About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

検察官と対面

2008-04-28 14:49:34 | リンク
今日は午前中に東京地方検察庁に行き、11月の交通事故の件で被疑者が起訴猶予になった理由などの説明を検察官の方に直接うかがいました。きちんと説明はしてくれたので、(納得とまではいかなくとも)理解はできました。

それより驚いたのは、先日、東京地検で交通事故の記録をとったところ、被疑者が立ち会った「事故現場見取り図」しか提出されていなかったことです。交通事故発生後には、警察が現場検証を行って「実況見分調書」や「事故現場見取り図」「被疑者(加害者)供述調書」などを作成して書類を検察庁に送付。検察官の判断で起訴、不起訴が決まります。被疑者の不起訴が決まったので、「実況見分調書」の閲覧の申請をしたわけですが、夫が実況見分に立ち会ったときのものは提出されていませんでした。ですから、検察官の方は私たちが実況見分に立ち会わなかったと思っていたようです。
たまたま軽傷(といっても5か月半も病院通いをしたわけですが)だったからよいようなものの、この杜撰さは何なのでしょうか? 交通事故における損保会社と警察の対応の悪さが際立っています(もちろん、きちんと職務を全うしている警察官の方もたくさんいますが・・・)。ちなみに警視庁に苦情を受け付ける係もありますが、「玉川警察署に話しておきます」「連絡させます」という感じで、何の対応策も講じてくれません(これって、某損会社のお客様相談室と同じ構図ですね)。

というようなことがあって疲れたので、仕事場に戻る途中に、淡路町で途中下車をして、ランチに「神田まつや」でそばを食べました。そのあとには「庄之助」でごま大福をお土産に買って帰りました。庄之助は大相撲立行司22代木村庄之助の息子さんが昭和24年に創業したお店です。20代のころ、勤務先が神田淡路町界隈だったので、この辺に来ると懐かしいお店がいっぱい。ほんのちょっと気分が晴れました。

若柳さん

2008-04-27 14:39:55 | リンク
昨日は正派若柳流の定期公演があるということで、東京・半蔵門の国立劇場まで観に行きました。以前からお付き合いさせていただいている、2代目若柳雅康さんが長唄「傾城」で主役を踊られるとお聞きしたからです。とてもステキでした。若柳さんは東京都児童会館で子供観劇用の日本舞踊劇やワークショップを開催するなど、日本舞踊の普及活動にも尽力されています。これからも頑張っていただきたいです。

意見交換

2008-04-25 21:25:28 | リンク
午前中は某銀行でFP&報道関係者との懇談会があったので、参加してきました。今日のテーマは主に住宅ローン。同行の商品の説明があり、その後、質問や意見交換の場となりました。一部、辛辣な意見も出ましたが、「こうしたサービスがあるといい」といった前向きな話もあり、有意義な場だったと思います。
商品・サービスを提供する側と(顧客サイドに立つ)FPでは立場は違いますが、意見を出し合うことで少しでも商品・サービスが向上していけばよいと思います。

そろそろ本腰を・・・

2008-04-23 20:24:57 | リンク
今日は主に人事部の方向けに「投資教育の基本 投資信託をどう教えるか」というお話をしました。長丁場だったので、けっこう疲れました・・・。
長期的に老後資金を運用していくという視点で考えると、確定拠出年金こそ投資信託を利用した分散投資に適していると思います。けれど、実際には元本確保型の預金や保険商品で運用しているケースが少なくありません。税の繰り延べ効果もあるのに「もったいないなあ」と感じてしまいます。この辺の理解が進むにはもう少し時間が必要なのかもしれませんが。一方で、最近の政府経済財政諮問の「株式市場活性化を目指すために確定拠出年金の拡充をめざす」といった方針には違和感を覚えます。あくまでも、個人にとって使いやすい制度の拡充をめざしてほしいものです。

セミナーの仕事は今日で一服。取材もひと息。しばらくは7月に発売予定の単行本の執筆に専念したいと思います(というか、本当におしりに火が付いているのでまじめに書かないと・・・)。


初の倉敷(2)

2008-04-20 20:35:16 | リンク
8時に起きて、某ビジネスホテルの部屋で軽い朝食を食べて、美観地区に出発。どうしても倉敷川の川船に乗りたかったので、まずは予約。それから、大原美術館に行きました。ここにはエル・グレコの『受胎告知』やモネの『水練』をはじめ、ルノアールやマチスなど「えっ、ここに!?」という作品がたくさん展示されていています。外館も海外の美術館のような趣で素敵でした(また訪れてゆっくり鑑賞したいですね)。個人的には、美術館の2階の窓から眺める倉敷の町並みが気に入りました。



初の倉敷

2008-04-19 23:08:14 | リンク
この週末はセゾン投信の1周年記念セミナーで広島・倉敷に来ています。今日は広島で講演&対談(主に話していたのは澤上社長とセゾン投信の中野社長と思われますが・・・)を行いました。定員を上回る応募があり、盛況でした。

セミナーのあと、広島風お好み焼きを食べて倉敷に移動。セゾン投信のSさんと女同士で美観地区を散歩しましたが、夜のほのかにライトアップされた川沿いの町並みはなかなか情緒的で素敵でした。以前は美観地区の飲食店は夕方くらいまでだったようですが、今では午後10時くらいまでやっているお店もちらほらあります。明日はなんとか早起きして、仕事前に大原美術館に行けるとよいのですが・・・。



ファンドバンクの「コスト比較700」

2008-04-15 21:17:13 | リンク
昨日からファンドバンクのサイトに「コスト比較700」がアップされました。これは主要694本の投資信託のコストレシオとネットリターンを掲載しているのが特徴です。

例えば、ネットリターンは投資信託のパフォーマンスに信託報酬だけでなく、買付手数料や信託財産留保金を織り込んだもの。ファンドバンクで販売されている投信以外の主要投信も含まれているので、これで他社で販売している投信との比較も可能になります。コストと実績の両方を加味してグラフ化されたもの(①1年、5年のコストレシオをプロットしたグラフ、②3年のコストレシオとネットリターンをプロットしたグラフ、③1年のコストレシオとネットリターンをプロットしたグラフ)をみられるので、個人投資家が投信を選ぶ際に有効な情報になると思います。

ただ、惜しむらくは投信の買付手数料のところに上限の数値が入っている点。例えば、トピックスオープン(三菱UFJ投信)はカブドットコム証券などでノーロードで購入できますが、2.1%となっています。これは、自分でコスト計算機を使って計算するしかなさそうです。


保険金は・・・

2008-04-08 21:35:04 | リンク
 交通事故から5カ月以上経過しましたが、いまだに保険金はもらえてません。双方の損保会社の対応の遅いこと、悪いこと! 例えば、損保会社に診断書のコピーを送ってほしいと頼んでも1カ月以上待たされたり、途中で担当者が変わると「前任者が提示した車体価格については認めません」と言われたり。極めつけは、担当者の対応について、夫がお客様相談室に連絡したときのこと。「どうせお客様相談センターに電話しても、俺たちのところに回ってきて、私から電話するだけだけですよ」と言うではないですか。ちなみにこの会社は「不満ゼロへの挑戦」なるものを掲げています。確かに、本社のお客様相談センターに電話しても、(担当者に戻るだけで)上層部に伝わらなければ、表面上は不満ゼロになるかもしれませんね・・・(苦笑)。
 また、加害者と連絡が取れないからといって、そのまま1カ月以上も放置されたため、さすがに「そんがいほけん相談室」に相談しました。ところが、それを知った損保会社の人は「そういうこと(そんがいほけん相談室に相談するようなこと)をするような人とは、我々はいっさい交渉に応じない。今後は弁護士に対応させる。これまでことは一切白紙にする(過失割合や車体価格の件、謝罪文の提出・調査など)」と一方的に通告されました。ホントに呆れます。まあ、そんな発言に動揺するわけはなく(怒り心頭ではありますが)、そんがいほけん相談室には正式に解決の依頼を出しました。金融庁に対してもこれまでの経過について書面で報告しています。加害者に対しても、検察庁に対して上申書を提出しました。ここまで来たら、できるだけのことはしようと思います。


報告書について思ったこと(その2)

2008-04-07 23:10:54 | リンク
報告書に関するつづきです。
報告書では、手数料や信託報酬に関する情報開示に課題が多いとしています。「投信協会がウエブ・サイトで販売会社ごとの募集手数料に係る情報等を提供しているものの、大半の販売会社が非会員であって情報の入手が困難な状況にある」とありますが、これを読んで、なぜ投信協会のHPで手数料があれほど抜け落ちているのかを理解することができました。
なかには商品ごとに販売会社別の手数料をすべて掲載している運用会社のHPもありますが、そうでない場合には投信のコストを比較検討するは難しい状態です。17Pにあげた、米国のように利用者がSECのウエブ・サイトを通じてデータをダウンロードして商品間で比較できるような仕組みがあるとよいですね。18Pで「今後、関係当局などと協議を行い、投資信託に関するコストを網羅したデータ・ベースを構築していくことが求められる」としています。こうした流れが進むことを期待したいです。

一方で、全体を通して「ETFの多様化」、「(投信の)新たな商品の開発」といった言葉が並びますが、ただ数が増えればよいというものではないと思います。例えば、投信に関しては種類も本数も十分にあると思うのですが(報告書の10Pでも「我が国は諸外国に比して残高規模の割に商品の数が多い」とある)。
新商品を開発することも重要かもしれませんが、「(合併を繰り返したため)同じ会社で同タイプの複数のインデックスファンドを販売している」「残高が少なくなって繰り上げ償還されるファンドが毎年数多く存在する」といったことを考えると、「運用会社は2007年9月施行の改正投資信託法により可能となった信託財産の併合の枠組みを利用し、残高が縮小した商品等の整理を進めるべき」(10P)のほうを優先的に考えてほしいですね・・・。ETFも同様で、単に数を増やすのではなく、オーソドックスな資産形成の中核となる商品を整えることが先決なのでは。

ただ、報告書をまとめて報告書および各種データを公開してくれたことには意義はあると思います。資産形成を考えるうえでも、幅広い立場から意見を出し合う場をつくっていければ、今よりは改善していくのではないでしょうか。

報告書について思ったこと(その1)

2008-04-06 21:09:57 | リンク
懇談会の報告書を読んでみました。投資信託の現状についてですが、
「運用資産上位への資産集中度が依然として高く、上位5社で市場全体の6割を占める」
「独立系の会社が少ない」
「アメリカの場合、90年以前に発足した歴史あるファンドの残高が全体の3分の2を占めている。一方、日本は逆で歴史あるファンドほど資産残高が減っていく」
といった点についてはまさに日本の現状を象徴しています。今後は独立系の運用会社が増えるとともに、運用実績のあるご長寿投信に資金が集まっていくような仕組みがのぞましいですよね・・・。
それについては新規設定の投信ばかりを勧める販売会社の体制が変わると同時に、個人投資家も「集中的に宣伝されている」ものを購入するのではなく、過去のリスクやリターン、純資産総額などをきちんと確認できる商品を購入するという姿勢も必要でしょう。

「投信のパフォーマンス比較について3カ月、6カ月といった比較的短期間のものではなく、3年、5年といった長期のパフォーマンスを掲載すべき」といった指摘も納得できるものです。(つづく)