うぉーるが「い」→「い」んぐりっどばーぐまん(イングリッド・バーグマン)
伊達男ゲイリー・クーパーは好きだけど。
クラーク・ゲーブルは濃過ぎて好きじゃない、
ハンフリー・ボガードは真面目過ぎて、あまりにも遠い存在に感じる。
じゃあクーパーが近い存在なのか―と問われれば、けっして近くはないのだけれども。
同様に、個人的趣味をクラシック女優さんで。
クール・ビューティと称されたグレース・ケリーは好きだけど。
モンローは単に趣味じゃない、キュートだとは思うが。
そしてイングリッド・バーグマンは、ケリーよりも「ずっと」クール、「自分なんか1m圏内に近づくことさえ出来ないだろうな」という思いがあり、苦手意識が強い。
じゃあケリーには近づけるのか―と問われれば、やっぱり怖気づいてしまうわけだけれども。
だから、であろうか。
苦手なふたりが組んだ『カサブランカ』(42)は、あんまり好きじゃない。
このシーンは好きだし、やっぱり巧いとは思うのだが。
※42年に発表、しかし日本公開は46年―これが、当時の日米関係なんだよね。
台詞を発するとき「はっきりと」口をひらく女優さんだな―と思ったが、これこそハリウッド黄金期の基本演技というか、リアリティよりも「分かり易さ」が重要とされていた時代だったんだよね。
15年8月29日に生まれ、奇しくも82年の誕生日に亡くなったスウェーデン出身の女優。
享年67歳。
そのフィルモグラフィから個人的ベストスリーを挙げるとするならば・・・
ヒッチコックの『白い恐怖』(45)、
ゲイリー・クーパーと共演した『誰が為に鐘は鳴る』(43)、
オスカー助演賞を受賞した『オリエント急行殺人事件』(74)、、、だろうか。
好き嫌いを抜きにして、映画史的に重要な女優であったことは否定しようがない。
名作への出演が多いというだけでなく、なかなかに鮮烈な私生活も「その理由」のひとつ。
それは、イタリアの映画監督ロベルト・ロッセリーニとの不倫。
ロッセリーニのリアリズム映画に深い感銘を受けたバーグマンは、自らロッセリーニにアプローチ。
それが縁で『ストロンボリ/神の土地』(50)に出演、ふたりは撮影期間中に親密な関係となり、バーグマンは子どもを身ごもる。
彼女は、既婚者であり娘も居た―ふたりの関係は大スキャンダルへと発展し、しばらくはハリウッド映画に出演出来なかったという。
しかし、50年代後半―。
ロッセリーニとの結婚生活は破綻、ほぼ同時期にハリウッドへ復帰した彼女は離婚を決意する。
これ以降は演技の幅も広がり、女優としての評価が高まった―というのは、おそらくロッセリーニ作品への出演が効いているんじゃないだろうか。独特な演出法だといわれているし。
ちなみに。
ロッセリーニとのあいだに生まれた子のひとりが女優イザベラ・ロッセリーニであり、
このひとも雰囲気があるというか、いいや、ママ以上に濃い感じがするのはイタリア×スウェーデンの血だから、、、かな。
ただデヴィッド・リンチが好んで起用する女優さんであり、個人的にはママより好きだったりする。
最後に、バーグマン自身のことばを。
女優もヒトの子、フツーのひと。失敗もすれば後悔もする―現在では当然のような気もするけれど、黄金期は「そういう目」で見てくれなかったのかもしれないよね。
「みんな私にジャンヌ・ダルクを重ね合わせ、聖女のような人物だと思っていました。そうではないのです。私はただの女、普通の人間なのです」
次回のしりとりは・・・
いんぐりっどばーぐ「まん」→「まん」げつ。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『来世でな。』
伊達男ゲイリー・クーパーは好きだけど。
クラーク・ゲーブルは濃過ぎて好きじゃない、
ハンフリー・ボガードは真面目過ぎて、あまりにも遠い存在に感じる。
じゃあクーパーが近い存在なのか―と問われれば、けっして近くはないのだけれども。
同様に、個人的趣味をクラシック女優さんで。
クール・ビューティと称されたグレース・ケリーは好きだけど。
モンローは単に趣味じゃない、キュートだとは思うが。
そしてイングリッド・バーグマンは、ケリーよりも「ずっと」クール、「自分なんか1m圏内に近づくことさえ出来ないだろうな」という思いがあり、苦手意識が強い。
じゃあケリーには近づけるのか―と問われれば、やっぱり怖気づいてしまうわけだけれども。
だから、であろうか。
苦手なふたりが組んだ『カサブランカ』(42)は、あんまり好きじゃない。
このシーンは好きだし、やっぱり巧いとは思うのだが。
※42年に発表、しかし日本公開は46年―これが、当時の日米関係なんだよね。
台詞を発するとき「はっきりと」口をひらく女優さんだな―と思ったが、これこそハリウッド黄金期の基本演技というか、リアリティよりも「分かり易さ」が重要とされていた時代だったんだよね。
15年8月29日に生まれ、奇しくも82年の誕生日に亡くなったスウェーデン出身の女優。
享年67歳。
そのフィルモグラフィから個人的ベストスリーを挙げるとするならば・・・
ヒッチコックの『白い恐怖』(45)、
ゲイリー・クーパーと共演した『誰が為に鐘は鳴る』(43)、
オスカー助演賞を受賞した『オリエント急行殺人事件』(74)、、、だろうか。
好き嫌いを抜きにして、映画史的に重要な女優であったことは否定しようがない。
名作への出演が多いというだけでなく、なかなかに鮮烈な私生活も「その理由」のひとつ。
それは、イタリアの映画監督ロベルト・ロッセリーニとの不倫。
ロッセリーニのリアリズム映画に深い感銘を受けたバーグマンは、自らロッセリーニにアプローチ。
それが縁で『ストロンボリ/神の土地』(50)に出演、ふたりは撮影期間中に親密な関係となり、バーグマンは子どもを身ごもる。
彼女は、既婚者であり娘も居た―ふたりの関係は大スキャンダルへと発展し、しばらくはハリウッド映画に出演出来なかったという。
しかし、50年代後半―。
ロッセリーニとの結婚生活は破綻、ほぼ同時期にハリウッドへ復帰した彼女は離婚を決意する。
これ以降は演技の幅も広がり、女優としての評価が高まった―というのは、おそらくロッセリーニ作品への出演が効いているんじゃないだろうか。独特な演出法だといわれているし。
ちなみに。
ロッセリーニとのあいだに生まれた子のひとりが女優イザベラ・ロッセリーニであり、
このひとも雰囲気があるというか、いいや、ママ以上に濃い感じがするのはイタリア×スウェーデンの血だから、、、かな。
ただデヴィッド・リンチが好んで起用する女優さんであり、個人的にはママより好きだったりする。
最後に、バーグマン自身のことばを。
女優もヒトの子、フツーのひと。失敗もすれば後悔もする―現在では当然のような気もするけれど、黄金期は「そういう目」で見てくれなかったのかもしれないよね。
「みんな私にジャンヌ・ダルクを重ね合わせ、聖女のような人物だと思っていました。そうではないのです。私はただの女、普通の人間なのです」
次回のしりとりは・・・
いんぐりっどばーぐ「まん」→「まん」げつ。
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明日のコラムは・・・
『来世でな。』