
(9)『ゆきゆきて、神軍』(87)
奥崎がかつての上官に殴りかかるシーン。
ここ、ストップモーションで流れる。
自分がドキュメンタリーも劇映画の「一ジャンルに過ぎない」と主張するのは、こういう演出が出来るから。
(10)『プライベート・ライアン』(98)
冒頭の戦闘シーンすべて。
水中で銃撃された兵士の血の流れ―演出の意図は別にして、スピルバーグは真のサディストだと思った。
※『アレックス』予告編…公開日初日に新宿で鑑賞。あまりの残酷描写に、ひとりの観客が係員を怒鳴りつけていた。
この映画が悪ふざけでないことは、最後まできっちり観れば「誰にでも」分かることだよ。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(73)』
上げたことがあるか、40年の人生を振り返ってみる。
小さいときは上げたろうから、10歳からの30年でやってみようか。
・・・・・。
たぶん、ない。
恐ろしいことが起こったとき、ワーキャーいうひとと絶句するひとの2種類が居ると思うが、自分はおそらく後者のほうだ。
ビビッて、ことばさえ出ないっていう。
ちなみに逆の心理状態―気持ちいいときは、声に出しがちだ。
ビール呑んで「うめー!」
唐揚げ喰って「うめー!」
クールな展開? に「かっけー!」
面白い映画を観て「おもしれー!」
射精して「気持ちえー!」
でも怖い場面で「こえー!」とはいわない。
不思議といえば不思議、でも当然といえば当然なのかもしれない。
基本、格好つけマンだから。
自分は映画に衝撃を求めるものだが、衝撃といってもホラーやスプラッターで多用される「怖がらせ描写」ではなく、なんというか、人間の持つおぞましい側面についての描写を求めている。
というわけで。
今宵は、声に出してScreamすることはないけれど、心理的にScreamした映画のシーンを集めてみた。
小学生のころに観ちゃったらトラウマ必至、
でもいたずらに描いているわけじゃない、映画作家の表現魂に溢れた「心理的Scream」―あなたは耐えられますか?
(1)『アレックス』(2002)
ひとの顔面を消火器で潰すシーン。
特製の人形だと分かっていても、リアルな創りだから顔面崩壊に何度も顔を背けたくなった。
(2)『7月4日に生まれて』(89)
トム・クルーズが骨折をするシーン。
骨が皮膚を突き破る描写があって、かなり衝撃的だった。
もちろん、テレビ放映時にはカットされている。
(3)『カノン』(98)
ギャスパー・ノエの作品がふたつランクイン。
つくづくイヤな監督だ笑(大好きだけど)
娘の首を撃ち抜くシーン。
繰り返し観ているが、その度にガツンとくる。
(4)『赤い殺意』(64)
女が車に轢かれるシーン。
ヒロインの不貞を写真に残す―彼女は、そのために道路に飛び出したんだ。
(5)『カッコーの巣の上で』(75)
ロボトミー手術のシーン。
初見のとき、ロボトミー手術がなにを意味するのか分からなかったのだが。
(6)『フルメタル・ジャケット』(87)
デブの兵士がいじめに遭うシーン。
石鹸でボッコボコに殴られる。
(7)『キャリー』(76)
豚の血を浴びるシーン。
デ・パルマの流麗なカメラワークによって「美しい!」とも感じるが、よーーく考えたら、いや、よーーく考えなくても、そーとーひどい展開だ。
(8)『それでも夜は明ける』(2013)
鞭打ちのシーン。
痛さまで伝わってくる―本年度のオスカー受賞作は、シチュエーション・ドラマの変化球だったのだ。
(9)『ゆきゆきて、神軍』(87)
奥崎がかつての上官に殴りかかるシーン。
ここ、ストップモーションで流れる。
自分がドキュメンタリーも劇映画の「一ジャンルに過ぎない」と主張するのは、こういう演出が出来るから。
(10)『プライベート・ライアン』(98)
冒頭の戦闘シーンすべて。
水中で銃撃された兵士の血の流れ―演出の意図は別にして、スピルバーグは真のサディストだと思った。
※『アレックス』予告編…公開日初日に新宿で鑑賞。あまりの残酷描写に、ひとりの観客が係員を怒鳴りつけていた。
この映画が悪ふざけでないことは、最後まできっちり観れば「誰にでも」分かることだよ。
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『シネマしりとり「薀蓄篇」(73)』