About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

お財布の中身

2007-08-29 21:37:04 | Weblog
 いま発売中の「日経マネー10月号」の「おカネの管理術」という企画に登場させていただきました。取材の際、「いま、お財布の中にいくら入っていますか」を突然質問されたので正直に答えたところ、やはり私の中身が一番少なかったです・・・(苦笑)。私はお財布に現金があると、昔から使ってしまうたち。基本的に、美味しいものを食べたりなど、好きなもの(本や和食器など)を買ったりというのが好きなもので・・・。若い頃からおカネの管理が得意というFPの方がうらやましいです。私はどちらかというと「ちゃんと考えないとお金が貯まらないゾ」という危機感から勉強した感じですね。
 私のことはさておき、FPの深田晶恵さんやマネックス・ユニバーシティ代表の内藤忍さんなど、プロの方の管理術が紹介されています。また、同じ号のグローバル投資企画では、銀座人さんこと、藤田郁雄さん の海外口座を活用したETFの投資法も載っているので、興味のある方はご覧いただければ。


ノーロード

2007-08-28 17:03:12 | Weblog
読者の方から質問がきましたので、一部抜粋させていただきます。
<以下、抜粋>
「投資信託にだまされるな!」では、 原則的にノーロードファンドを選択したほうがよいとのことですが、 以下に示すように、信託報酬の安い「非」ノーロードファンドが存在した場合、 投資期間が10年間で見たコストはともに同じ、投資期間がさらに延びると 「非」ノーロードファンドのほうが有利に見えるのですが、やはりノーロードファンドを選択するのが無難なのでしょうか? また、その判断がケースバイケースであるならば、どのような点に気をつけて判断したらよろしいのでしょうか?

【選択対象の投信】(数値は架空のものです)
投信A(ノーロードファンド):
購入時手数料:0%、信託報酬0.8%
投信B(「非」ノーロードファンド):
購入時手数料:2%、信託報酬0.6%

単純に考えると、どちらも10年間で8%分のコストがかかり同程度ではないかと考えます。さらに、投資期間が長くなると、信託報酬が低い分、投信Bのほうが有利ではないかと考えます。(ここまで)

 ご指摘の通り、10年超保有するのであれば、投信Bのほうが有利になります。ただ、誤解していただくと困るのですが、私はノーロード投信なら何でもよいといっているわけではありません(ノーロードでも信託報酬の高いものもあり、むしろ割高になってしまうものもあります)。

 手数料の中で最も重視すべきは、保有中にずっとかかる信託報酬です。ですから、同じタイプのインデックス投信を選ぶときには
①信託報酬の安い投信をピックアップする
②販売手数料の安いもの(できればノーロード)を選ぶ
③併せてその他の手数料(売買委託手数料や保管費用など)も運用報告書で確認する
という手順で考えています。
長期保有を前提とすれば、①だけを重視すればよいともいえますが、特に若い方は毎月の積み立てを利用するケースも多いでしょう。その場合、毎月販売手数料がかかることを考えると、できればノーロードのものがいいと思います。また、その他の手数料が高い商品もあるので、「運用報告書」で期中の「費用の明細」も確認しておくといいと思います。


北京にて(その2)

2007-08-22 23:08:11 | Weblog
タクシーに乗っても、地下鉄に乗っても、とにかく人が多い。先日までナンバープレートの末尾が偶数の車と奇数の車を1日置きに通行禁止とする実験を行なっていましたが、規制なしの今日は大渋滞。タクシーを捕まえるのも一苦労だし、乗ってもなかなか進まない・・・。オマケに運転は荒くて今にも事故を起こしそう。かなりスリリングです(苦笑)。
でも、緑を植えたり、地下鉄では乗る人を列に並ばせるための係員がいたりと、五輪に向けて、(外国人から見えるところは)きれいで整然とした街にしようとしているのはみてとれました・・・。


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北京にて(その1)

2007-08-21 23:07:21 | Weblog
午前1時に北京空港に着いて荷物を受けとって、ホテルに着いたのは午前2時半頃。寝たのが午前3時過ぎなので、かなり眠いです。ブランチを取り、お昼から北京五輪の会場周辺や企業訪問。夜、北京ダックを食べてマッサージに行って、この日はぐっすり眠れました。

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最悪の日

2007-08-20 09:04:19 | Weblog
今日の夜から出張で北京に行きます。ところが、午前中に友人から電話があってテレビをつけると、なんと那覇空港で中華航空機が爆発炎上。黒い煙をあげるシーンが流れているではないですか! 閉所恐怖症で飛行機嫌いな上に、出発前に流れる事故シーン。ホントに行くのがイヤになりました。
とはいえ、行かないわけにも行かないので、夕方成田空港に。ところが、チェックインのために並んでいると、19時30分発の飛行機が22時になるとの放送が・・・。結局、飛行機が日本を飛び立ったのは22時50分。北京空港に着いたのは現地時間の午前1時過ぎでした・・・。その時間になると、空港にはタクシーが1台もいません。迎えにきてくれた編集者とコーディネーターの方と一緒にホテルそばまで行くバスに飛び乗りました。でも、そのバス、車内が真っ暗で、かなり怖かったです。

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暑い日々

2007-08-17 16:49:49 | Weblog
 一昨日は都内3カ所、昨日は2カ所を移動し、汗だくです。もともと歩くのは嫌いではないのですが、ここまで暑いとさすがにぐったり。タクシーを見かけると、自然に手をあげたくなってしまいます。日々手放せないのは日傘です。数年前から春から秋にかけて外出するときは紫外線対策で必ず日傘をさすようにしているのですが、あまり効果なし。というのも、東京のアスファルトは照り返しが強くて、頭の上だけガードしても下から紫外線を浴びてしまうからです。
 などと思っていたら、昨日、高校時代を過ごした埼玉県の熊谷市で40.9度を記録し、74年ぶりに74年ぶりに最高気温を更新したというニュースが流れていました。昔から夏は暑くて冬は寒かったけれど、40度を超えるとはすごい!!

 思った以上に地球温暖化が進行しているのでしょうか? そうかと思うと、別の場所では大雨・洪水などもおこっていて、世界的な異常気象という感じです。おおもとにあるのは環境破壊なのでしょうが、日本は技術力があるので、次世代エネルギーや環境といった分野でこそ世界をリードしてほしいですね。

それにしても暑いです・・・。

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早期リタイア

2007-08-14 19:51:34 | Weblog
 最近、早期リタイアをして好きなことを満喫したいという方が増えていますが、確定拠出年金のセミナーでご一緒する先生はまさにその夢を実現した方です。ここでは仮にAさん(60代)としておきます。
 Aさんは自分のライフプラン・退職後に必要なお金などを試算し、6000万円が貯まった55歳のときに某メーカーを退職。その後、請われて2年間別の会社で働いたものの、「2年分の収入は計算に入れていなかったので予想外に資産が増えた」というほど。現在は、ライフプランセミナーなどの講師をしつつ、中国文化を勉強したり、(中国株などに)投資をしたりと充実した生活を送っていらっしゃいます。
 では、なぜAさんにはそれが実現できたのでしょうか。
Aさんにそのコツを聞いてみると、「無駄な保険料を払わなかったが大きいかな」と教えてくれました。今のように保険の見直しなどが取り上げられることがなかった数十年前から、「保険は掛け捨てで最低保障額」をポリシーに実践していたのだとか。普通の人は年間何十万円も保険料を支払っていた時代に、コツコツ積み立てやら、運用やらをやっていたわけですね。すごい!
 予定利率の高かった時代には保険加入が必ずしも間違いだったわけではありませんが、「みんなが入っているから」「保険会社の人にすすめられたから」ではなく、自分の意思でお金のことを考えていたことが成功の秘訣といえそうです。そして、何よりも、本気で早期リタイアを願っていたことも大きいでしょう。今後はAさんのような方がどんどん増えていくかもしれませんね。

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永遠のファン

2007-08-13 10:04:06 | Weblog
 朝、テレビをつけると「ヤクルトの古田敦也監督が今期限りで退団か!?」というニュースが報じられていました。同時に、後任監督としては西武・荒木投手コーチが有力とコメントされていました。
 中学時代にソフトボールをやっていたり、幼い頃から「巨人の星」や「ドカベン」などスポ根漫画を読んでいたりしたせいか、中学・高校時代は高校野球が大好きでした。中学時代には甲子園の入場行進でプラカードを持ちたいと思い、関西の某高校に入学したいと言ってみたり(これは母親に「バカ」と言われて相手にされなかった・・)、高校時代は高校球児が泊まる旅館でアルバイトできないかと旅館に電話したり(高校生はダメと断られた・・・)、今考えると方向性が間違ってますね。
 その中でも、大ファンだったのが早稲田実業の荒木大輔投手。その人気たるや、今のハンカチ王子の比ではなかったと思います。ファンレターも書きましたし(ミーハーですみません。ヤクルト入団が決まったときには直筆の印刷でしたが、返事がきてそれが受験のお守りでした)、引退試合のときにも神宮球場にも足を運びました。
 プロに入ってからはひじのケガなどで思ったような活躍はできませんでしたが、ひじの手術を乗り越えての復活劇&ヤクルト優勝には感動したものです。現役引退後にはアメリカにコーチ修行などに行ったりして、現在は指導者として活躍しています。監督の後継問題がどうなるかは分かりませんが、これからも応援していきたいですね。

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リバランスが面倒な理由(その2)

2007-08-11 18:53:27 | Weblog
 リバランスの続きです。私は確定拠出年金用に3本、証券会社で5本の投信の積み立てをしています。そのほか、現物株などを持っているせいもあり、リバランスは面倒だなあといつも感じてしまいます。
 
 では、どうすればいいのでしょう。とびきりの妙案はないのですが、
①利用する金融機関をしぼる
→ほかの証券会社にお金を入金したりする手間はかからなくなります。
②商品をある程度しぼる
→国内外の株式や債券に分散投資することは必要ですが、1資産の中でそれほどたくさんの商品を保有していなければ、そんなに手間はかかりません
③口数ではなく、円単位で解約できるとうれしい(要望)
→たしかに計算すればよいのですが、せめてネット上で解約したい金額から口数が簡単に割り出せるようになっているとうれしいですね(概算でもよいので)。

 今はまだいろんな販売会社にいろんな資産がおいてあって、しばらく「めんどう」な状態は続きそうですが、徐々に改善していきたいものです。投信を何十本も保有している方はどうしているのでしょうか。ぜひアドバイスをお聞きしたいですね。

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リバランスが面倒な理由(その1)

2007-08-09 20:25:33 | Weblog
 資産配分を定期的に見直す作業のことを「リバランス」といいます。投資をする際には、「年に1回くらいはこのリバランスを行いましょう」とよく言われます。
 リバランスの一般的な方法としては、当初決めた比率に戻すために、値上がりして比率の増えたものを売って、比率の下がったものを買うことで、当初決めた比率に戻すことになります。
 ところが、いざ実践しようとすると面倒くさいと感じてしまうことも多々あるもの。実際、「リバランスせずに放置したまま」という人も意外と多いようです。

 投資信託だけで運用している場合に限ってみても、面倒と感じる理由はいくつかあります。代表的なものをあげると、

①複数の販売会社を利用している
→売却したい投信がA証券にあってそれを売却すると、MRFに入ります。けれど、買い増したい投信が別の証券会社にある場合にはA証券で解約した分の現金は使えないので、新たに入金しなくてはなりません。

②たくさんの商品を保有している
→外国株の投信を売って(比率を下げ)、日本株の比率を上げる(日本株投信を買う)ような場合。保有しているのが日本株投信1本、外国株投信1本なら、さほど考えなくてもいいでしょうが、外国株の投信を3本持っていて、しかも上昇率はバラバラだとことは複雑になります・・・。

③口数単位でしか解約できない 
→さらに、ネット証券で投信を解約するときは口数を指定するケースがほとんど。そうなると、「○円売るためには何口解約するか」をいちいち計算しなくてはなりません。

こうしてみると、口で言うほど「1年に1回はリバランス」というのが簡単ではないことがわかります。では、どうしたら少しでもラクにリバランスができるでしょうか・・・。