さわかみ投信の月次レポートを読んだら、「大飛躍を前に、新体制へ」と題した澤上篤人氏の挨拶が載っていました。内容を簡単にまとめると…
●新年を迎えるにあたって、経営を刷新
・澤上龍氏が代表取締役社長に就任
・私(澤上篤人氏)は取締役会長として、さわかみグループ代表・。オーナーとして、経営陣を後方からサポートする。
・前社長の黒島光昭氏は取締役運用本部長として「さわかみファンド」の組入れ銘柄の選定に責任をもってもらう
・ファンドマネジャーの草刈貴弘氏が最高投資責任者(CIO)に。
・仲木威雄氏が復帰し、取締役に。
澤上篤人氏の今後は…
・長期投資の啓蒙活動やセミナーは続ける
・グループ経営の加速。さわかみ財団の活動にもより積極的に加わる
・ヴィレッジ計画は滋賀県の用地取得が難航し、仕切り直し
直販・独立系投信の草分けである「さわかみ投信」の今回の経営刷新はインパクトが大きいですね。きちんとした運用実績を積み重ねていけるのか、運用の継続性は?など、来年は真価が問われる年になりそうです。
これは他の直販投信も同じでしょう(今はネット証券やネット銀行で販売している会社もあり、厳密にはすべて直販ではありませんが)。11月には直販投信.jpというサイトも開設されています(さわかみ投信、ありがとう投信、セゾン投信、クローバー・アセットマネジメント、レオス・キャピタルワークス、コモンズ投信、鎌倉投信、ユニオン投信)。
ただ、以前から言っているように、個人的には「直販」という括りはそろそろ止めてもいいのではないかと思っています。会社や商品も増えてきましたし、会社の特徴や商品性もさまざまです。「直販投信は~」という時代から、会社ごと、商品ごとにみていくステージに入ったのではないかと思います。ほかの投信もそうですが、理念に共感できるかだけではなく、投資プロセスや運用のスタイル、経営・運用体制、成績なども含め、総合的にみて判断したいものです。