About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

マネックスも海外ETF

2008-05-28 21:21:04 | リンク
6月下旬からマネックス証券で米国ETFの取り扱いを開始するようです。具体的な時期や銘柄についてはまだわかりませんが、マネックスの口座保有者にとっては朗報でしょう。

インデックス投信の積立をしたい人もいれば、「資産配分もお任せしたいし、リバランスも面倒」からと低コストのバランス型を購入する人もいるでしょう。それに加えて、海外ETFという商品が加わることで、低コストな金融商品の選択肢が増えることになります。続報を待ちたいと思います。

調べる技術

2008-05-26 22:07:27 | リンク
久々にふらっと立ち寄った書店で購入したのが野村進さんの『調べる技術・書く技術』(講談社現代新書)です。この本は

テーマを決める
資料を集める
人に会う
話を聞く
原稿を書く

――という具合にプロセスを踏んで、原稿をまとめる技術についてまとめられています。なので実用書ではあるのですが、後半の「人物を書く」「事件を書く」では、実際に取材に携わった人や事件に関する事例が書かれていて、思わず引き込まれてしまいます。

取材対象者に対しての接し方や基本的なマナーなど含めて、取材や執筆に携わる人は読んでおいて損はないと思いますし、単純にノンフィクションの舞台裏を知りたい人にとっても面白いと思います。

個人的には、ビジネスにおける「効率化」と、取材をする、原稿を書くという行為は相反する部分もある気がします。そこは悩みの種です・・・。それだけに、著者の「この辺でいいだろう」という時にはボクシングの元世界チャンピオン輪島功一氏の話を思い出すという部分には説得力があります(詳細は本をお読みください)。仕事関係の本以外では、小説を読むことが多いのですが、久々にノンフィクションを読みたくなりました。

楽天の事業説明会

2008-05-21 20:52:38 | リンク
今日は楽天証券の2008年の事業戦略説明会に行ってきました。
トレーディング分野やグローバル分野(海外ETFや外債のラインナップ拡充)に加えて、資産形成(アセット)分野も強化していきたいというお話でした。例えば、楽天カードで投信積み立てができるようにする、投信サイトのリニューアルしてコンテンツや検索機能の充実をはかるといった内容です。

ちなみに、楽天証券は現在、08年3月現在、330本の投信を取り扱っています(取扱本数はネット証券でNo.1)が将来的に1000本程度まで増やすのが目標だそうです。
気になる以下の3点について質問してきました。
①銀行口座からの投信の積立はできるようになるのか?
②楽天投信の位置づけ。楽天証券専用ファンドが中心か、他にも広げるのか
③海外ETFの今後の展開(欧州の取引所に上場する商品も扱う予定はあるのか)

①について
カードで積み立てができるようになるので、将来的には銀行口座でも対応できるようになると考えている(具体的な時期についてはコメントなし)
②について
当面は楽天証券の専用ファンドを設定していく予定。
③について
年内には米国・香港以外の証券取引所のETFも取り扱う予定(具体的な証券取引所名や時期についてはコメントなし)

個人的には①と③についてはもう少しつっこんだお話が聞けるかと思ったのですが、今回は楽天会員(投資初心者)とのシナジーといった観点からのお話が多かったように思います。ただ、投信や海外ETFを拡充していこうという姿勢はみえたので、今後の展開に注目していきたいですね。

Chabo!

2008-05-08 23:10:35 | リンク
こんな活動をはじめました。その名も「Chabo!」です。これはCharity Book Programの略で、著者が印税の20%を世界中の難民・被災民の自立支援に向けて寄付するというプログラムです。
発案者は勝間和代さんですが、そのほか、著者では和田裕美さん、小宮一慶さん、酒井穣さんなども参加しています。
詳しい内容はサイトをご覧ください。

新興国のインデックスファンド

2008-05-07 22:01:13 | リンク
今日のマネックスメールを読んでいたら、以下のニュースがありました。

【投信】“年金積立”シリーズに「海外新興国」が仲間入り
2008年5月16日(金)より、日興アセットマネジメント株式会社の投資信託
「年金積立 インデックスファンド海外新興国株式(ヘッジなし)」と
「年金積立 インデックスファンド海外新興国債券(ヘッジなし)」の取扱いが始まります。(抜粋おわり)

この2本の投信はMSCI エマージング・マーケット・インデックス(円ヘッジなし・円ベース)の動きに連動する投資成果をめざした投信です。

これまで、エマージングマーケット全体に投資できるインデックスファンドがなかったので、「4月の新規設定ファンド」一覧でこの名前を見つけたときには運用会社(日興アセット)にさっそく電話してみました。が、そのときは「確定拠出年金専用」「一般の方は買えません」と言われて、ガッカリしていました。ところが、気づいたら、マネックス証券だけでなく、フィデリティ証券やジョインベスト証券が取り扱いをはじめたのですね。
ただ、個人的には、ハイリスクでも長期の成長を狙うという意味で株式投信は保有したいですが、敢えて新興国の債券は持たなくてもいいかな、という気はします。

 新興国は市場が効率的でないので、インデックス運用は向かないという方もいますが、過去のデータでは新興市場全体の動きを示すMSCIエマージング・マーケット・インデックスに勝てたアクティブファンドは少数だという調査結果もあるので、私は新興国の株式に投資する投信に関しても、低コストなインデックスファンドという選択肢はあり、だと思います。


GW

2008-05-06 21:00:36 | リンク
GWは1日だけ網代温泉に出かけました(あとは仕事です・・・)。網代は熱海や伊東と違って、観光客もそれほどいないので、ちょっと鄙びた感じがよかったです。この旅館に行ったのですが、お湯もよかったし、お料理もおいしかったので、久々にのんびりできました。
でも、後はひたすら仕事・・・。夏休みにはもっとゆっくりしたいです!

直販投信の行方

2008-05-02 20:52:55 | リンク
 楽天投信の第一号として「楽天株式ファンド」を5月30日に設定するようです。ファンド・オブ・ファンズで、「さわかみファンド」(さわかみ投信)、「ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンド SA」「ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA」(日本コムジェスト)のの3ファンドを組み入れる予定だとか。

 これらはセゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド」をはじめ、続々と登場しているおらが町投信と組み入れられている投信がかぶっています(正確には比率やくみいれファンドは異なります)。おらが町投信というのは、地方の経済活性化のために長期運用の考え方を取り入れ、地方の人たちがその地方の人たちのために投信を立ち上げようというもの。4月には浪速おふくろ投信楽知ん投信かいたく投信などが設定されています。

 個人的には日本でも独立系の投信会社が増えてほしいですし、頑張ってほしいとは思っています。ただ、中身が同じようなものが増えていくことで、それぞれが順調に資産を増やしていくことができるのか、ちょっと不安ではあります。また、アセットアロケーションの決定方法についても突っ込んだ説明が聞きたいところです。
 そこにきて、楽天証券専用ファンドである「楽天株式ファンド」の設定です。ネット証券で、組み入れが似通っている投信を販売するというのはちょっと予想外でした。ノーロードで信託報酬も他の直販ファンドと同程度ですし・・・。このへんの住み分けをどうしていくのか・・・。今後の行方を見守りたいと思います。
(直販投信については5月21日発売の「日経マネー」でレポートするようですので、興味のある方はそちらをお読みください)。