About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

chabo!本が発売になりました。

2008-11-27 22:07:04 | リンク
『私をつくった名著、人生を変えた一冊 黄金のブックガイド』(東洋経済新報社)が本日発売になりました。
著者は「Chabo!を応援する著者の会」(メンバーの勝間和代さん、神田昌典さん、小宮一慶さん、酒井穣さん、高野登さん、久恒啓一さん、山口一男さん、山田昌弘さん、和田裕美さん、竹川に加えて、応援団の小飼弾さんが加わった、計11名です)。

私は「資産形成のために読む本」をご紹介しています。投資をしている方にはお馴染みのものも多いと思いますが、これから投資をはじめたいという方に読んで頂きたいものをリストにあげたつもりです。興味のある方は手に取っていただけると嬉しいです。こちらの本は印税すべてが寄付されます。

ETF

2008-11-22 17:21:09 | リンク
今日の午前中は東証でETFについての講演でした(45分・初心者向)。いちばん前に梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーの水瀬さんがいらしていたので、少々緊張しました(苦笑)。

追記)2008.11.24
私が水瀬さんだと思ったのは、なんと、「Passiveな投資とActiveな未来」のybさんでした。ybさん、大変失礼致しました!! お詫びして訂正いたします。


ETFはコアでも、サテライトでも使えるよ、という話をしました。
コア部分はやはり幅広く国内外の株式・債券に分散投資をしたいのですが、国内ETFには先進国・新興国の株式に幅広く分散投資できるものがありません。現状では海外ETFを組み合わせるか、国内ETFと海外ETFを組み合わせるしかありませんね。

先進国に幅広く投資するETFに対する個人投資家から(東証への)の要望は多いようなので、今後の動きに注目しましょう。また、基準価額(正味価値)と取引価格についても、海外並みにリアルタイムで乖離率をチェックできるようになるとよいですね(要望は出しておきました)。

ただ、先進国や新興国の株式に幅広く分散投資できる商品が国内の証券取引所に上場されたとして、時差があって、流動性の低い市場で機関投資家が取引をするだろうかという疑問は残ります。欧米陣は欧州や米国などで取引するだろうし・・・などなど。

そういう意味では、
国内の証券取引所にグローバル・地域のETFが増えるのがいいのか、
国内で買える、良質な海外ETFが増えればよいのか(特定口座や情報開示などの改善はあるにしろ)は非常に悩ましいところです。


バンガードのETF

2008-11-17 21:20:39 | リンク
バンガード・グループが米国ニューヨーク証券取引所(NYSEArca)に上場する以下の3本のETFについて、11月12日付で金融庁への届出を完了したというリリースがきてから1週間足らずのうちに、楽天、マネックス、SBI証券が取り扱いを表明しています。すごく動きがはやいですね。

「バンガード・エマージング・マーケット・ETF」(VWO)
(MSCI Emerging Markets Index連動・信託報酬0.25%)
「バンガード・ヨーロピアン・ETF」(VGK)
(MSCI Europe Index連動・信託報酬0.12%)
「バンガード・パシフィック・ETF」(VPL)
(MSCI Pacific Index連動・信託報酬0.12%)

新興国はこれまでEEMしかありませんでしたが、「バンガード・エマージング・マーケット・ETF」(VWO)は信託報酬も低く、強力なライバルになりそうですね。また、良質な、地域ごとの株式ETFが増えてくれば、自分でアレンジしたい人は組み合わせる、時間と手間をかけたくない人は1~2本で分散されているものを買うという具合に、選択肢も広がります。これはとっても良い傾向なのではないでしょうか。


仮面舞踏会

2008-11-16 22:39:27 | リンク
フィギアスケートのグランプリシリーズのフランス大会、応援していた浅田真央さんが2位になってしまいましたね。ちょっと残念。

You Tubeで、グランプリシリーズ前の失敗していない仮面舞踏会バージョンを観ましたが、これがとっても素晴らしくて、とても楽しみにしていたからです。次回のNHK杯ではいいジャンプ&演技をみせてほしいですね。

ちなみに、私の今の携帯電話の着信音は仮面舞踏会になっています(ハチャトリアン作曲のほうです。少年隊のではありません、念のため)。



1年半経って・・・

2008-11-14 18:41:29 | リンク
『知識ゼロ、経験ゼロ、10万円からはじめる 内藤忍の投資手帳』『お金持ちになるマネー本 厳選50冊』といった本で、『投資信託にだまされるな!』をご紹介いただいただいています。そのおかげもあって、最近、再びご購入いただく方も増えているのですが、発売された時期(07年4月)とはだいぶ事情が変わった部分もあります。年内にはHP上にサポートサイトを作ろうと思っておりますので、もう少々お待ちください。


元本保証型の変額年金保険・・・

2008-11-12 21:43:51 | リンク
昨年2月から銀行の窓口などで販売されていた元本保証型の変額年金保険の一部が運用をストップしているようです。これは運用先である国内外の株式や債券市場が急落して資産額が下限値である基本保険金額の80%を割り込んだため(すでに9割以上の契約で運用が停止されている)。

この場合、
●基本保険金額の80%に達した日から30日経過した時点で年金の受取がスタートしてしまう(若年層だとしても、受取日の変更不可)
●一時払い保険料相当額(元本)は保証だが、15年かけて元本を15分の1ずつ受け取る方式(年金受取開始日以降も手数料はかかる)
●一括で受け取る場合には基本保険金額の80%になる
というかたちになります。

プレスリリースをみると、「積立金額が基本保険金額の80%以下(下限値)に到達した時点で、資金を特別勘定から一般勘定へ移行する機能を有する商品です」とあります。たしかに、商品の説明書をみてもそう書かれています。でも、この意味を理解して購入した人はどれくらいいたでしょうか?

この商品、変額個人年金保険に「多機能付年金特約」がついたかたちになっているわけですが、金融商品の場合、むしろ多機能でないほうがいい! シンプル イズ ベストです。
ふつうに安全資金は預金で、運用する部分は投信でという具合に分けたほうがコストも低いし、理解もしやすいと思いますけどね・・・。


こんな時期こそ

2008-11-11 18:23:17 | リンク
最近、目立つのが、
「下がっているので売ったほうがいいのでしょうか」というものですが、
それと並んで多いのが
「投信の基準価額がとても下がっているようなので、積み立てをストップしたいのですが・・・」という声。

でも、ちょっと待ってください。
投信の基準価額が下がったときにたくさんの口数を購入していけるのが定額積み立てのいいところ。下がった時に積み立てをストップしたり、解約してしまったりしては意味がありませんよね! むしろ「今はたくさんの口数を買う時期」くらいにゆったり構えたいところです。

もちろん分散している、低コストのちゃんとした商品である、というのが大前提ですが、「長期的な資産形成」とか「老後資金のため」なら、ここは我慢のしどころです。この辺は今月発売のザイの連載でも少し触れているので、読んでみていただければ。


シゴタノのセミナー

2008-11-06 11:20:04 | リンク
昨日、シゴタノの大橋悦夫さんと11月26日(水)に行うセミナーの打ち合わせをしました。すでに多数の質問が寄せられているので、そうした質問に答えられるかたちにしたいと、と大橋さん。いま、寄せられている質問はこちらです。 
なので、最初に短時間スピーチをして、あとはなるべく事前にお寄せいただいた質問にお答えするかたちにしようと考えています。

明確に「20代・30代のための」と銘打ったセミナーは初めてなので、私も楽しみです。この年代は仕事も忙しいので、長期的に資産形成をする上では「いかにリスク・時間・感情をコントロールできるか」がポイントでしょう。そのあたりを踏まえて、できるだけ具体的なお話ができれば、と思っています。詳細はこちらまで。



FPの日

2008-11-04 09:29:53 | リンク
11月3日は「FPの日」ということで、昨日はFP協会神奈川支部主催のセミナーで講演&対談をしていきました。三連休だったため、州局は厳しいのではと思いましたが、225名の方にご参加いただきました(神奈川支部では過去最高の集客だったそうです!)。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

参加された方のうち8割程度はすでに投資信託を保有している方でしたので、この相場の中で不安を抱えていた方も多かったようです。そのいっぽうで、ネット証券でも新規の口座開設者が増えていて、「この機会に投資をはじめてみたい」という若い方も増えています。

短期的にはまだ厳しい状況が続くと思いますが、こんなときこそ「低コスト、資産と時間の分散、長期運用」という基本に立ち戻りたいですね。