About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

独立系の投信

2008-10-23 21:39:21 | リンク
日経新聞の21日の記事には独立系投信の記事が、さらに22日には渋沢栄一氏の資産祖である、渋沢健氏が個人向けの投信の運用に乗り出すという記事が掲載されていました。詳しくはこちら

アメリカだと運用会社のトップ3は、キャピタル、バンガード、フィデリティといった独立系の投信が並んでいます。いっぽう、日本では野村、大和、そして、国際が純資産でみたトップ3です(9月末の純資産をみると国際がわずかではありますが日興より上なんですね!)。

長期的な資産形成のツールという意味では、
・独立系の運用会社が根付くこと
・販売チャネルの多様化 
が必要だと思っています。

①については、独立系の運用会社が増えていくのはいいことだとは思いますが、似たような商品ばかりだと広がりがないので、今後の広がりに期待したいところ。渋沢氏の投信にも注目していきたいですね。

②については、直販もそうだし、(賛否両論ありますが)独立系FPによる証券仲介なども広がっていく必要があるのかな、と最近は感じています。実際、友人のお母さんがETFを買おうと思って某証券会社に行ったはずが、毎月分配型の外国株式投信を薦められて購入してきましたから(苦笑)。

従来は大手証券の証券仲介をするFPが大多数だったと思いますが、楽天をはじめ、仲介先が広がっていくと、商品の選択肢の幅も広がって低コストの商品なども販売できるのでは(もちろん、良心的なコンサルと販売が大前提です!)。この辺は今後議論を深めていく必要があるかもしれません。

バス通勤

2008-10-22 10:23:28 | リンク
今月から朝だけバス通勤を始めました。そうしたら、すこぶる調子がよいです。
私は閉所が大の苦手なので、朝の通勤ラッシュが苦痛以外のなにものでもありません(学生時代は大丈夫だったのですが、社会人になってMRIに入る機会があってから本当にだめ!)。朝早い時間だとバスはそれほど混んでいないし、途中から座れることもあります。1本で仕事場の最寄駅前に着くのでとっても楽です。

電車の定期券を購入しているので、朝だけバスで来るのは不経済と言えば不経済なのですが、本や資料を読めるし、何よりストレスが大幅に緩和されるので、しばらくはこの方式でいきたいと思います。

受益権口数

2008-10-16 20:19:09 | リンク
今さらですが、先週発売の「週刊東洋経済」に2ページほど原稿を書きました(新興国株ファンドの含み損対応について)。その際、今年に入って繰上償還された投信を調べたのですが、「インベスコ ヨーロッパ・オープン」「HSBCヨーロッパオープン」など、結構あるのですね・・・(調べるのはけっこう大変でした。償還された投信はわかるのですが、それが満期償還か、繰上償還かがいちいち確認しないとわからないので・・・)。

そのときに純資産総額が10億円未満の投信はどれくらいあるのだろうと思って、調べてみたところ100本くらいありました(9月末時点で)。この相場だと、もっと増えているでしょう。繰上償還リスクのある投信はかなりあります。

ただ、今のような相場では、株価なども大幅に下落し基準価額が下がっているので純資産総額も当然、減ってしまいます。投資家が継続的にその投信を支持しているかという面では純資産総額だけでなく、「受益権総口数」の推移もみてみるといいと思います。受益権総口数が順調に増えていれば、投資家がちゃんとついてきているということになりますね。

「一回 Chabo!著者と読者の集い」のご案内

2008-10-14 10:57:10 | リンク
今日は第一回 Chabo!著者と読者の集い『Chabo!著者が教える 夢を叶える私の方法』のご案内です。

2008年5月から始まったChabo!も、読者や関係者の皆様のサポートのお蔭で大きく育ちました。10月現在、参加著者は 10人、共著者を合わせると13名になりました。Chabo!の参加書籍も30冊を超えました。今年度の目標であった2,000万円の寄付金額も無事達成の見通しです。
つきましては、12月4日にこれまでのChabo!の活動の報告と、Chabo!著者の特別スピーチとして「Chabo!著者が教える 夢を叶える私の方法」を読者のみなさまと共有する会を持ちたいと考えています。

参加費はレジュメの印刷費、会場の賃貸料、入金及び当日の会場整理のための学生バイトの人件費を除き、すべて Chabo!に寄付をさせていただきます(著者もすべて手弁当での参加です)。

【イベント概要】
開催日時:12月4日(木) 18:30開場 19:00開演 (21:10終了予定)
料金:1席3,800円均一
※納入後の払戻、返金は一切できません。
座席:全席指定
会場:かつしかシンフォニーヒルズ(モーツァルトホール)
アクセス:京成青砥駅下車徒歩5分(又は京成立石駅下車徒歩7分)

【演目】
1. Chabo!活動報告 19:00-19:15
2. Chabo!著者が教える 夢を叶える私の方法
・第1部 パネリスト 久恒啓一※、山田昌弘、竹川美奈子 19:15-20:00
(休憩) 10分
・第2部 パネリスト 神田昌典、和田裕美、勝間和代※  20:10-20:55
※ファシリテーター
3. 今後のChabo!活動 20:55-21:05

【応募先】
応募はこちらから。


ビデオレポート

2008-10-11 13:59:18 | リンク
最近の相場について、証券会社や運用会社から緊急レポートが届くことが増えました。こうしたレポートを読んでいま起きていることを理解することは大事ですが、一方で不安が増してくるのも事実。

そんななか、運用評価会社モーニングスターのHPのビデオレポートを聴いてみました。バンガードグループ前CEOのジョン・C・ボーグル氏が足元の投資環境について語ったものがあったからです。

ボーグル氏は市場は「荒れ模様で普通ではない」
と指摘していますが、いっぽうで
「長期投資家は(行動を)変える必要はない」
「買い手にとってはチャンス」
とも述べています。

長期投資と思いつつ、ちょっと心が揺らいでいるという方は、57年間金融の世界で生きてきた重鎮の話を聴いてみるのもいいかもしれません。



つらいけど・・・

2008-10-10 17:35:22 | リンク
今日は某企業の企業研修の仕事をしてきました。が、その間にも「まだ下がるの?」とさすがにぼやきたいくらい株価が下がっています。こんなときには分散投資をしていても資産は減っているので、精神的にはよくありません。おまけに、REIT(上場不動産投信)、大和生命の破たん・・・と暗いニュースが続きます。

ただ、いえることは、こんなときは「感情に流さる」とあまりいいことはないということです。アジア通貨危機やロシア経済危機、ITバブルの崩壊、ライブドアショックなどに接してきて思うのは、市場は行き過ぎるということ。投資をはじめたばかりのころはリスクを取りすぎてしまい、「怖くなって売る」といった行動に出たこともありました。でも、結果的にはその時売却したことは、後になって後悔しています。

ここは冷静に、現状の把握(投資資金の割り振りは適当か=リスクを取りすぎていないか、資産配分はこれでいいのかなど)を改めて振り返るとき。そして、大嵐が過ぎ去るのを何とか凌ぎたいもの。経験を重ねる時期なのだと思うことにしてします。

隔月分配型のETF

2008-10-06 09:46:09 | リンク
先週、日興アセットがJ-REIT指数に連動する、隔月分配型のETFを上場するという発表がありました。詳細はこちら

国内のETFの売買高は低迷していますが、今後は

・国際分散投資できるようなオーソドックスな商品の投入
(先進国全体とか新興国全体の株式に投資するタイプ、全世界の株式をカバーするタイプ、債券ETFなど)
・証券会社が分配金再投資プランを実現する

といったことを期待しています。が、現状はどうも逆を行っているような・・・。ETFも投資信託と同様、分配金をどんどん出すタイプを投入しないと売れないということなのでしょうか? 今度は「毎月分配型登場」とならないことを願います。

マネー・カレッジ

2008-10-03 11:32:49 | リンク
昨日は初心者向け投資教育機関マネー・カレッジのゲストセッション「明日から使えるマネーを3倍働かせるコツ」にゲストスピーカーとして参加しました。ご参加いただいな皆さん、ありがとうございました。スピーチのテーマは「しくみ化しやすい証券会社選び」。投信の積立をするのにはどんな観点で証券会社を選んだらよいかというお話をしました。
参加者は20~40代中心で、人数も40名くらいとほどよく、和気あいあいとした雰囲気でした。

ちなみに、マネー・カレッジ代表の木田さんは、昨年、同じダイヤモンド社から『これなら買える! 投資信託』という本を出版されています。『投資信託にだまされるな!』と全く逆のタイトルです(苦笑)。でも、方向性は実はそんなに違わないと思います。