About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

1年間継続して資金純増のファンド(2013年8月末時点)

2013-09-27 14:11:09 | 投信

『投資信託事情』2013年10月号が届きました。毎月恒例の「1年間継続して資産純増の人気ファンド」を見てみましょう。これは1年以上継続して、資金の流入額から解約額を差し引いて、資金が純増している投信を調べたものです。

2013年7月末時点で「1年間継続して資産純増のファンド」(純資産30億円以上、DC、SMAなどの専用ファンドを除く)は39本(前月比+2)。順位は1年間の資金増加額の順です。ここでは、毎月分配型以外の投信をピックアップしてみます。

29位;野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信・通貨セレクトコース・年2回決算型(野村AM)
30位;UBS世界公共インフラ政権投信(通貨選択型)年2回(UBS AM)
32位;ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
36位;結い2101(鎌倉投信)
37位;SBI資産設計オープン・資産成長型(三井住友トラストAM)
38位;SMT国内債券インデックス・オープン(三井住友トラストAM)
39位;コモンズ30ファンド(コモンズ投信)

*登場ファンドは前月から2本増加。ようやく流出が止まる兆しが…。
*「ひふみ投信」「SBI資産設計オープン(スゴ6/資産成長型)」「コモンズ30ファンド」は3年以上資金純増、「結い2101」は2年以上資金純増です。
*販売会社経由で売られている、ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)が姿を消しています。


お知らせ

2013-09-20 11:01:27 | 近況

10月の予定についてお知らせ致します。

●10/5(土)【銀杏坂投資専門学校・課外セミナー】
仙台市で『銀杏坂投資専門学校・課外セミナー』を行います。9月末まで、仙台のDate fm(毎週木曜日16時~)と、山形のRhythm Station(毎週金曜日11時30分~)で放送されている「FM的銀杏坂投資専門学校」の課外授業(セミナー)です。

第1部はブラマンテ株式会社代表取締役、田島弓子さんによる講演(テーマ『不透明な時代を生き抜くキャリアの育て方』)。私は第二部でこれから投資をはじめてみよう(あるいは始めたなかり)という方に向けてお話をします。近くにお住まいのかた、ご参加いただけると嬉しいです! 
→詳細・お申込はこちら

・ラジオは、「Podcast」でも配信中です→こちら

●10/13(日)13時30分~【投資信託の選び方セミナー】
家計の総合相談センター主催で「投資信託の選び方」セミナーを行います(場所は東京・丸ビル8階、コンファレンススクエア)。
一般の方が購入できる投資信託は4000本以上あるのですが、その仕組みや特徴、選び方がわからないという方も多いと思います。投信を選ぶうえでの基本的な考え方、商品選びのポイントなどについてお話したいと思います。
→詳細・お申込はこちら

●10/15(火)19時~【個人型確定拠出年金活用術セミナー】
家計の総合相談センター主催で、「個人型確定拠出年金活用術」セミナーを行います(場所は東京・丸ビル8階、コンファレンススクエア)。
NISA(少額投資非課税制度)が盛り上がっていますが、老後資金用であれば、加入できる人は個人型確定拠出年金のほうが税制上の優遇は大きいです。加入することができる、第一号被保険者(自営業者の方やフリーランスの方)、会社に企業型年金制度がない方(共済年金、企業型確定拠出年金、扶養に入っている方を除く)。中小企業退職金共済(中退共)に加入している方は個人型DCに加入することはできます。

個人型DCのセミナーはほとんど行われないので、制度が良く解らないという方、商品の選び方が分からないという方はぜひご参加ください。
→詳細・お申込はこちら

●10/19(土)【FPフォーラムin新庄】
「FPの日」FPフォーラムin新庄(山形県)で、講演を行います。テーマは「30分でわかる!本当に正しい資産形成のしかた」です。(→でも、なぜか講演時間はこれより長いのですが…笑)。お近くのかた、ぜひお越しください。
→詳細・お申込はこちら
*昨年からご縁をいただいて、東北に行く機会がとても増えました。皆様にお会いできるのを楽しみにしています!


NISAは最長14年運用できる!?

2013-09-03 15:35:04 | NISA

8/31(土)の日経新聞に編集委員の田村正之さんが「NISA、非課税が最長14年に 口座移し替えを工夫」という記事を書かれています。

Web版でも読むことができます→こちら(ログイン必要)

・NISA口座への移管は1度だけとは制限されていないし、必ず(非課税期間)5年間をフルに使わなくてもいい。
・非課税枠の移し替えを工夫すれば非課税期間を最長で14年間まで延ばせる。
→例えば、14年開始なら、5年持った後で19年に移管して4年間運用し、さらに最終年の23年に2度目の移管をすると、非課税期間は最長14年になる。他に「4年・5年・5年」の組み合わせなどもある。
・長期運用が可能になれば、リスク商品で高リターンを狙うなど投資戦略の幅も広がる

といった内容です。 

たしかに制度上はその通りです。が、問題は各社の対応です。例えば、ある金融機関の方に質問したところ、「ロールオーバーの詳細についてはまだ決まっていません」という返答が…。・別の金融機関のNISAに関する説明会でも、「非課税期間が終了するときに課税口座とNISA口座のどちらに移すかはいつまでに決まればいいのか?」と質問した方がいましたが、回答は「細かい点はまだ決まっていない」というものでした。

ですので、実際に14年運用できるかどうかはまだ未知数です…。
NISAの件でいうと、本当に「システム」の問題が大きいなあと感じます。金融機関ごとに、どこまでお金をかけてシステム投資をするかによって、対応できるサービスなどにかなり差がでそうです(あいまいな書き方をしているのはまだ全容がわからないため)。また、蛇足ですが、システムについてはもう少し競合が増えて、サービス・価格競争が起きないものだろうか?などと思ったりもするのですが…。

<ご参考>
●セルフ・リライアンスという生き方「NISAの非課税期間は最長10年ではなく14年」