About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

自動積み立て

2007-06-29 16:19:53 | Weblog
 おもしろそうなシミュレーションゲームを見つけました。その名も、『積立て投資ゲームうさぎとかめ』。これは「同じ銘柄を同じ期間投資して、どちらが株式と安く購入できるかを競うというもの。自分は「ウサくん」になって6カ月に1度100株ずつ購入していき、毎月一万円ずつ投資していく「かめくん」と対戦するわけです。現在のウサくんの勝率は約23%。私もさっそく挑戦してみました。

 結果は・・・。3回トライして、結果は1勝2敗でした。当たり前ですが、株価の先は読めないので、なかなか買いどきを見極めるのは難しいですね(このゲームでは一部制約もありますし)。一方、「かめくん」は毎月一定額ずつ購入していくので、株価が高いときには少し、安いときにはたくさんの株式を買うことができるため、平均買い付け単価を平準化することが可能です(ドルコスト平均法)。

 もちろん、ドルコスト平均法は万能ではありませんが、価格変動のある商品に投資しようとすると、人はどうしても売買タイミングをはかろうとするため、高くても、安くてもなかなか購入を躊躇してしまうことがよくあります。私自身、「手動で」買い増していった商品もあるのですが、忙しくて買い損なったり、(今買うべき水準か迷ってしまい)購入するという決断をできなかったり、ということがよくありました。
 そう考えると、資産形成の核にする商品については、精神的にも、実務的にも自動積み立てを利用するのがいちばんいいのでは、と改めて思う次第です。
 このシミュレーション、結構おもしろいので、興味のある方はお試しください(念のため、このシミュレーションゲームができる販売会社で積立をすることをお勧めしているわけではありません)
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エビ好きだが・・・

2007-06-27 10:49:43 | Weblog
 昨日は浜松町のカジュアルレストラン「グエン」で食事。放送局や通信社、出版社、日本舞踊家、作家、会社経営者など、個性的な面々が集まりました。料理もワインも美味しく、会話もはずみました。

 が、そこで気になったのが、「フィリピンでのエビの養殖事業に投資すれば1年で2倍になる」とうたってお金を集めている投資会社を追いかけているという某氏のお話。東京ドーム450個分の広さの養殖場でエビを育て、地元の市場で販売、利益を分配するとして出資金を集めていたのが、分配金が滞り始めているそう。その理由が「台風が養殖場を直撃したから先延ばしているだけ」というのはいかにも怪しい・・・。すでに関係機関にたくさんの相談が寄せられているそうなので、事件化するのも時間も問題でしょう。

 昔からこれからもこうした怪しい話はつきませんが、1年でお金を2倍に増やすには年率7%超で運用する必要があります。無リスクで、そんな“おいしい話”はないと肝に改めて銘じたいものです。

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癒しの沖縄

2007-06-23 05:45:18 | Weblog
今年は7-9月に夏休みが取れないため、梅雨明けの沖縄に行くことにしました。今回は石垣島でシュノーケリングをする予定です。

 実は、小学校1年生のときに、ゴムボートで遊んでいたら沖まで流されて救助船に救助されたという苦い思い出が・・・。そのため、海も水泳も大嫌いだったのですが、沖縄に来てからは苦手意識が一変しました。といっても、海に潜るダイビングはさすがにダメです。

 キレいな海と魚を見て、美味しい泡盛と石垣牛を食べて、元気になって東京に戻ってきます~。

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米国の投信手数料

2007-06-22 10:31:53 | Weblog
 昨日の日経金融新聞に「米で投信手数料が急低下」という記事が出ていました。

「米投資信託協会(ICI)によると、投資家が株式投信に払う手数料の運用資産に占める割合は二〇〇六年で前年比〇・〇四%低下し一・〇七%だった。割合は調査を始めた八〇年(二・三二%)の半分以下になった。(以下、略)」

 この手数料は、「販売手数料」と「運用報酬とその他の投信管理手数料」の合計ですが、日本の投信と対照的な動きですね。

 読者の方から、「手数料が安いものは何か裏があるのではないか」とか、「手数料が高い投信のほうが運用がうまいのではないか」といった質問を受けることがあります。確かに、中には「ノーロードでも、信託報酬が高い」といった長期保有には不向きなものもあります。けれど、手数料が高いほうが運用成績がよいかといえば、必ずしもそんなことはありません。

 ネット証券やネット銀行を中心に、販売手数料がかからない(ノーロード)投信は増えてきてはいますが、信託報酬はまだまだ・・・。米国のこうした動きが日本でも広がることを期待したいものです。


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情報公開その2

2007-06-19 10:08:04 | Weblog
先週も少し触れた、「日本の交付目論見書には記載がなくて、米国には記載されている項目」ですが、そのうち「リターンの実績表示」と「経費(コストのこと)」について、詳細をみてみましょう。

まずは、「リターンの実績表示」です。
・過去10年について棒グラフによる提示。
(過去10年間の四半期リターンの最高・最低値の記載)
・過去1年、5年、10年の年平均リターンの表での提示。
(税引きリターンも併記)
・市場指数リターンの併記を義務づけ(日本は「併記も可」)

次に「経費」です。
・1万ドル投資し、1年、5年、10年間保有した場合の経費合計額を、「解約した場合」と「解約しなかった」場合について記載
(いずれもファンドが年率5%のリターンを挙げたとして記載)

どうでしょう? 税引き後のリターンや、総コストが交付目論見書にちゃんと記載されていたら、非常にわかりやすいですよね。いちいち自分で計算する必要もないですし、投信同士の比較もしやすいと思います。私は必ずしも米国好きではありませんが、このあたりはぜひ取り入れてほしいものです。目論見書をカラーにしたり、字を大きくしたりするのもいいですが、投資家にとってホントに有益な情報を出すのが先決な気もしますね。

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情報公開その1

2007-06-15 11:03:20 | Weblog
昨日、投信のディスクロージャーに関するセミナーに参加してきました。
9月に金融商品取引法が施行されるにあたって、どんな風に変わるのか、投資家にとってどんなメリットがあるのか、非常に気になるところですね。

講義を聴いて、興味をひいたのは交付目論見書の記載事項。
なかでも、「日本の交付目論見書には記載がなくて、米国には記載されている項目」という部分です。

具体的には
①リターンの実績表示
②経費
③運用担当者
④投資家の短期売買
の4項目だそうです。

要点だけあげると、それほど大きな違いは感じられませんが、問題はその中身にありあす。それについては、次回、もう少し詳しく書きたいと思います。



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外国債券インデックスファンド

2007-06-12 16:07:55 | Weblog
『投資信託にだまされるな!』を読んだ読者の方から質問が来ました。
カブドットコム証券で取り扱いをはじめた「三菱UFJ世界国債インデックスファンド(毎月分配型)」と、本に載っていた「中央三井外国債券インデックスファンド」のどちらがよいかという内容でした。

 カブドットコム証券から外国債券インデックスファンドが発売されると聞いたときにはかなり期待を持ったのですが、毎月分配型だったのでちょっとガッカリしました。新規設定されたばかりなので、今後、どの程度分配金を出していくのかわかりませんが・・・。

 個人的には、「年金積立インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)」などが候補になると思います。
・ノーロードで、信託報酬、その他の運用コスト(管理報酬など)などが安いこと。
・投信スーパーセンターに加え、5月31日からマネックス証券でも積立ができるようになったこと
・確定拠出年金用に販売している会社が多く、途中償還のリスクが低いと思われること、などがその理由です。

 「中央三井外国債券インデックスファンド」は、商品性はよいのですが、
・ノーロードで買える会社がないこと
・ソニー銀行の場合、「特定口座を利用できない」「売却時に解約請求しかできない」点がマイナスポイントになりますね。

この辺のことは6月21日に発売の「ダイヤモンドZAi」でも触れていますので、興味のある方はぜひ読みください。

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銀座人さん

2007-06-11 23:05:49 | Weblog
 先週の金曜日に『投資信託にだまされるな! 本当に正しい投信の使い方』の打ち上げを兼ねて、ダイヤモンド社の編集者加藤さんと、同じくダイヤモンド社から『みんなの投資』という本を出されている銀座人さんこと、藤田郁雄さんの3人で食事をしました。

 そのときに話題になったのが最近のインデックス投資の盛り上がり(まだまだではありますが・・)。最近はマネー雑誌でも海外ETFの特集などをするようになってきています。
 昨年4月に『みんなの投資』が出版された頃には「インデックス投信?」「ETF?」みたいな感じだったのが、ウソのようです(日経金融新聞の1面で取り上げられるくらいですからねえ・・・)。最近、藤田さんの本も再び売れ始めているようなので、増刷がかかるとよいですね!

 それにしても、本業がすっごくお忙しいのに、ちゃんとポートフォリオを公開したり、もろもろ運用をされたりしている藤田さんには頭が下がります。私も、見習いたいものです。

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格好よくお金を使う

2007-06-08 20:25:01 | Weblog
先日、テレビで東京ストリート陸上の準備から開催日までを追った番組を放送していました。5月27日(日)に東京・丸の内のる路上で、日本のトップアスリートが50m競走、50mハードル走、棒高跳などの競技を行うというものです。

 これは、もともと、プロ陸上選手である、為末大選手が昨年テレビのクイズ番組で獲得した賞金1000万円を投じて企画したものだそうです。でも、いくらクイズ番組でもらったとはいえ、1000万円といえば、大金ですよね。まして、彼は会社員ではなく。身体一つで稼いでいるようなもの。それを遠征費や生活費、贅沢品などではなく、「陸上のPRのために」とポンと出してしまえるのはすごい!

 為末選手は投資でも成功していて、本も出しています。その中で、「お金は持ってちゃだめ。回していかなくてはいけない」というようなことを言っています。これはさわかみ投信の澤上篤人社長もよく口にしていることですが、なかなか実践するのは難しいです。
 でも、「ここぞ」というときに、お金を出せる“潔さ”を持っている人が、実は長い目でみたときに投資でも成功しているように感じます。


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スタートダッシュ

2007-06-06 17:15:34 | Weblog
遅れていたHPがやっと完成し、今日からブログを始めることになりました。
昔からスタートダッシュは苦手ですが、できるだけ毎日更新していこうと思います。

先週からマネー誌の締め切りで投信積み立ての原稿を書いているのですが、この半年でネット証券・銀行が取り扱う投信の種類・本数が増えたことに驚くばかりです。
昨年秋から『投資信託にだまされるな! 本当に正しい投信の使い方』を書いていたときには、日本株式型、グローバル株式型、グローバル債券型の3タイプのインデックスファンドを扱っている会社を探すのに苦労していたのに・・・・・・。これはいい傾向ですね。

本を発行したあとに、新しくラインナップされた商品については、読者の方から質問などもきています。お応えできるものについてはブログ上で発信していきたいと思っています。


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