About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

証拠は

2007-10-29 21:21:24 | Weblog
 先日、自宅の机を整理していたら、会社員時代の給与明細や源泉徴収票などが見つかりました。いま、改めてみると、毎月けっこうな金額の厚生年金保険料を支払っています。加えて、短期間ですが、企業年金も支払っていました。短期間で中途退職すると会社の基金から脱退することになります。私のような脱退した人の企業年金(厚生年金基金など)を通算したり、支給の事務手続きなどをしていたりするのが、企業年金連合会。先日、124万人分もの未請求を放置していたことが発覚したばかりですね・・・。

 ファイルに国民年金手帳や中途脱退者には直後に送られてきた厚生年金基金の脱退通知書などはまとめて保管してあるので、さっそく発見した給与明細書などもそこに差し込みました。民間の保険などに加入したときにはさまざまな証拠書類をとっておくのに、契約相手が国だと思って油断していた人も多いはず。私もその1人でしたが、これだけミスや請求漏れが続くとさすがにある程度の自衛策はとったほうがよいでしょうね。加入記録の証拠は絶対にとっておこうと決めました。

休息

2007-10-28 21:16:32 | Weblog
最近、週末も働いていたので少々疲れ気味。そこで、久々に伊東の温泉に行ってきました。ここに来ると必ず寄るのが五味屋。わさび茎の三杯酢やお刺身を食べながら、日本酒を飲んでまったりするのが大好きです。さわらの刺身をはじめて食べましたが、トロトロでおいしかったです。しめは必ず「ねごめし」で。ちょっとだけ癒されたので、単行本のラストスパートでがんばらねば・・・。

毎月分配型(その2)

2007-10-24 21:28:47 | Weblog
 昨日書いたような、定期的に投信を部分解約して銀行口座に自動入金してくれる「定期解約サービス」はありがとう投信くらいしか行っていません。
 そこで、ちょと考えたみたのが貯蓄預金の利用です。貯蓄預金は普通預金と定期預金の中間的な存在。いまはさほど金利も高くないので、忘れさられた存在ですが、意外と便利なサービスも付いています。それが「スイングサービス」と呼ばれるもので、貯蓄預金と普通預金の間で毎月の指定日に特定の金額を自動的に振替できるサービスです(1回105円程度。取り扱いのない銀行もある)。これは普通預金から貯蓄預金だけでなく、貯蓄預金から普通預金にも毎月自動振替ができるところがミソ。
 例えば、すでにリタイアした方やリタイア間近の方は、リタイア後の収入(公的年金や企業年金など)と毎月の支出などをある程度把握できれば、毎月必要な金額をざっくり割り出すことができるはずです。そこで、運用に充てる資金はできるだけ手数料が安く、極力分配金を出さない投信で効率的に運用して1年とか半年一度、必要な分だけ一部解約して、そのお金を貯蓄預金に入金しておけば、毎月自動的に普通預金口座にお金が入ってくるというわけです。これなら、自分で“擬似毎月分配型”のしくみを作れると思うのですが・・・。

毎月分配型(その1)

2007-10-23 20:07:17 | Weblog
 単行本の執筆等々で忙しくて、しばらくブログをさぼってしまいました。反省してマメに更新したいと思います。

 さて、これだけいろいろ言われているにもかかわらず、毎月分配型の投信がこれだけウケるのは金融資産を切り崩したくないという方が多いからでしょう。でも、投信本来の使い方としては、運用会社にがんばって運用してもらい資産を増やしてもらい、「年に1回とか、半年に1回必要な金額だけ部分解約していく」のが効率的だと考えています(だって、投信は長期で複利運用していく商品ですから)。ただ、これだと自分で部分解約の手続きをしなくてはいけないので、面倒くさいと感じる人が多いのも事実です。

 では、分配金以外に投信で運用しながら、極力手間をかけずに(抵抗感なく)解約していく方法はないのでしょうか。例えば、独立系の「ありがとうファンド(ありがとう投信)」では、生活費の補てんを目的として定期的に部分解約をしたい人向けに「定期解約サービス」を実施しています(シルバー世帯と障害を持つ方が対象)。このサービスを申し込んでおくと、毎月自動的に部分解約をして、指定の金融機関の口座に現金が入金されるというしくみです。これなら、投信はそのまま運用しつつ、毎月必要な分だけ受け取ることができます。個人的には、将来生活費の補てんとして投信を取り崩すときにはこうしたサービスがあったら、利用したいですね。

 確かに毎月分配型は売れる商品でしょう。それを「顧客のニーズがあるから」といってしまうのは簡単ですが、定期解約サービスなども含めて、投資家のためにはるアイデアを出すことも必要なのではないでしょうか。
 長い目でみれば、分配金を払いださずに投信の資産が増えると、投資家のためにもなるし、純資産総額に応じて信託報酬が入る運用会社販売会社たのためにもなると思うのですが・・・。