Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

どこに住んでも

2014-04-06 04:36:45 | コラム
映画の背景において「テキトー、でいい」ところなんか、どこにもない。

たとえばジェームズ・キャメロンは『タイタニック』(97)において、扉のなかに仕舞われた皿などの調度品を「画面に映ることがないにも関わらず」ホンモノにした、、、といわれている。

神は細部に宿るってね。

いいねぇ。

『タイタニック』といえば、映画ファンのあいだで「???」となっている疑問があって、
いや『タイタニック』そのものではないのだけれどもね、
チャン・イーモウが監督し、チャン・ツィイーを一躍有名にした『初恋のきた道』(99)における、背景に対する疑問なのだが。

コン・リーと組んでいたころのイーモウ作品のほうが好みだった・・・って、作品の評価はこの際どうでもいいんじゃ、

この映画のヒロインが住む家は、まぁ田舎というのもあるだろう、前時代的というか、簡単にいえば「いまっぽくない」。

「いまっぽくはない」その家の壁に、なぜか『タイタニック』のポスターが貼ってあるんだ。

???

イーモウほどの名匠が「どーでもいい」空間演出をするはずがない、ここにはワケがある、
きっとイーモウは「こんなド田舎をも喰い尽くすハリウッド」みたいな皮肉をこめたにちがいない、、、と、いちおう映画小僧は納得した。

したのだが、あまりにも唐突に過ぎてねぇ。

特撮のゴジラを観に行ったらCGだった―みたいな、
ちょっとちがうな、
デリヘル嬢を家に呼んだら同級生だった―みたいな、
それじゃあぜんぜんちがうじゃないか、クソヤロウ!!

ともかく、しっくりこないのである。

しっくりくる例は、たとえばこんな感じだ。

『ブギーナイツ』(97)の主人公の部屋には、『セルピコ』(73)のポスターが貼ってある。
『ビバリーヒルズコップ2』(87)のジャッジ・ラインホルドの部屋には、『コブラ』(86)のポスターが貼ってある。

『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)のケンの部屋には、アザラシのポートレートが掛けてある。
動物愛護派だからね。

『アマデウス』(84)のサリエリの部屋には、十字架キリスト像が掛けてある。
信心深いもの。

うん、こういうことなんだ!!

部屋になにがあるか、貼られているか、掛けられているかによって、プロファイリングは変わっていく。
『それでもボクはやってない』(2007)の主人公が窮地に追いやられるのも、部屋に「それ系」のAVがあったからだし。


と、いうわけで。
今宵は、自分がどこに住もうが「貼りたいもの」「掛けたいもの」「置いておきたいもの」を挙げてみよう。

(1)モハメド・アリのポスター…トップ画像

(2)『タクシードライバー』のポスター

(3)『機動戦士ガンダム』のプラモデル

(4)ロバート・デ・ニーロのフィギュア

(5)アイドルのカレンダー

(6)バランスボール

(7)リラックマのぬいぐるみ

(8)PerfumeのCD

(9)柔道着&オープンフィンガーグローブ

(10)1ヶ月分のビール

・・・・・う~~ん、プロファイリングし易いのか、し難いのか、分からんねぇ。


※『初恋のきた道』予告編




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明日のコラムは・・・

『19歳のボクと、48歳の蟹さん』

コメント (1)
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