About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

バンガードETF(VSS、VT、VWO)のエクスペンスレシオを引き下げ

2012-02-29 18:50:48 | リンク
以下のバンガードETFのエクスペンスレシオが、2012年2月28日付の目論見書の改定により変更になりました。

【VSS】バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF 0.33%⇒0.28%

【VT】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF;0.25%⇒0.22%

【VWO】バンガード・MSCI・エマージング・マーケットETF 0.22%⇒0.20%

【プレスリリース】バンガードETF VSS、VT、VWOエクスペンスレシオ変更のお知らせ

エクスペンスレシオとは、ファンドの平均資産残高に対する運用その他の経費の比率(%)のこと。バンガードのETFは決算ごとにエクスペンスレシオが見直されますが、VWOやVTなどは2/25が決算日だったので、その動向に注目していましたが、引き下げられましたね。

VTは昨年(2011年)12月19日にベンチマークを変更し、大型株・中型株に加えて、小型株にも投資できるようになっています。
詳しくはこちら

各商品の詳細(ポートフォリオなど)は米国バンガードのWebをご覧ください。

VSS
VT
VWO

ちなみに、VWOの資産規模は「$63.0 billion」とありますから、630億ドル(約1ドル=80円換算で5兆400億円程度)。現状では同タイプの国内ETFとは規模が違いすぎますね…。
規模の拡大により、投資家が集まり、またコストが引き下げられるというよい循環に入っています。
国内のETFや投信についても、こうした流れを期待したいものですー。

日興AM年金積立インデックスファンドの新興国株式・新興国債券の信託報酬引き下げへ

2012-02-17 16:37:27 | リンク

日興アセットマネジメントが運用する年金積立インデックスファンド」シリーズのうち、新興国株式と新興国債券に投資するファンドの運用管理費用(信託報酬)を本日(2/17)から引き下げています。
 
該当するのは
●年金積立 インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 
…信託報酬を従来の0.79%→0.55%に(税抜)

●年金積立 インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券
…信託報酬を従来の0.69%→0.52%に(税抜)

詳しくは以下の通りです
 ↓
「年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」信託報酬率の引き下げについて
「年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券」信託報酬率の引き下げについて


"年金積立"とついているようにはもともとは確定拠出年金(DC)向けですが、現在は一般の証券会社などで購入できます。
2007年頃には年金積立インデックスファンドシリーズは低コストインデックス投信でしたが、その後、住信アセットのSTAMシリーズや三菱UFJ投信のeMAXISシリーズ、中央三井アセットのインデックスファンド"e"シリーズなどが誕生し、やや影が薄くなっていましたが、この引き下げによって、新興国株式と新興国債券を対象としたインデックスファンドとしては、ETF(上場投資信託)を除く国内公募投信で業界最低水準となります。

この4~5年でインデックスファンドの運用管理費用(信託報酬)の低下が徐々に進みつつありますね!

こうした低コスト化はよいことなのですが、同じ運用会社の中に同じ指数に連動するインデックスファンドが(合併もあり)たくさん並んでいます。
難しいのはよくわかりますが、今後はファンドの統合についても進んでほしいものです…。


香港証取で上場廃止のリクソーETF、シンガポールに移管・継続売買可能に

2012-02-06 18:10:20 | リンク
香港証券取引所に上場されていて3/13に上場廃止予定となっている「リクソー・インターナショナル・アセットマネジメント」が提供するETF(上場投信)。楽天証券は自社で取り扱う11のETFのうち、シンガポール証券取引所に重複上場している9銘柄について、香港での上場廃止後もシンガポール経由で取引できる環境を整えると発表しました。

詳しくはこちら

ETFが上場廃止になった場合、時価で売却するのが一般できですが、今回、楽天証券では2月下旬から接続開始を予定するシンガポール証券取引所に移管することで、継続して売買できる環境を整えるということです(取引開始は移管手続き完了後から)。

●シンガポール取引所への移管対象銘柄は以下の通り。

コード  銘柄名称
2809 リクソーETFコモディティーズ
2810 リクソーETFインディア
2812 リクソーETFワールド
2813 リクソーETF韓国
2815 リクソーETFアジア・パシフィック(除く日本)
2820 リクソーETFエマージング・マーケット
2826 リクソーETFナスダック
2831 リクソーETFロシア
2837 リクソーETF台湾

シティグループ世界国債インデックス(除く日本)でポルトガルが投資国から除外

2012-02-05 23:24:03 | リンク
先進国債券のインデックスファンドのベンチマークである「シティグループ世界国債インデックス(除く日本)」から2012年1月末をもって、ポルトガルが外れました。

1月13日に米国の格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)社が同国の国債の信用格付の引き下げられたことで、S&P社とムーディーズ社において投機的水準となったことから、シティグループは、1月24日までに投資適格に満たない場合は、1月末をもって「シティグループ世界国債インデックス(除く日本)」の投資国から除外するとすでに発表していました。

<参考>
STAMフォローアップレター「シティグループ世界国債インデックス(除く日本)でポルトガルが投資国から除外」

eMAXIS Index Information vol.3「シティグループ世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」の投資国変更について

で、実際にどうなったかというと…
1月末のシティグループ世界国債インデックスの月次収益率の詳細をみるとポルトガルが入っていますが、

2月3日の日次収益率をみると、ポルトガルの姿はありません…。

一昨年(2010年)は6月にギリシャが除外、そして、10月にメキシコが新たに追加されました。そして、今回はポルトガルが除外されました。
以前も書きましたが、指数は生き物。その時々で採用される国・地域や企業などは形を変えていくのです。

また、インデックスファンドを扱う運用会社のHPをみると、お知らせ等にきちんと載せている会社とそうでない会社があります。その辺も違いもウォッチしていきたいと思います。