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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

CMAMシリーズの販売先決定

2010-04-23 11:33:30 | リンク
先日ご紹介した中央三井アセットの低コストインデックスのシリーズ、

CMAM日本株式インデックスe
CMAM日本債券インデックスe
CMAM外国株式インデックスe
CMAM外国債券インデックスe

の販売先が決まったようですね。
まずはSBI証券。ノーロードです。

詳細は
中央三井アセットのHP
SBI証券

日本株と先進国の株式・債券の4本。マザーファンドは数千億円あり、それに投資する方式(ファミリーファンド方式)です。
新興国の株式インデックスファンドはないのはマザーファンドがないのかな・・・。

インデックスファンドの信託報酬もかなり低いところまで来ましたね。
現状の資産規模を考えると、各社ともかなり頑張っているほうでしょう。
問題は、黒字化するまで頑張って続けてくれるかというところ。

いずれかが大きく育ったら(数兆円とか)、手数料もバンガード並みになってほしいですが、ある程度大きくなるまでは投資家も寛大な心で見守ってあげることも必要かもしれませんね。

大型設定だからいいわけではない

2010-04-21 19:38:19 | リンク
最近は、世界鉄道株とか、クラウドコンピューティングといったテーマ型の投信が設定されていますね。そして、その際には、「10000億円」とか「300億円」集まったということが話題になります。

ある投信の設定時には、その朝の株式のメルマガでこんなコメントも載っていました。

「物色としては○○クラウドコンピューティング&スマートグリッド関連株投信の設定を背景に、関連銘柄への利食い売りと押し目買いの強弱感が対立しよう。1000億円程度は集まっているのではないか、との声が聞かれており、デイトレであれば関連銘柄への手掛かり材料になる」

じっくり資産形成しようという方たちはあまりこういう声には耳を傾けなくてもよいと思います。

そして、購入するなら、「設定時に300億円集まった」と騒がれるような投信ではなく、
2年後、3年後に「300億円に育つような投信」を選びたいですね。

言いかえると、「設定時に大量に資金流入⇒(すぐに解約されて)先細り」のものではなく、
安定的に資金が流入している投信です。

・新規設定投信に飛びつかない、
・分配金だけに目を向けない
・基準価額の推移だけでなく「資金の流出入」や「純資産総額の推移」をちゃんとみる
こうしたことを守るだけでもだいぶ違うと思うのですが・・・。

資金の流出入については「投信まとなび」というサイトで確認してください。

-(上級者向け)検索機能で「資金純流入の継続期間」の項目が入っている
-投信情報で純資産総額の推移に加え「資金の流出入額」がグラフ化されている

ので便利です。

シティ違い

2010-04-15 18:34:26 | リンク
先日、セミナーでインデックスファンドの話や、指数の話をしていました。
その流れで、「シティグループ世界国債インデックス」のことにも触れました。

投資をしている方はおわかりだと思いますが、この指数は「先進国22カ国の債券市場をカバーする指数」です。

が、後日、懇親会で会った参加者の1人が、

「あのあと、シティバンクに行って、シティグループのインデックスくださいと言ったら話が通じなくて・・・。シティバンクでは売ってないんですね」

「・・・・」という事件がありました。

シティと聞いた時点で、絶対にシティバンクがつくって売っている商品だと思ったようで、
行動力のある彼はシティバンクに突撃したらしいのですが、
お互いに話が通じなくてとっても困ったそうです・・・・(それはそうでしょう)

この行動は予想外でしたが、
「インデックスファンドの話はしたし、ネット証券で買えるといったから、
当然そちらで口座を開くだろう」というのは私の思いこみ!

投資をしたことのない方に対しては、本当に、わかりやすい説明を心がけなければ、
と反省させられた事件でした。
(でも、その行動力には感心させられました!)



明日、新書が発売です

2010-04-12 20:59:43 | リンク
明日、
『3000万円をつくる投資信託術-サラリーマンのためのインデックス投資入門』(
朝日新書)が発売になります。

といいつつ、週末から大手書店さんでは並べてくださるところもあり、ツイッターなどで「買いました」とか「読みました」というご報告を頂戴しています。有難うございます!

ホントの入門書なので、すでに投資をしている方には物足りないかもしれませんが、普段マネー本コーナーに行かないような方に手にとってほしくて今回は新書にしました。なので、資産形成や投資に興味があるけど第一歩を踏み出せない方、ぜひ手にとってみてください。

ここで1つお詫びを。
コラムで投資信託についてもっと深く知りたい方は『投資信託にだまされるな!』をお読みくださいと書きましたが、今年発売予定の改訂版が諸事情あってまだ発売に至っておりません。

新書を作っているときにはすでに出版されているという前提で書いたのですが、遅れております。ホントにスミマセン。こちらの本についても「発売日を教えて」といったお問い合わせを多数頂戴しておりますが、決まり次第、お知らせしますので、もう少しお待ちください。


亀井大臣会見(その2) なぜか大川総裁が・・・

2010-04-09 21:22:31 | リンク
そのあと何名か質問が続き、田村政務官が「そろそろ時間が…」となったろき、突然、大川興業の大川総裁が立ち上がり、「私、今日、初参加なので、質問させてください」と。

――ゆうちょの限度額を上げるのであれば、世界最大の金融機関だから国債の購入ばかりでなく、グラミン銀行やBRACなど協力して、日本がなかなかODAで融資できない地域などに貢献してはどうか。

亀井大臣:さすが大川興業だね。あなたはわかっていると思うけど、「郵貯が国債の受け皿になったのがけしからん」という人もいるが、逆。

国として(郵貯が)必要な国債を引き受けているということは大変有難いこと。国債を引き受けるところがなければ大変なことになる。(という持論が続く・・・・)

いま、(郵貯から)国債に8割くらい回っている。これからは地域社会にお金を回していく。あるいは世界的でもいいと思いますよ。世界でもODAなどで援助しているが、そういうものとは別に、そういうものにお金を流れていくのもね。

ただ、斉藤社長がいっているように、郵政には運用するノウハウがない。それをすぐに身につけるわけにもいかんでしょう。かといっても、ほかの金融機関から引き抜くわけにんもいかん。

大川総裁:だから、世界最大のNGOであるBRACのマイクロクレジットのノウハウと合体しつつ、世界貢献をしていくというのをやっていただきたい。

亀井大臣:あなた知恵貸してよ。学者じゃわからないんだよ。財務省や金融庁、郵政の連中が机の上で考えてもよい案が出るとは限らないよ。おい、斉藤社長に電話しろ。

と、そこで、ホントに、亀井大臣が郵政の齊藤次郎社長に電話「いい人を紹介するから。大川興業がいるから会ってくれ」と。会見場は騒然・・・。


*40回目のとんだハプニングでした。
しかし、大川総裁は何枠で入って質問されているのでしょうか?? 謎です。外務省の会見などにも参加しているようなのですが・・・。、





亀井大臣会見(その1)、今日もかみ合わない・・・

2010-04-09 21:13:44 | リンク
今日は金融庁・亀井大臣の会見がありました。民主党政権になって、雑誌や海外メディア、フリー記者に対して会見を開くようになって今日で40回目とのこと。

でも、相変わらず共同会見にはならず、今日も大臣主催ということで、大臣室で待機。ちなみに、今日はクジで3番を引き当てたので、初めてパイプイスではなく、ソファーに腰掛けることができました。

今日は2問目に差されました。
――民間の金融機関が中小企業に融資しない、産業育成に役立っていないと指摘されています。ただ、大臣も認めているように郵政には融資や運用のノウハウはない。であれば、郵政に資金が集まると、むしろ中小企業への融資や産業育成には支障があるのではないかという指摘があるが、それについてはどうお考えですか?

亀井大臣:まあね。よくそう言われるけど、私は今の金融機関がいまの責務、社会的な責任を感じながら仕事をしてほしい。もちろんちゃんとした融機関もあるけどね・・。

本来は人間の話は生産者と消費者があればいい話だけど、社会が複雑になってきたので、中間に信用とか融資が不可欠になってきた。ところが、それが自己目的化して、自分たちの利益の追求だけに走り出す。そういう危険性を常にはらんでいる。

日本の金融機関も過去の歴史をみているとそういう傾向が強かった。預貸率なども落ちている。でも、これは金融機関だけの責任だけではない。そういう実需がないために産業界に資金提供できないこともあるけれど、いっぽうで、金融機関自体が安易な利潤追求という面もある。中小を含めた企業に資金提供をして利潤をあげていく、そういう企業を育てようという力が弱くなってきているのは事実だと思う。

(・・・このあと、金融機関批判が続く・・・)

金融機関が日本経済や地域社会に対する責任を感じながら経営しれもらわないと。
いろんな仕事をしていたら、商店だって会社だって、常に競争相手が存在する。それを乗り越えていくのがないと。競争相手が弱くなってくれればいい、手足を縛ってほしいというような発想でゆうちょの限度額の問題をとらえるのは間違い。


郵貯にはユニバーサルサービスをやっていくという義務が課せられる。それで限度額をあげるからといってね。こうした状況において、民間金融機関も自分たちの社会的な役割をもっともっと持ってもらいたい。

もっというと、私は金融の門外漢ですよ、ある面では。こんな乱暴な男がマスコミやあんたたちからぶんなぐられている。

じゃあなぜ(大臣に)なったかといえば、残念ながら今の金融がかけ離れてきいてしまっているから、それを直したいということで、私のような乱暴者がついたというのがある。ぜひ民間の金融機関も自分たちの競争条件が相対的に悪くなったという悲観的な考えを持たずに積極的にがんばってもらいたい。

だから、中小の金融機関にはペイオフ(の限度額を)あげる措置を取りましょうかと言っているし、ちゃんとした融資活動をして資金繰りが悪くなったような場合には金融庁は資本注入を致しましょうかと。中小零細の金融機関についても、小泉・竹中のように潰してしまうというのではなく、その辺も政府として助けもしましょうと言っているわけですから。

――ですから、郵政に資金集まることが、中小企業への融資や産業育成にとってマイナスなのではという意見に対しては・・・(そこで、すかさず遮られ)

亀井大臣:そんなことを言い出したら、(郵貯が)1000万円でやっていたら、地域の金融機関が融資をしてくれるの? 実際、やってないじゃないですか。

そういう問題に対しての反省がないのに、自分たちに資金が集まりにくくなる、融資の財源が少なくなるというようなことをいう。でも、金融庁としては金融検査マニュアルをかえて、返済猶予してもそれを不良債権という区分に入れることはしないということもやりながら、中小企業に対してコンサルタント的な立場ができるようにしているわけだから、自分たちは大変だというのはおかしいと思うね。


(*またもや質問と答えがかみ合わないまま終わってますが・・・。郵貯の限度額引き上げも問題ですが、それを認めさせるために、ペイオフ、保険料引き上げ、金融検査マニュアルの改訂などなど、いろんなこを言い始めていて、もうわけわからない状態になりつつあります)。


ワールドインベスターズ・トラベルカフェは投資家の集う場!?

2010-04-08 21:04:48 | リンク
昨日はワールドインベスターズ・トラベルカフェで、カン・チュンドさんのライブを聴きにいく予定が、夕方から仕事でバタバタして、六本木についたのがライブが終わったあとでした・・・(カンさん、ごめんなさい!)。

このワールドインベスターズ・トラベルカフェでは、週に3回トークライブを開催しているのです。カフェに行かなくてもウエブでも視聴できます→こちら。中東やモンゴル,FXの回もあれば、インデックス投資もあるという幅広いラインナップです。

私は今朝観ましたが、インデックス投資の話なのに、めちゃくちゃ面白くて笑えました(さすが関西ネイティブの方はツボを押さえるのがうまい)。とくに爆笑だったのが「インデックス投資の欠点は?」のところです。興味のある方はご覧ください。

で、遅刻してカフェについたのですが、カンさんのほか、rennyさん(@renny_29)、水瀬ケンイチさん (@minasek)、直販投信のセミナーの場でツイッター中継をよくしてくれるMakikoちゃん(@makiko8)、そして、カンさんのお客様もいて、そのあと食事をしながら、投資+αのお話をたくさんできました。

こういう、気軽に投資の話ができる“場”があるのはよいですよね。そんな場をつくってしまったワールドインベスターズTV総合プロデューサー石田和靖さん(@kzspecial) の行動力にはいつも感心させられます。

19日は私もライブに出ますので、時間のある方はお越しください。たぶん終わったあとは飲んでいるのではないかと(笑)。






販売会社は決まっていない?

2010-04-06 19:14:04 | リンク
最近、投信ブロガーさんの間でも話題になっていたCMAMシリーズ、本日設定です。

でも、中央三井アセットのHPで、「新規設定」欄をみても何も載っていないので、
「今日設定の投信、どこで買えますか?」と直接運用会社に電話してみました。

が、答えは「まだ買えません」

「・・・・・・・。あの、今日設定ですよね。中央三井信託銀行だったら買えますか?」

「個人の方は買えません。販売会社はまだ決まっていません。決まり次第、HPでお知らせする予定ですので」

たしかに、改めてエディネットで法人関係をみると、委託会社と受託会社は固有名詞が載っていますが、販売会社の記載はありませんね・・・。

ということは、ホントにまだ販売会社が決まっていないということ!?
設定日に販売会社が決まってないって、よくあることなんでしょうか?
謎は深まるばかりです・・・。

ちなみに設定時の各ファンドの資産額はそれぞれ100万円(自己設定)でした。


銀行でも1000円積み立てがスタート

2010-04-06 17:18:53 | リンク
4/5から三井住友銀行がネット・モバイル専用投信の1000円積み立てをはじめました。今のところ、取り扱い本数は13本ですが、50本くらいまで増やしていくようです。

・三井住友銀行のインターネット・モバイル専用ファンド
・三井住友銀行がネット専用投信を拡充


これまでは、

積み立て貯蓄→銀行(あるいは財形とか)
積み立て投資→ネット証券や直販投信

という棲み分けができていた気がします。

私自身、『しくみマネー術』という本で、積み立て貯蓄と並行して、ネット証券や直販の投信会社に口座を開いて、積み立て投資もやりましょうということを言ってきました。

ただ、ネット証券に口座を開くのは面倒だ(あるいはこわい)という層もいるので、
(いい商品がそろえばという条件付きではありますが)給与振込口座でそのまま投信の積み立てが1000円でできるようになると選択肢が広がることは確かです。

いまのところ取り扱い本数は少ないのであまり影響はないかもしれませんが、
仮にSTAMとかeMAXISシリーズなどがラインアップに加わったら、ネット証券さんにとっては意外に手ごわい相手になるかもしれません!?。


楽天証券、イーバンク銀行口座からも積立可能に

2010-04-05 16:18:10 | リンク
徐々に認知度があがってきている(?)投信積み立てですが、

楽天証券が4/10からイーバンク銀行の預金口座からの引落も可能になるようです。
(従来は証券総合口座と楽天カードの引落口座)

詳しくはこちら

しかも、イーバンク銀行、5/4から楽天銀行になるんですね・・・。

一方、ライバルSBI証券も、銀行で引き落としが可能なのは住信SBIネット銀行のハイブリッド預金からのみ(証券口座もOK)。

楽天証券は楽天市場で使えるポイント還元、SBIはヤフーポイントなどのポイント還元と、なんとなくサービスが似ているような気もします(昨年の株式売買手数料の引き下げ合戦といい・・・)

いずれにしても、投信積立の引落可能な先が増えるのはいいことです。
今後の広がりを期待してます。