About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

出版記念パーティのお知らせ

2016-02-26 12:38:41 | イベント

お陰様で著書『臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話』(プレジデント社)を昨日(2/26)に出版することができました。

3年ぶりの新刊ですし、今回の本は本当にたくさんの方々にご協力いただきました。
感謝の気持ちを込めて、4/16(土)に出版記念パーティを開催したいと思います。

第一部は晋陽FPオフィス代表カン・チュンドさんとのトークセッション、第2部は交流会(立食パーティ)です。

カンさんと私、お仕事でご一緒することも多いのですが、じつは2人きりでの話す機会はあまりなく、過去に1度だけです。
2部はコツコツ投資をしている・はじめてみたいと思っている投資家さんの楽しい交流の場になれば、と思っています(楽しいイベントも企画中です)。

場所は東京・蔵前の隅田川とスカイツリーがみえるカフェレストランです。
ご夫婦での参加やお子様連れの参加も大歓迎です!週末に観光を兼ねてぜひ遊びにいらしてください(注:必ず事前登録をお願い致します)。

詳細・お申込みはこちら↓↓↓
http://kokucheese.com/event/index/379305/


JIS&Tが「個人型確定拠出年金ポータル」を開設

2016-02-12 15:01:47 | 確定拠出年金

確定拠出年金の記録関連運営管理機関として、記録関連業務(レコードキーピング業務)を行う、JIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー)が「個人型確定拠出年金ポータル」を開設しました。

個人型確定拠出年金ポータル

個人型DC制度の説明や、メリット・デメリット、節税金額のシミュレーション機能などもついています。
個人的には、企業型DCから個人型DCに「移換」する際の手続きについての説明が親切だと感じました。退職後に必要な手続きをフローチャート形式で確認できます。セミナー等でもよく質問を受けるので、こうしたコンテンツは役に立つのではないでしょうか。

ただし、金融機関(運営管理機関/受付金融機関)選びについては、このサイトはあまりおすすめできません。というのも、ここで紹介されているのは、JIS&Tが記録関連業務を行っている個人型DCのプランの限定されているからです。

記録関連業務を行っている会社はJIS-Tを含めて4社(NRK=日本レコード・キーピング・ネットワーク、SBIベネフィットシステムズ、損保ジャパン日本興亜DC証券)あります。つまり、このサイトではすべての運営管理機関(受付金融機関)を掲載しているわけではない、ということです。また、運営管理機関のHPにリンクを張っているだけなので、口座管理手数料などでスクリーニングすることもできません。

金融機関の選択については、以前ご紹介した、NPO法人 確定拠出年金教育協会の「個人型確定拠出年金ナビ」を参考にするとよいでしょう。
個人型確定拠出年金ナビ


個人型DCのサイトがふえるのはよいこと。制度の理解や手続きについて理解する一歩になります。


「1億人の投信大賞2016」の結果発表!

2016-02-08 14:11:08 | 投信

一昨年から、「投資信託事情」編集長の島田知保さん、パワーソリューションズ取締役・高橋忠郎さんとともに選定しているの「1億人の投信大賞」ですが、今年もその結果を公表しています。
「現役世代が長期の資産づくりの中核に据えられる投信とはどういうものだろう」という3人の想いから、選定基準を考えました。今回は3回目の選定で、2015年10月末時点の公募の株式投資信託5258本の中から一定の基準でスクリーニングし、部門ごとに順位をつけています(定量評価のみです)。

1億人の投信大賞とは?

<スクリーニング基準> 
今回は2015年10月末時点のデータをもとに、まずは対象ファンドを絞り込みました。

・ETF、SMA(投資一任勘定)・ラップ、DC(確定拠出年金)専用投信は除く
・決算が年1~2回のもの(→決算回数が12、6回、4回の投信を除外)
・運用期間3年以上(→運用実績3年未満の投信を除外)
・純資産総額が30億円以上(→純資産総額30億円未満を除外)
・直近36カ月のうち資金が純入流した月が24回以上(→過去36カ月のうち資金の純減月数が13カ月以上の投信を除外)
・ブルベア型など短期投資向けを除外
・投資テーマ・対象通貨(日本円以外)など限定される「特化型」を除外

→この時点で残った投信は約80本です。

<優秀ファンドの選定>
残った投信を以下の3つで点数化して、部門別に順位を決めました。

①運用実績
(アクティブ投信は対ベンチマーク超過リターンが高いもの(各月のベンチマークと比較した勝率、パッシブ投信はトラッキング・エラーが小さいもの)
②シャープレシオが高いもの
③資金流出入の標準偏差が小さいもの(資金安定度=資金流出入のブレ)

*同点の場合は、アクティブは3年のリターンが高い順、パッシブはトラッキングエラーが小さい順、アクティブとパッシブはリターンで順序を決める


さて、どんな投信が選ばれたのでしょうか?今年から「1億人の投信大賞」のサイトで順位を公開しています。現時点ではランキングだけですが、過去2回のランキングを含めて順次公開していく予定です。ぜひご覧ください。

「一億人の投信大賞」公式サイト


また、いま発売中の『日経WOMAN』2016年3月号の特集「発表!日経WOMAN」投信大賞2016」の選定にも協力しています。
こちらは、「1億人の投信大賞」のスクリーニング基準で候補となる投信をピックアップ。その中から、投資初心者であり、働く女性が購入しやすいといった観点を加えて、「日経WOMAN」編集部が投信大賞を選んでいます。某バランス型の投信です。こちらもぜひ誌面をご覧ください。


日銀のマイナス金利を受けてMMFの購入受付け停止相次ぐ

2016-02-02 19:26:29 | 投信

1/29に日銀がマイナス金利の導入を決めたことを受けて、債券市場では金利が急速に低下。2/1の午前の国債市場では、長期金利の指標である新発10年債の利回りが一時0.050%にまでなりました。
これを受けて、運用会社では、国債などで運用するMMF(マネー・マネジメント・ファンド)などについて、購入の受付を停止する動きが広がっています。

2015年12月末時点、MMFは12本運用されていて(除くDC専用)、残高は1兆6427億8700万円です。具体的なMMFはこちら

各運用会社のMMFの申込停止に関するお知らせをまとめました。

マイナス金利を発表した1/29に真っ先に購入申込停止を発表したのが、大和証券投資信託委託。2/1以降の「ダイワMMF」、「中期国債ファンド」、「フリーファイナンシャルファンド」 の購入申込を中止すると発表しました(解約は可能)。
●大和証券投資信託委託
中期国債ファンド、フリーファイナンシャルファンド 、ダイワMMF(マネー・マネージメント・ファンド) 【ご購入のお申込み受付け中止のお知らせ】 (2016.1.29)

その後、Q&A形式のファンドレターを追加しています。
「ダイワMMF(マネー・マネージメント・ファンド)」、「中期国債 ファンド」、「フリーファイナンシャルファンド」における ご購入の申込受付中止について(2016.2.1)

・どうして購入の申込を受付中止にするのですか
・解約の受付が中止される可能性はありますか
・ダイワMRF(マネー・リザーブ・ファンド)の購入申込は受付中止としないのですか、といった問いにQ&A方式で回答しており、親切な対応です。
MRFについては、「ダイワMRFも同様の運用環境ではありますが、証券総合口座用ファンドとして決 済機能を有しているため、お客様の利便性を最優先し、購入申込の受付を継続いたします」としています。

●三井住友アセットマネジメント…2/1以降、購入申込受付を中止と発表
三井住友マネー・マネージメント・ファンド(三井住友MMF)およびマネー・α・オープンの購入申込み受付中止について(2016.2.1)

●みずほ投信(2016.2.1)……2/2の正午過ぎからご購入申込み 受付を停止すると発表
MHAMのMMF(マネー・マネージメント・ファンド)ご購入申込み受付の停止について

●三菱UFJ国際投信…中期国債ファンド、三菱UFJ キャッシュ・ファンド、フリー・ファイナンシャル・ファンド、国際のMMF、S─MMFの5ファンドの購入申し込みを2日から停止すると発表
弊社日々決算型ファンド(除くMRF)の購入申し込み停止について(2016.2.1)

MRFを除く日々決算型ファンドの 新規購入申し込みの受け付け停止について(2016.2.2)
…三菱UFJ国際投信も、2/2にQ&A形式の案内を追加しています。

●新光投信…分配金再投資や自動買付は可能と説明
新光MMF(マネー・マネージメント・ファンド)購入のお申込み受付の一時停止について(2016.2.1)

●アムンディ アセットマネジメント…自動買付サービスおよび累積投資契約に基づくものは買付可能
りそなMMF(マネー・マネジメント・ファンド)の募集による追加設定の受付停止のお知らせ(2016.2.1)

●農林中金全共連アセットマネジメント…2 月 4 日以降の買付申込みの受付けを停止
JAのMMFにかかる買付申込みの受付停止について(2016.2.2)

●日興アセットマネジメント… 2 月 3 日以降のご購入の申込受付を停止
「日興MMF(マネー・マネージメント・ファンド)」と「フリー ファイナンシャル ファンド」ご購入の申込受付の停止について(2016.2.2)
 

ツイッターで「投資信託事情」編集長の島田知保さんが
『MMFとか、すぐに募集停止した運用会社とそうでない運用会社。 それぞれ「考え方」を…フィデューシャリーとして、説明してくれるといいなぁ、と思う』とつぶやいていました。
私も、「こうします」「こうしました」だけでなく、会社として「どう考えて」「どういう判断で」その行動をしたのかを、投資家向けにわかりやすく説明してほしいと思います。募集を停止した運用会社の中では、大和証券投資信託委託と三菱UFJ投信の説明が丁寧でした。

(追記 2016.2.2)
T&Dアセットマネジメントの大同MMFは販売会社経由で保有者に対して、繰上償還の案内をしているもよう。
以下、保有者さんからの情報です(2/2時点でHPに情報掲載なし)。
 ↓
①受益者の確定日(平成28年1月15日)
②異議申立期間(平成28年1月15日~2月15日)

③異議申立受益者の買取請求期間(2月17日~3月7日予定)
④信託終了(繰上償還日)(平成28年4月28日予定)

(追記 2016.2.5)
野村アセットマネジメントも、2/5に「野村MMF」の購入申し込み受付の一時停止を発表。ただし、積立はそのまま購入可。DC専用のMMFは購入を受け付けるようです。
「野村MMF(マネー・マネージメント・ファンド)」及び「フリー ファイナンシャル ファンド」ご購入のお申込み受付けの一時停止について