About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

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2009-01-29 18:19:17 | リンク
午前中はSBIホールディングスの2009年3月期・第3四半期の決算説明会に行ってきました。代表取締役 執行役員CEOの北尾吉孝氏が1時間半にわたってみっちり説明してくださいました。詳しくはこちら

証券関連事業について印象的だったのは「株式市場低迷期はシェアを伸ばすことが最重点課題。相場回復期に果実となる」という何度も繰り返していたこと。

実際、SBIの口座数・個人の株式委託売買代金シェアは上昇しています。例えば、個人の株式い卓売買代金シェアの場合、2007年の第三四半期は29.2%でしたが、08年第三四半期には38%まで上昇。口座数でもオンライン他社を大きく引き離しています。このままSBIのシェア拡大戦略が奏功するかは要注目です。

風邪

2009-01-28 17:18:30 | リンク
今日は仕事場で、原稿書きやら、他の仕事の仕込みやらをしていましたが、ちょっと風邪気味で、ここ数日はだるい状態が続いています。

昨日は半日ほど家で寝てしまいました・・・。貯まった仕事を片付けようと思ったもののペースダウン・・・。こんな日は早めに寝るに限りますね。

研修の女王

2009-01-26 20:12:15 | リンク
土曜日は久々に1日みっちりとこちらの会社の「スピーチ・スキル・ワークショップ」に参加してきました。講師を務めたのは、社長であり、「研修女王の最強3分スピーチ」(ダイヤモンド社)などの著書がある大串亜由美さん。以前、本田直之さんの主催する、ビジネス著者兼経営者の会でお会いしたのがきっかけです。

私は出版&新聞社で働いていたので、原稿の構成はできても、話すこととなるとなかなか苦手意識が抜けませんでした。が、「イヤイヤ話すのは聴いている相手に失礼だ!」という大串さんの(著書のなかの)言葉を受けて「ホントにそうだよなあ」と思い、一念発起して参加してみました。

正直、いい意味でとても疲れました。だって実習が多くて、休む暇がない・・・(苦笑)。でも、「体系的に」話す訓練をしたことがなかったので、とても新鮮でした。文章も訓練すれば、だいぶよくなるように(新人の頃には5回とか、6回とか書きなおしされたものです・・・)、話すことも正しく練習することが大事なのかもしれませんね。

大串さんも研修の2時間前には会場に来て、そばの喫茶店などでぶつぶつ練習しているそうです。年間200回以上の研修をこなす方でも、日々努力していらっしゃるんですね。



インデックスファンドvsアクティブファンド

2009-01-21 21:09:58 | リンク
フィデリティのウエブマガジンに「インデくスファンドvsアクティブファンド、あなたはどちらを選びますか?」という記事が掲載されています。

バンガード・インベストメンツ・ジャパン証券株式会社営業企画部長の宮城恒さんと、FPの深野康彦さんがそれぞれの立場から語っていますので、興味のある方はこちら

どちらの主張に惹かれるかはそれぞれだと思いますが、
個人的には、長期的にインデックスに勝てるアクティブファンドを事前に選ぶのが難しいということに尽きると思います。



世界経済インデックスファンド

2009-01-20 18:15:27 | リンク
1月16日に「世界経済インデックスファンド」(住信AM)が設定され、19日からソニー銀行で販売が開始されました。資産配分は株式と債券の比率が50:50、株式・債券はGDP比率を参考に決定されるとのこと。

これはセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を意識してつくられた感じですね。ただ、「セゾン~」はファンド・オブ・ファンズ(バンガード社のインデックスファンドに投資)で、配分は各地域の株式・債券の時価総額を勘案し決定されます(配分は適宜見直し)。信託報酬:0.77±0.02%。

いっぽう、「世界経済インデックスファンド」はファミリーファンド方式。投資比率はGDP総額の比率を参考に決定されます(年に1回見直し)。

・投資対象に新興国の債券が含まれている(セゾン~は含まれていない)
・GDP比率を参考にしているので、新興国の比率が高め
・信託報酬は低め(年率0.714%)だが、販売手数料はノーロードではない(上限3.15%。ソニー銀行は1.05%)

というのが特徴でしょうか。いっけん似ていますが、よくみると、仕組みや中身はけっこう違います。

お茶

2009-01-18 17:33:31 | リンク
昨日は今年初めてのお茶のお稽古でした。昨年は休んでばかりで、本当に亀の歩みになってますが、60歳を目指してゆっくり歩んでいきたいと思っています。

ところで、利休の茶道理念に「知足安分」というのがあります。足ることを知って分に安ずる。つまり、どんなに富みに溢れて豊かでも、足ることを知らなければもっとその先が欲しくなり、いつまでたっても心安らぐときがないということです。
「足るを知る」こと、そして、謙虚に生きましょうということなんでしょうが、これはなかなか難しいですし、ついつい忘れがちですよね。

生活の基盤として、一定のお金を貯めること、コツコツ投資することは大切なのですが、そのいっぽうで「自分にとって満ち足りた(心落ち着ける)生活とはどういうものなのか」も、たまに振り返ってみることも必要ですね・・・。

国内のインデックスファンド

2009-01-16 21:16:08 | リンク
他のブログでもすでに紹介されていますが、低コストのバランスファンドである「マネックス資産設計ファンド」を運用するDIAMアセットマネジメントが投信のバラ売りを始めるようです。先日のインデックス投資ナイトでも話題になりましたが、国内の運用会社でどこがインデックスファンドの雄になりえるのかは注目したいポイントですね。

当日、投資ブロガーが選ぶFund of the Year 2008をダブル受賞した、住信AMさんがお話されていましたが、STAMシリーズはSBIファンドバンクの植村社長が持ちかけたことで実現したものです。その植村社長は拙書『投資信託にだまされるな!』の低コストのインデックスファンドの表をみて、これより低コストの商品を作れないかと思われたそうです。

そういう意味では「拙書も間接的に低コストインデックスファンドの普及に少しは役立ったのかなあ・・・」と、担当の編集者と思わず語り合ってしまいました・・・。07年に出版したときには「インデックス???」というような環境でしたからね・・・。



新興国のインデックス

2009-01-15 21:53:20 | リンク
MSCI Barra は昨年の12月31日からMSCIエマージングマーケット指数の組み入れ対象国からパキスタンをはずしました。

ということで、現在のMSCIエマージングマーケットの構成国は以下の通り、23カ国となっています。ただ、年末をはさんで雑誌などは年末進行があり、普段より早く入稿したものですから、修正が間に合わなかったものもあります。原稿の中で23カ国になっていないものを発見しても、今回は大目にみてください。


以下、組み入れ対象国です。

ARGENTINA
BRAZIL
CHILE
CHINA
COLOMBIA
CZECH REPUBLIC
EGYPT
HUNGARY
INDIA
INDONESIA
ISRAEL
KOREA
MALAYSIA
MEXICO
MOROCCO
PERU
PHILIPPINES
POLAND
RUSSIA
SOUTH AFRICA
TAIWAN
THAILAND
TURKEY










インデックス投資ナイト(その2)

2009-01-13 13:58:04 | リンク
ざっとですが、所感をまとめてみました

●バランス型ファンドについて
大前提として、長期投資に適さない(コストが高すぎる、資産配分に偏りがある)ものが大多数であることは確かです。ただ、一昨年から出てきた低コストなものの中には投資候補に値するものもあると考えます。ただし、「投資対象・資産配分」「資産配分の決定プロセス」「リスク・期待収益率」「コスト」「分配方針」などを確認した上で納得できることが大前提です。

もう少し言うと、資産形成には継続性が大事なので、運用にかけられる時間や手間、投資に回せる金額、性格などによって、
資産形成のコア部分については
①インデックスファンドを組み合わせる(積立)
②ETFを組み合わせる
③バランス型を利用する
--という方法がそれぞれあってもいいのではないでしょうか。どれか1つが正解ということはないと思います。

●ETFについて
先進国に幅広く分散投資しているETF、新興国に幅広く分散投資しているETFなどがないため、国内ETFだけでは資産形成のコアを形成するのは難しい難しいのが現状です。国内の証券取引所で取引できると、円で取り引きでき、売買コストも安くなる点はプラスです。ただ、そうなるにはかなりハードルは高いと思います。
例えば、
・(運用会社にとって)日本での重複上場はコストが高い
・流動性の問題(マーケット・メーカーが義務付けされておらず、上場しても流動性を確保できるか不透明。欧米で取引している機関投資家がわざわざ東京市場で取引をするか疑問など)
といったこともありますし、NAV(正味価値)と取引価格について海外並みにリアルタイムで乖離率が確認できないといった課題もあります。

①課題を乗り越えて、国内の証券取引所にグローバル・地域のETFが取引できる環境が整うか、
②海外ETFの取引がよりしやすくなる方向に向かうのか(例えば、取引コストの引き下げ、情報開示の向上、特定口座の開設など)
の競争なのかもしれませんが、②のほうが現実的かもしれません。
この辺は今後も注目していきたいと思います。

●インデックスファンドとETF
いっぽうで、住信AMさんのいうように、インデックスファンドの規模が大きくなり、信託報酬が下がっていき、信託報酬でインデックスファンドとETFの差がほとんどなくなれば、使いやすさ(投資金額や積立・再投資の機能)面からETFではなく、そのままインデックスファンドに投資し続ける人も増えるような気がします。

●今後はサービスに注目か?
インデックスファンドについては大手ネット証券で取り扱われるようになり、コストもだいぶ下がってきました。コスト競争の後は、資産の組み合わせる際のシミュレーションツールや、積立サービスのしやすさ、解約サービスの導入といったサービスの充実によって、運用会社や販売会社を選ぶ方向に向かうのかもしれません。

●運用会社と個人投資家の対話できる場を
通常、販売会社主催のセミナー等が主流ではあるのですが、もう少し率直に意見交換できる場があってもよいのかなと思いました。今回、住信AMさんの率直なコメントが心に響いたという個人投資家のコメントも目立ちました。直販を行う運用会社だけではなく、HP・交流会なども含めて、そうした場が増えていけばよいと思います。



インデックス投資ナイト(その1)

2009-01-12 23:16:43 | リンク
1月10日は「インデックス投資ナイト」というイベントに参加してきました。
(翌朝から用事があって実家に戻っていたのでアップが遅くなりました)

第1部は座談会。主催のえんどうさんが司会を務め、ファンドの海のイーノさん
内藤忍さん山崎元さんカン・チュンドさん、そして竹川が意見交換をしました。

事前の打ち合わせで質問事項が渡されていたのですが、最初から意見が入り乱れてコントロール不能状態(これは予期していたことですが・・・)。なかなかスリリングな展開となりました。私は内藤さんと山崎さんの間に挟まれて、最初はなかなか口をはさむことができず、お酒ばかり飲んでいたのですが(苦笑)、「このままだと怒られる」と思い、気を取り直して少しお話させていただきました(注:会場の人もパネラーもお酒を飲みながら気楽に話すというのがルールでした)。
詳細は「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」の水瀬ケンイチさんが詳細にレポートしてくださっています。

第2部は投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2008の発表&授賞式。rennyの備忘録のrennyさんが投資ブロガー限定にベストファンドを募ったものです。
今年大賞に選ばれたのは住信AMの「STAMグローバル株式インデックス・オープン」。特別賞もSTAMシリーズと住信AMさんのダブル受賞です。住信AM橋本氏のスピーチがありましたが、「STAMの資産残高を100倍にしたい」「残高が伸びれば信託報酬を下げたい」とお話されていたので、期待したいですね!(続く・・・)