About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

バンガードがVTを含む米国籍ETF5本の経費率を引き下げ

2015-02-27 20:21:43 | ETF

バンガードは、2015年2月25日・2月26日付目論見書で、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)を含む、米国籍ETF5本の経費率を改定したと発表しています。
例えば、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は0.18%から0.17%に改訂(引き下げ)されています。
(※ETFのコストは変動するため、目論見書より実質コストが増減することがあります。

・詳細はこちら 


先日、来日したインターナショナル部門トップのジェームス・ノリス氏にインタビューする機会がありました。
その際に聴いた話「創業者は同じ○○を40年間使っていたと自慢していたほどだ」をはじめ、コスト意識が徹底しています…。
ノリス氏には今後の日本での戦略についてうかがいました。○○が何なのかを含め、詳しくは3月発売の「日経マネー」をご覧ください。


お知らせ(3~4月の予定)

2015-02-23 09:30:42 | 近況

2015年3月~4月のセミナーや交流会などの予定をご紹介致します(一般の方が参加できるもの)。ご興味があれば、ご参加いただけると嬉しいです。

●ビジネスパーソンのためのマネープランセミナー(家計の総合相談センター主催)

3/13(金)19:00~21:00【個人型確定拠出年金活用術セミナー】 東京・新宿
久しぶりに個人型確定拠出年金(個人型DC)セミナーを実施します。NISA(少額投資非課税制度)が盛り上がっていますが、老後資金用なら、個人型確定拠出年金を活用する選択肢もあります。メリット・デメリット、活用などを解説します。加入対象である、第一号被保険者(自営業者の方やフリーランス)の方、会社に企業型年金制度がない方はぜひご参加ください。無料。著書プレゼント付。
・詳細お申込はこちら 

●セゾン投信8周年記念セミナー(セゾン投信主催)
3/15(日)13:00~16:00 東京・文京区 (→満席につき受付を終了しました)
セゾン投信8周年記念セミナーに登壇致します。
詳細はこちら

●資産運用セミナー/米国に学ぶ投資一任運用の最前線(お金のデザイン主催)
3/18(水)19:00~21:00 東京・市ヶ谷
後半のパネルディスカッション(テーマは「長期分散投資の必要性」)に、FPのカン・チュンドさん、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの小松原宰明さんなどの皆様と登壇する予定です。お金のデザインはETF(上場投資信託)を組みあわせた投資一任の会社です。
・詳細お申込はこちら

●4/1(水)19:30~21:30【コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ(東京)#59】 東京・六本木
コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べは、投資信託やETF(上場投信)などを活用して、コツコツ投資しながら資産形成をしたい・しているという方が自由に語り合える「場」です。「投資信託事情」編集長の島田知保さん、投信ブロガーのrennyさん、竹川の3人が発起人となって毎月第一水曜日に定期的に開催しています。ご興味のある方は一度のぞいてみてください。ベテランの方も、初心者も、女性も学生さんも大歓迎です。
・詳細・お申込はこちら
・コツコツ投資家がコツコツ集まるファンページはこちら

●大江英樹さんとのコラボセミナー
(オフィス・リベルタス、LIFE MAP,LLCとの共同開催)
4/4(土)14:00~16:30【個人型確定拠出年金を活用しよう】 東京・お茶の水(→満席となりました)
4/8(水)19:00~21:30【個人型確定拠出年金を活用しよう】 東京・お茶の水
オフィス・リベルタス代表の大江英樹さんとのコラボセミナーです。制度導入時からDC業務に携わってきた大江さんはまさにDC業界の第一人者。その大江さんにこれからの年金制度と個人型DCの位置づけといった全体像をお話いただき、私は金融機関の選び方や活用法といった個人型DCの使いこなし法をお話する予定です。30名限定。質疑応答の時間もたっぷりとりました。有料(4,000円)。ご興味のある方はこの機会にぜひご参加ください(4/4と4/8は同じ内容です)。
・詳細・お申し込みはこちら

 

わたしの投資論

2015-02-18 19:17:41 | 近況

日経電子版「わたしの投資論」でインタビューが掲載されました。

「投資は人生のメーンじゃない」

セミナーの後などに、竹川さん自身はどうしているのですか?と質問されることもありますが、
普段本に書いたり、お話したりしているとの同じで、いたってシンプルです。

簡単にまとめるとこんな感じですね。
-資産形成の土台は、インデックスファンドやETF(上場投資信託)を活用して、株式を中心に国際分散投資
-毎月「コツコツ」積み立て(暴落時には買い増しも)
-個人型確定拠出年金など、税制優遇のある制度は積極的に利用(→個人型DCは10年以上前から利用しています)
-日本株については、個別株への投資やアクティブファンドも保有

 


投信概況(2015年1月末時点)

2015-02-18 11:45:38 | 投信

2015年1月末時点の投信概況についてみていきましょう。発表元は一般社団法人 投資信託協会です。

●全体の概況

契約型公募証券投資信託の純資産は94兆91億円(前月比+5046億円)となっています。

内訳は
・株式投信:77兆6727億円(前月比+5773億円。うち、運用等▲8779億円)
・公社債投信(MMF含む):16兆3718億円(前月比▲727億円)

●運用状況(1月)

・国内株式→411億円の買越し
・外国株式→1054億円の買越し
・国内公社債→6306億円の買越し
・外国公社債→853億円買越し

●主体別残高状況 

・証券会社経由: 62兆6445億円(株式投信:46兆9715億円、公社債投信15兆6729億円)→シェア66.6%
・銀行等経由: 30兆994億円(株式投信:30兆994億円 、公社債投信:6,607億円)→シェア32.7%
・投信会社経由(直販): 6045億円(株式投信6017億円、公社債投信28億円)→シェア0.6%

*公社債投信はMMF含む。

 


個人型確定拠出年金セミナーのご案内

2015-02-08 13:44:44 | 確定拠出年金

少し先ですが、個人型確定拠出年金(以下、個人型DC)のセミナーを開催します。

個人型DCについてのお問い合わせを頂戴することが多くなったのですが、(個人型DCはスポンサーもつかず…)実施できる機会はそう多くありませんでした。
それなら自主開催をしようということで、4月4日(土)と8日(水)の2回開催を決めました。

今回はオフィス・リベルタス代表の大江英樹さんとのコラボセミナーです。制度導入時からDC業務に携わってきた大江さんはまさにDC業界の第一人者。その大江さんにこれからの年金制度と個人型DCの位置づけといった全体像をお話いただき、私は金融機関の選び方や活用法といった個人型DCの使いこなし法をお話する予定です。
ご興味のある方はこの機会にぜひご参加ください。

詳細・お申し込みはこちら


セゾン投信 第8期運用報告会(その3)

2015-02-05 16:20:47 | 直販投信

運用部長の瀬下さんの運用報告のあと、質疑応答がありました。

-- 交付運用報告書(*)に記載されたセゾンバンガード・グローバルバランスF、資産形成の達人Fの「1万口当たりの費用明細」について。両ファンドはファンド・オブ・ファンズ(以下FOF)だが、ここに記載されている費用・比率は、投資先のファンドを含めていない。組み入れたファンドの信託報酬等を加えた実質的な費用は(金額・比率)はどのくらいになるのか? また、運用報告書の全体版(*)などには記載されているのか?

A.運用報告書の全体版も含め、(投資先ファンドを含めた実質的な費用は)記載していません。投資先のファンドを含めた「1万口当たりの費用明細」についてはわかりません。

―― 交付運用報告書の「当ファンドのデータ」(セゾンバンガード・グローバルバランスFの10P、資産形成の達人Fの11P掲載)の国別、通貨別配分は実際の投資先の配分ではなく、投資先ファンドが設定された国、通貨の配分になっているようだが…。これでは、ファンドが実際に投資している国・地域、通貨の比率といった全体像がまったくわからない。全体版などで開示しているのか、開示していないのであれば、開示してほしい。

A.全体版でも開示はしていません。

―― (資産形成の達人Fで)コモンズ30ファンドを売却した理由についてもう少し詳しく教えてください。

A.アナリストが辞めたり、運用担当者が変わったりして体制が変わった部分があり、デューデリを行った。銘柄選択についてはあまり変わっていなかったが、例えば、現金比率の調整を大きく行うようになった。例えば、(以前は)円現金5%以内にしていたのが、(現金比率が)10%を超えることもあった。つまり、マクロ経済をみて(現金比率を調整していると)判断した(-補足。資産形成の達人Fは「企業価値に対して割安な価格で購入することができれば、途中の株価に関わらず、長期的には収益をあげることができる」「マクロ経済や株式、為替市場の予測に頼らない」という哲学なので、組み入れ投信として合わなくなったと判断したようだ)。また、売買回転率が高くなった点も気になった。ただ、今後もウォッチはしていく。

<補足>
金融庁が平成24年12月に公表した『投資信託・投資法人法制の見直しに関するワーキング・グループ 最終報告』を受けて、運用報告書については2014年12月決算のものから「交付運用報告書」と「運用報告書」の全体版に2段階化されました。セゾン投信の2つの投信の決算は12月10日なので、運用報告会で配布されたのは「交付運用報告書」になります。運用報告書(全体版)についてはホームページに掲載されています。より詳しい内容を見たい人はそちらをご覧ください。

セゾンバンガード・グローバルバランスF
資産形成の達人F


セゾン投信 第8期運用報告会(その2)

2015-02-03 19:25:53 | 直販投信

セゾン投信の第8期運用報告会の続きです。後半は、運用部長の瀬下哲雄さんから、交付運用報告書と、投影したパワーポイントをもとに、2本の投信についての第8期の運用報告がありました。 

<セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド>

■期中の株式、債券、為替の状況
-株式市場は、北米を中心に上昇基調。ただし、ドル建てでみると、北米を除いてマイナス。
-原油価格の低下により、将来のインフレ観測が低下。債券市場:各市場の金利が低下
-金融政策の違いや資源価格の下落などを受けて、ドルがほぼすべての通貨に対して上昇

■期中の基準価額の推移
-期中の騰落率:+19.51%(1万1347円→1万3561円)
-新興国株以外はすべて上昇要因となった。上昇のうち、為替と投資先ファンドの影響は半々。

■1万口当たりの費用明細
-大きな変化はない。今年から概算だが、比率も表示されるようになった。
-1万口当たりの費用明細合計額は60円(0.505%)
 (→この数値は組み入れているファンドの費用を含んでいない点は注意)

■過去5年間の基準価額等の推移
-2期連続下落の後、3期連続で上昇(3期連続でファンド、為替がともに上昇した)。
-ベンチマークがないため、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(配当込)とバークレイズ・グローバル国債:G7インデックスを50%ずつ組み合わせた合成指数を参考指数として掲載。

■運用経過と結果
-証券税制の軽減税率の廃止等の影響により解約が増加した局面においては、定められた比率に従い、ファンドの解約を行ったほか、株式と債券の比率が乖離した局面では、比率の高まったファンドを売却し、比率の低下したファンドを購入することでリバランスを実行した。
-すべてのファンドについて購入と売却を行った
-購入額合計が約108億円、売却額合計が約34億円
-ファンドの売買回転率20%(純流入は約11%)

-株式市場と債券市場がともに上昇する中、株式市場の上昇率が相対的に高めとなる局面が多かったため、債券ファンドへの投資を継続的に実施し、株式市場の調整局面を中心に株式ファンドへの投資を行った。
-期末ファンドの組み入れ資産は、米国株27%(前期末25%)、欧州株12%(同13%)、日本株4%(同4%)、太平洋株2%(同2%)、新興国株6%(同6%)、米国債22%(同21%)、欧州債19%(同19%)、日本債8%(同9%)


<セゾン資産形成の達人ファンド>

■期中の基準価額の推移
-期中の騰落率:+25.25%(1万2743円→1万5960円)
-米国の金融引締や中国経済の減速懸念などで下落する局面はあったが、上昇基調。10月末の緩和で一段と上昇。
-ファンド、為替がともに上昇。投資先のファンドはT.ロウ・プライス米国大型グロースファンドとコモンズ30ファンド(2014年4月までに全て売却)を除き、参考指数を上回った。特に、コムジェストヨーロッパ、コムジェストエマージングの2ファンドが、米国オポチュニティファンドが上昇に寄与。

■1万口当たりの費用明細
-大きな変化はない。
→1万口当たりの費用明細合計額は79円(0.584%←期中平均基準価額は1万3560円)
*ただし、組み入れているファンドの費用を含んでいない点は注意

■運用経過と結果
-コモンズ30ファンドを全売却したほか、2013年12月の軽減税率の廃止に伴う解約を受けて、4投信を一部売却。
-購入額合計が約46億円、売却額合計が約11億円
-売買回転率は40%(純流入が約30%)

■投資している投信について
-定量的なパフォーマンスは参考。投資哲学と戦略の一貫性を重視する
-資産形成の達人ファンドの投資哲学は「企業価値に対して割安な価格で購入することができれば、途中の株価に関わらず、長期的には収益をあげることができる」「マクロ経済や株式、為替市場の予測に頼らない」

■期末のファンド組み入れ資産
-北米45%(前期末43%)、欧州27%(同28%)、日本13%(同18%)、日本除く太平洋1%(同1%)、新興国14%(同10%)
―今期の純投資額は欧州の株式市場への投資額が全体の40%強と最も多くなったほか、米国が35%、新興国が25%程度となる一方、日本への投資はコモンズ30ファンド売却額がスパークス・長期厳選、スパークス・集中投資、TMA長期投資ファンドを合わせた購入額を上回り、5%ほど減少。
-当期の新規組入れ投信はない。来期には新規ファンドを組み入れを行う予定。準備が整った段階で受益者に報告したい。

(その3)へ続く
 
セゾン投信 第8期運用報告会(その1)はこちら