人生日訓(272)
「釣すれど網せず」
論語に孔子の行動として記録されている。一尾、二尾の魚を釣り竿でつるのも、とき
には一興であろう。さほど、魚族を亡くしてしまうようなことはあるまい。しかし、一網
打尽という風に、大網でごそっと魚類をいけどることはしなかったというのである。
ここに、「網せず」と言ったが、普通「綱せず」とも読んでいるが、いずれも、一度に沢
山の魚類をとってしまうことである。作者はこの言葉の中には、決して魚釣りのこと
のみではなく、もぅと、もっと、広い意味があると思っている。私など、言うに足らぬ経
験だが、先方に招かれて、これでもか、これでもか、という風に過分のもてなしを受
けるとき、ちょっと、この孔子の言葉がお乱されて、「いずれ、又、先に行って頂きまし
ょう」と引き下がることにしている。一度に法外なものを貰っては冥利が尽きるような
気がする。今日はこの程度のもてなしで引き下がって、さきゆき、又と気を改めても
てなしを受けたいと思う。
====================================
3月から咲く花「雪柳(ゆきやなぎ)」
開花時期は、 3/10 ~ 4/15頃。 ・中国原産。 ・葉が柳の葉に似て細長く、 枝いっぱいに 白い花を雪が積もったように 咲かせるところから。 花がいっぱい散ったあとの地面も 雪がパラパラと 積もったように見える。 ・冬の紅葉もきれい。 ・「つぼみ」がピンク色の、 「フジノピンク」 という品種もある。 ・別名 「小米花(こごめばな)」 白い小花を米に見立てた。 ・2月26日の誕生花。 ・花言葉は「愛嬌(あいきょう)」。
(季節の花300より)
