Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スペイン行きエミレーツ航空

2023-05-25 17:53:40 | 機内食・映画・美術展

コロナが収まり始めてからもう3回外に出ているけれど、今回はやっと遠出でスペインへ。

 今回はなんと、11年ぶりのエミレーツ。
A380はさすがに大きくて、しかも満席なのですごい乗客数。そのうち日本人は半分ぐらいだろうか。

成田からの出発は22時半と遅く、機内食が出たのは夜中だけれど、つい好奇心でもらっちゃう。
 すると魚がなんと鯖!普通機内食の魚と言えばタラか鮭が相場なのでこれには驚いたが、乾燥対策だろう、ちょっと餡かけになっているがまぎれもない塩焼きで焼き上がりも悪くない。
デザートのチョコレートケーキまでおいしくいただいてしまった。

そして夜中にもかかわらず、どうせ眠れない、と映画を見始める。

1本目はイギリス映画。
 The Lost King

2022年の映画だが日本未公開。というのもこれはリチャード3世の遺骨が2012年に駐車場の下から発見された話だから。
日本ではあまり知名度がないだろうリチャード3世はシェイクスピアの劇で醜い悪役にされているが、実はそうではなかったと信じる「リカルディアン」と呼ばれる人たちがいて、この映画の主役で実際にこの遺骨発見のリーダー役となったフィリッパ・ラングレーもその一人。
アマチュア歴史家ながらその熱心さで遺骨発見にこぎつけるのだが、演じているのが「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンズなので、慢性疲労症候群の主人公がいささか神経症的に見える。
遺骨発見の経緯も勘で探し当てたように見えてしまって、ジョセフィン・テイの「時の娘」を読んで以来気になっているリチャード3世の話として期待して見たが、ちょっと期待外れだった。

続けて2本目はドキュメンタリー。
 The Real Charlie Chaplin

あまりにも有名なチャップリンだけれど、スキャンダルはいろいろあって、その最たるものはロリータ嗜好。「街の灯」の主役が「私は二十歳で年を取り過ぎていた」というくらいで、4回の結婚のうちの3回は相手が10代。
40年代にはハリウッドの赤狩りの対象にもなってアメリカを追われたり、ネタは豊富にあるのだけれど、生い立ちから晩年までを網羅しているのでどの話も食い足りない。
2時間弱の映画にするのは無理だったのかも。

さらに3本目、今度は韓国映画にしてみた。
 My Perfect Roommate  ルームシェアリング

一人暮らしの老人の一部屋を安い家賃で若者に貸し、互いを助け合わせようというプロジェクトの一環で同居を始める偏屈なばあさんと孤児の大学生。
予想通りの展開で互いの人生がわかり始め、仲良くなる話だけれど、こういうお話は定石通りがよろしい。
おばあさん役は最近Netflixで見た「ナビレラ」でもいい感じのお母さんだった人。韓国の役者さんたちはみんなうまい。

と映画三昧しているうちに2度目の機内食。
 これは朝食なのか、鶏肉の載ったうどん。
フルーツソースのかかったギリシャヨーグルトが濃厚ですごくおいしかった。

成田からドバイまでが11時間、ドバイからスペインのマドリードまではまだ8時間近くかかる。
 そしてこの便もA380。
ドバイ空港にはこの巨大な飛行機がずらりと並んで壮観だ。

飛び立ってすぐに出されたのは
 卵サンド。これが結構おいしくて、また食べちゃう。

 2食目はビーフストロガノフだったけれど、さすがにここまで来ると食べ過ぎでもう入らない。

そして帰路。マドリードからドバイは午後の出発。
 1食目はチキンだけれど、これが硬くて切るだけで疲れちゃう。

 2食目はチーズのパイで、これはちゃんと温められていておいしかった。

ドバイから成田は夜中の2時40分発。
これもまたA380が満席で、周りはイタリア人の大団体。日本人乗客は3割ほどしかいなかった印象。

 ドバイ時間の3時半ごろ出されたこれは朝食なのだろう、フルーツとグラノラをおいしくいただく。

そして帰路、ウトウトしながらもずっと見ていたのはイギリスBBCの「The Great British Bake Off」という番組。
 これ、現在NHKのEテレと、ケーブルのFoxでも過去のシーズンを放映しているが、素人の参加者たちがお菓子作りの腕を競う番組で最高に面白い。12人の参加者が毎週一人づつ振り落とされていくのだが、最初は男女6人づつ、年齢も人種も様々なのがイギリスらしくて、最新シーズンの10週分を一度に見られて大満足。

そしてやっと最後の1食。
 ビーフヌードルを選んだらこの牛肉がとても柔らかくて、香菜入りのサラダも癖が強くて好み。

というわけで、久しぶりのエミレーツはエコノミーの食事がおいしくなり、以前から選択肢豊富だったエンタメ・システムはもう選べないほどの本数になった。

 以前はしっかりしたポーチだったものがなにやら紙製の入れ物になってしまったが、相変わらずエコノミーでも歯ブラシなどくれるのもありがたく、長いフライトをいやというほど満喫させていただいた。

が、実は今回の旅、マドリードからさらに飛行機に乗ったのだった。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とんび)
2023-05-26 10:19:24
コロナ後4回目の海外脱出ってすごいですね。マドリードからまだ乗るってことで、カナリア諸島が思い浮かびました。旅行されている間に、来年春の計画をあげたのですが、スペインもいきたい国の1つで行くならカナリアは行きたいところです。その通りならもちろん、違っていても続きが楽しみです。
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とんび様、 (Lunta)
2023-05-26 14:21:35
さすがの読みですね、カナリア諸島、大正解です。
今回はツアー利用なのでどれだけ参考になるかわかりませんが、情報の少ない所なので観光スポットの紹介ぐらいにはなるかと思います。
ただ個人だと島内バスがあるとはいえ、レンタカーがないと移動はちょっと大変かもしれません。
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Unknown (えど)
2023-06-05 20:29:00
ニュースで女性がキャビンアテンダントに怒鳴っている事件がありました。お客様の相手も難しいですね。航空会社も大変ですね。クレームをつけるのはダメですよ。飛行機はトラブルがあると離陸出来ず迷惑になるので乗客にも影響が出ますね。
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えど様 (Lunta)
2023-06-06 12:59:51
エミレーツのCAさんたちには何の不満もございません。
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