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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

1年間継続して資金純増のファンド(2013年9月末時点)

2013-10-29 10:21:33 | 投信

『投資信託事情』2013年11月号が届きました。毎月恒例の「1年間継続して資産純増の人気ファンド」を見てみましょう。これは1年以上継続して、資金の流入額から解約額を差し引いて、資金が純増している投信を調べたものです。

2013年9月末時点で「1年間継続して資産純増のファンド」(純資産30億円以上、DC、SMAなどの専用ファンドを除く)は37本(前月比▲2本)。順位は1年間の資金増加額の順です。ここでは、毎月分配型以外の投信をピックアップしてみます。

29位;ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
31位;結い2101(鎌倉投信)
33位;トレンド・アロケーション・オープン(国際投信)
34位;高金利先進国債券オープン/月桂樹・資産成長型(日興AM)
35位;SBI資産設計オープン/スゴ6・資産成長型(三井住友トラストAM)
36位;コモンズ30ファンド(コモンズ投信)
38位;SMT国内債券インデックス・オープン(三井住友トラストAM)

*「ひふみ投信」「SBI資産設計オープン(スゴ6/資産成長型)」「コモンズ30ファンド」は3年以上資金純増、「結い2101」は2年以上資金純増です。
*「野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信・通貨セレクトコース・年2回決算型」「UBS世界公共インフラ政権投信・通貨選択型・年2回」が姿を消しました。代わって「トレンド・アロケーション・オープン」(国際投信)と「高金利先進国債券オープン/月桂樹(資産成長型)」(日興AM)が初登場です。


投信の販売チャネルは広がるのか!?

2013-10-21 18:59:55 | 投信

最近、2つのお知らせが届きました。

1つ目は「投信スーパーセンターのサービスは10月18日17時もって終了し、日興イージートレードのサービスに変わります」というご案内です。
●投信スーパーセンター「投信スーパーセンターサイト閉鎖のおしらせ」

この経緯については以前書いた、こちら をご覧ください。

そして、2つ目は「SBIファンドバンクが2013年11月29日をもってWebサイトを閉鎖する」という発表です。
●SBIファンドバンク「ファンドバンクWEBサイト終了のお知らせ」

SBIファンドバンクは2007年11月にSBIホールディングスの100%子会社で、投資信託の金融仲介業者という位置付けでスタートしました。が、SBI証券に口座を持っている人は、SBIファンドバンクに口座を開設できませんでした。これは痛かった・・・。というか、口座開設は伸びませんでした。その結果、2010年には金融仲介業を廃業し、投信の評価・分析会社としてやっていくと発表していました。が、結局、Webサイトは閉鎖されることに。

投信SCは幅広い投信を取り扱う、投信のスーパーマーケットを目指しましたが、うまくいきませんでした。SBIファンドバンクも低コストな投信の取り扱いや投信の計算・分析ツールなどを導入しましたが、なかなか厳しかった…。ネット証券などが投信の品ぞろえを拡充したこと、ノーロード投信の取り扱いを増やしたこと、積み立て等の機能を充実させたことなどにより、差別化が難しくなった面もあるかもしれません。

日本の場合、投信を購入する場所としては、証券会社・銀行が圧倒的に多いのが現状です。直販にしても、10年前から株式投信に占める割合は1%未満であまり大きな変化はみられません。 

●ご参考/主体別残高状況(公募証券投資信託)2013年9月末時点 <単位:億円>
                       証券会社     銀行等       投信会社          合計
株式投信             357,428    261,581       5,243        624,251
公社債投信           138,796        4,992          30        143,818
内、MMF               14,555       4,138          21         18,713
株式投信+公社債投信 496,223   266,573       5,273        768,069
(シェア:%)             (64.6)       (34.7)         (0.7)         (100.0)


一方、日本の場合、投信を購入する際に助言をしたり、販売に関わったりする、独立系のファイナンシャル・アドバイザーも少ないのが現状です。昨年9月に日本FP学会でプレゼンをした際に、「金融商品取引業-投資助言・代理業」および「金融商品仲介業者」のうち、FPはどのくらいいるのだろうかと調べたところ、全体像を把握している機関、データがないというのが実態で、個々に聞いても全体に占める割合はごくわずかという状況でした。米国や英国とはほど遠い状態です。

個人投資家のためにも、販売チャネルの多様化は必要だと思いますが、なかなかハードルは高い…(→これについては改めて書きたいと思います)。投信SCとSBIファンドバンクの終了。ある意味ひとつの時代が終わった感じです(ちょっと大げさですが…)。これから、販売チャネルはどうなっていくのか、今後も注視していきたいですね。


「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013」は12/19に結果発表&表彰式

2013-10-06 21:21:16 | 投信

コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ(東京)発起人の1人でもある、投信ブロガーのrennyさんが運営委員長を務める「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」。
いよいよ「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013」も来月から投票がスタートします。
公式ホームページでお知らせがアップされました→
こちら

そして…
12月19日(木)に都内の会場で結果発表と表彰式を行う予定です(→今年から「インデックス投資ナイト」とは別に単独イベントとして開催になります)。

●12/19(木)の結果発表&表彰式、楽しみですね。「ぜひ参加したい」という方、日程を空けておきましょう! また、「当社のファンドは上位入賞するにちがいない」とお考えの運用会社の方も日程を空けておいていただけると嬉しいです(笑)。

●投票期間は11/1〜11/20の予定。投信ブロガーの皆様、ふるってご参加ください。

<追記>
10/10には、2014年1月に開催される「インデックス投資ナイト」について、重大発表があるそうです
インデックスナイト公式サイト
こちらも注目ですね!