About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

セゾン投信情報交換会

2009-02-28 20:25:53 | リンク
報告が遅くなりましたが、25日にセゾン投信のFP・メディア向けの情報交換会がありました。今回、はじめての試みです。

●中野社長のお話
・純資産は180億円。口数は順調に増えている。
・お客様は3万3000人になった。
・投信=メーカーで立場は弱い。一番強いのは販売会社だが、将来の生活者のサポートをしようと思っているとは思えない(諸々例をあげていましたが、省略)。
・直販にしたのは、コスト削減の意味もあるが、一番大きかったのは「哲学」を維持するため
・既存のマーケットからお客様を取るわけではなく、新しいマーケットを作っていくつもりでやっている。

●瀬下さんのお話
・セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
⇒昨年9月から債券価格の上昇などにより、(本来は株と債券の比率は半々だが)最大株式45%、債券55%まで乖離した。だが、売ってリバランすすることはぜず、新規資金を使って比率を半々まで戻した(2カ月程度かかったが)

資産設計の達人ファンド
⇒組み入れファンドは運用方針、コスト、長期運用の哲学をみて決める。定量分析+定性分析(ボトムアップアプローチを行うもの。マクロ経済に”掛け”えおするようなファンドには投資したくないから)
・常に良いファンドがあれば、足していくつもり。
・地域の比率は比率はセゾンバンガードの比率を参考に。徐々にバランスよくするつもり。


主な質問)
・セゾン・バンガード~はGDP比率ではなく、時価総額比率にした理由は?

⇒データの入手・正確性を考えると時価総額ベースのほうがいい。
GDP比率にすると米国の比率が下がり、新興国の比率が大きくなるのが特徴。新興国は金融市場として未成熟。安定的な運用な運用を考えると今の形態がよい。

・黒字化のメドは?

⇒損益分岐点は(純資産総額)800億円程度。より一層のコストダウンをはかり、600億円程度までおとせるとよいのだが・・。











償還ファンド(その1)

2009-02-23 21:42:19 | リンク
昨年の秋からインデックスファンドがぽつぽつと償還されています。
主なものをあげると・・・

2008年12月
インデックス225(三菱UFJ)

2008年11月
りそな・TOPIXインデックス・オープン(ソシエテ)
F-FUND 日本株式インデックス(三菱UFJ)
「東海」日経225オープン(三菱UFJ)

2008年9月
トピックス・インデックスオープン(大和)

このうち、りそな・TOPIXインデックス・オープン(ソシエテ)は、当初、信託期間が無期限でしたが、繰上償還となっています。2001年に設定されて、08年5月の第7期決算のときに、純資産総額は5億円ちょっとでしたからね・・・。それ以外のファンドは満期償還です。

インデックスファンドといっても、満期があるものもあれば、純資産総額がどんどん減って繰上償還されるものもあります。信託期間や純資産総額の推移はちゃんと確認しましょう。

ちなみに、昨年10月に、日興アセットのパレットシリーズ(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券のインデックスファンドから自由に選ぶことができ、スイッチング可能。信託報酬が割安でノーロード)もひっそり満期償還になりました。日興アセットの直販部門がなくなり、日興コーディアル証券に移管後は新規の販売はされていませんでしたが、これなぞ、とってもよい商品だったんですけどね・・・。

ラジオ

2009-02-20 17:15:10 | リンク
明日(21日)の22時から、こちらのラジオ番組に出演します。

「今だから知りたいオトナのためのマネー講座」というテーマで、ビジネス・コンサルタントのショーンKさんと対談形式でお話します。お時間のある方は聴いてみてください。

これまでのラジオ+インターネットラジオはどれも収録だったのですが、こちらは生なので緊張しています。さて、どうなることやら・・・。

辞任

2009-02-18 21:01:26 | リンク
中川昭一財務相が辞任しましたが、怒るのを通り越して呆れてしまいました・・・。
が、ただ呆れていても仕方ありません。

1つは自分の身は自分で守ること。
「国が~」とか、「政治が~」とか、嘆いていてもはじまらないので、ここは

1.支出を抑える
2.収入アップ策を考える
その上で
3運用をはじめる・継続する

を愚直に行うだけですね。。。

そして
2つ目は次の選挙には絶対に行こう!ということ。
特に、若い人の投票率があがらないことには、「高齢層から若年層への所得の再配分を」には絶対には進んでいかないですからね! 余裕のない時期からこそ、諦め&沈滞ムードではなくて、一歩ずつ変えていきましょうよ(と、ちょっとアツくなってしまいました)

個人的にはお給料から自動的に税金や社会保険料が差し引かれる源泉徴収はやめたほうがいいと思います。一度お給料なり、報酬なりを受けとってから、税金や社会保険料を支払うのはホントに腹が立ちます!(まあ義務ですから払いますが・・・)。そうなると、お金の行き先にも関心が向くし、「ムダに使ってくれるな」という気持ちも生まれますからね。


アンケートのお知らせ

2009-02-17 23:29:01 | リンク
『日経マネー』(日経BP)で個人投資家向けにアンケートを実施しているそうです。
詳細はこちらこちら

お時間の許す方、ご協力してあげてください。
メリットは以下の2点です。(2)は私も興味あります・・。
(1)抽選で5万円の商品券などのプレゼント
(2)結果は4月21日発売の日経マネー6月号「個人投資家白書」で紹介するが、
協力者は全員、アンケートの集計結果がを見られるウエブページにアクセス可能。

投信白書

2009-02-16 19:22:22 | リンク
日興アセットから、「より良い次の10年に向けて」と題した、『投信窓販白書』のが届きました。リーマンショック後の銀行の販売担当者の調査・ヒアリングをしてまとめたものだそうです。要約版はこちら

顧客サイドの基本的な事柄への理解不足。特に分配金に対する誤解は根が深い
運用会社サイドとして、目論見書改革についての意見を述べていたり、顧客の安定的なキャッシュ化ニーズに対しての選択肢(米国の事例のようにあらかじめ取り崩し率・額を決めた商品の設計、販売会社が定期取り崩しシステムを準備する)などを提示したりしています。一部、疑問もありますが、現場の声をまとめたものなので、興味のある方は目を通してみてもいいでしょう。



コンファレンスで感じたこと(その2)

2009-02-13 19:52:32 | リンク
海外ETFの売買の中心は機関投資家です。そういう意味では、機関投資家が「国内の証券取引所で取引をしたいなあ」と思ってくれないと売買が活発にならないわけですが、なかなか難しいのが現状です。

その理由の1つは規制緩和が進んだこと。例えば、2008年12月に「海外ETFの届出免除(適格機関投資家への勧誘行為)、特定資産の範囲拡大」されました。これにより、機関投資家については届出のでていない海外ETFも売買できるため、海外の取引所に上場しているETFを取引できてしまいます。

いっぽうで、2009年1月に「FoFs(ファンド・オブ・ファンズ)への投資制限においてETFは適用除外」(投信協会規則・投資信託等の運用に関する規則)となったことで、ETFをパッケージ化したような商品はつくりやすくなるでしょう(せっかくコストの安いETFがパッケージ化されて高く販売されないことを願ってます)。

そして、流動性の問題です。重複上場について、会場から「複数の取引所に上場している場合はどちらを選んだらよいのか? 流動性が分散することにならないか」という質問がでました。やはりこの点が気になるのだなあと実感しましたね・・・。

それに対し、BGIの方は「複数情報はトライアルアンドエラー(試行錯誤)の段階。ただ、欧州の中で複数上場すると流動性が損なわれたことも。1つの取引所に集中させた方がBid-Askスプレッドが小さくなる(コストが低くなる)」といった発言をされていました。
また、一般にはその市場に上場させたほうが売買が活発化する。例えば、アジア市場(のETF)はアジア(の証券取引所)に上場したほうが売買が活発化する。TOKは米国と欧州の株式が90%を占めるので、米国に上場した。TOPIXなら日本で上場させたほうがいい」というお話でした(かなり要約しています)。

こうみていくと、機関投資家は海外市場で割安なETFを買えるようになり、個人については届出済の一部の海外ETFと国内ETFだけ取引するという状況が当分続きそうです。
最後は、インデックスプロバイダー、運用会社、販売会社、みんなで盛り上げていきましょうという形で締めくくられたのですが、個人にもこの輪は広がってほしいですね・・・。

コンファレンスで感じたこと(その1)

2009-02-12 19:49:22 | リンク
先週の2月6日に東京・日本橋で開催された、ETFコンファレンスに参加しました(機関投資家向けだったのですが、参加させてもらいました)。スタンダード&プアーズ主催のものです。内容についてはPassiveな投資とActiveな未来のybさん、小金持ち父さんの資産設計塾(?)のモンチさんが詳しくレポートしていますので、そちらをご覧いただければ。特にybさんのはかなりの大作です。

私は感じたことだけをまとめてみます。このコンファレンス、けっこう期待していました。証券取引所、インデックスプロバイダー、運用会社(バークレイズ・グローバル・インベスターズ、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)、販売会社といった、組成から販売まで携わっている会社が一堂に集まって話を聴ける機会はそうそうありませんから。

機関投資家向けということで、かなり難解な話になるかと思いましたが、現状やしくみといった基本的な内容から入るオーソドックスなもの。スピーカーはともかくとして、参加者がすごく盛り上がっているという感じでもありませんでした。海外でETFのけん引役は機関投資家ではありますが、その辺が国内では今一歩なのかもしれません・・・。

遅れてます

2009-02-11 19:31:55 | リンク
昨年、『投資信託にだまされるな!』のサポートサイトをつくろうと思いますと発言して以来、進展がなかったので、だるまさんをはじめ、お問い合わせをいただいています。すみません!

HPのリニューアルをして、その時に一緒につくろうと考えていたのですが、リニューアルが遅れています。サポートサイトについては簡易版を先にスタートできるようにがんばります。もう少々お待ちくださいね。


最近、ETFの話題で気になったこと(その2)

2009-02-07 19:03:22 | リンク
バークレイズ・グローバル・インベスターズ・グループ(BGI)は、全世界で提供されているiシェアーズのETFへの純資金流入額が、2008年に過去最高レベルに達したと発表しています。08年の流入額は9兆1500億円。投資信託から流出した資金がETFに流入しているようですね。詳しくはこちら

こうした流れは将来的に日本でも起こるのでしょうか? 

一部を除いて、日本では「ETF=何それ?」という人も多いのが現状。楽天証券の担当の方もおっしゃっていましたが、もう少しわかりやすい日本語のネーミングって何かないものでしょうか? 「上場投資信託」だとさらに難解です・・・。何かいい案があれば、どなたかご提案ください!!