About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

今できること・やるべきことを「坦々と」「粛々と」

2011-03-14 12:29:24 | リンク
3月11日(金)に東北地方太平洋沖地震で、お亡くなりになられた皆さまのご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。

こうした中、私たちにできることは何でしょうか。
とにかく落ち着いて、今できること・やるべきを「坦々と」「粛々と」やっていくのがいちばんだと思います。例えば、(通勤が可能な方は)は日常業務をしっかり行う、関東圏の方はできる範囲で節電に協力する――などです。友人からはフェイスブックで「何でもない日常に戻る事も災害支援の一つの方法」というコメントをもらいました。ホントにそう思います。

また、今回のことで、改めて「お金の使い道」について、考えてみたいもの。具体的には「①消費する」「②寄付する」「③投資する」という行動についてです。

まず、消費。今回の影響が軽微だった地域の方たちや、影響がなかった地域の方たちはふつうの消費を心がけることが必要だと思います。経済が健全に動いていくためには過度な節約は逆効果。無理に使う必要はありませんが、日常的な行動を心がける、震災の対応を含め、応援したいと思う企業の商品・サービスを購入するといったことです。また、過剰な買い占めも慎みたいものです。

2つ目は寄付。ほんの小額でもいいので、被災された地域に役立つようにお金を寄付することも検討されてはどうでしょうか(逆に、モノを送るのは控えましょう)。
私は以前、chabo!で本の印税の一部を寄付したことのある、特定非営利活動法人ジェン(JEN)さんに寄付をしました。JENは過去、新潟県中越地震緊急支援やインドネシア スマトラ島沖地震緊急支援などで実績があること、また代表の木山さんのことも存じ上げているためです。詳しくはこちら
JENに限らず、共感できるところ、信頼できるところを選べばよいと思います。

<参考>どこに寄付をしたら、どこにお金が行くのか

そして、3つ目は投資です。短期的には日本株は大きく下がる可能性もあります。実際、14日の株価は大きく下げています。けれど、こうした時こそ、冷静な対応が必要です。資産形成を考える際、暴落時に狼狽して売る(損を確定する)ことは避けたいもの。過度に感情に左右されず、「売らない」あるいは「従来通りコツコツ積立を続ける」といったスタンスも必要でしょう。また、お金の余裕のある方は「インデックスファンドやETFを買う」「将来有望で、本来の価値より割安になったと考える企業を購入する」という選択肢もあるかもしれません。少なくとも私は今回こうした行動を取りたいと思います。

今回の地震、「弱り目に祟り目」という方もいますが、むしろこうした事態を乗り切ったとき、日本は強くなると信じています。そのためには、今できることをする、正しい方向にお金を回していくということを1人ひとりが意識し、コツコツ実行することこそが必要だと思うのです。