人生日訓(263)
「農業すなわち仏行なり」
鈴木正三の言葉。武州鳩ケ谷宝勝禅寺に友松氏がいたとき、近里の百姓数十人が
来訪して、仏法の要諦を尋ねたときの返答である。百姓は別のことを修行して成仏
するのではない。一鍬一鍬を打ち込むことによって、つまり農業によって、自分が世
間から受けている借りや罪をお返ししようという大願力を起こして田を耕せば、これ
がそのまま成仏のわざであって、別に用心を求める必要がないというのである。正
三の仏法の見方は素晴らしく大乗仏教の真髄に触れており、極めて近代的な感覚
を持っていると思う。このことは、何も百姓仕事に限ったことではない。一般の世人
は、それぞれの職業に打ち込むことにより、その業務を通じて生かされている借りを
一分でも返そう、世間の恩に報いようと思い立ちさえすれば、そこに人間としての本
当の生き方、つまり成仏の道があるのである。
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3月から咲く花「玄海躑躅(げんかいつつじ)」
開花時期は、 3/ 1 ~ 3/末頃。 ・つつじの中では 早い時期から開花するほう。 (三葉つつじも開花が早い) ・名のとおり、玄海灘をはさんで、 九州北部と朝鮮半島に多い。 東京近辺ではあまり見かけない。
(季節の花300より)
