9月に裂石温泉に行った時、行き帰りのバスで一緒になったやはり秘湯巡りを趣味にしているおばさまに「山梨なら奈良田がいいわよ」と強力にプッシュされた。
見ればおばさまのスタンプ帳には同じスタンプが並んで頻繁にリピートしている様子。
ならば、と言うわけで済州に続いてはまたコッコロ・マダムと二人で山梨へ。
今回の目的地は山梨と言えどもちょっと遠くて面倒な身延線沿線。
しかし調べてみると新宿から身延までは直通バスが出ていて、時間は少し余計にかかるがJRの半額で行ける。
そこで新宿のバスターミナルから朝9時45分の京王バスに乗ると何と満席。
この路線にこんなに需要があるとは、知らなんだ。
中央道を走るバスは途中の釈迦堂PAでトイレ休憩。
ここで売っていた草餅がさすが名誉総裁賞でおいしくて
新宿駅で仕入れたしらす弁当と共に無事にお腹の中へ。
やがてバスが高速を降り、富士川沿いをすすむと白い富士山の頭がちらっと見えた。
終点のJR身延駅には3時間半で到着。
ここからは早川町乗合いバス、かわいい「かわせみ号」に乗り換える。
「日本で最も美しい村連合」加盟の早川町には自慢がいろいろあるらしい。
はたして駅を離れ、早川に沿って山の中へ入って行くにつれて黄葉がきれいになって行く。
宿を予約した時には温泉のことばかりで紅葉は頭になかったのだが、11月中旬のこの時、例年より2週間ほど紅葉が遅れてちょうど見ごろに当たったらしい。
やがて道幅も狭まってきて、車窓に青いダム湖が見えたらそこが終点の奈良田温泉。
身延駅から1時間半、新宿からは乗り継ぎも含めて5時間半もかかって、さすが秘湯だわ。
目指す宿はバス停の先に見える瓦屋根。
奈良田温泉 「白根館」
ほのかに硫黄の匂うフロントで記帳をしたら、熊ちゃんの脇の階段を上がってすぐ部屋へ。
こちら旧館はトイレ・洗面の付かない古い部屋だが、8畳間にはこたつが入れられて居心地良し。
窓からはダム湖が見えるが、手前は広い砂利の河原。湖の下には昔の集落が沈んでいるのだそうだ。
さて、苦労してやって来た秘湯、明るいうちに早速一風呂いただかねば。
フロントの奥、囲炉裏の先に温泉への入り口があり、2,3段降りると右手には男性用露天、左手手前に女性風呂、その奥に男性内湯がある(夜8時で入れ替え)。
まずは内湯で体を温めようと扉を開けると、湯気と共に強い硫黄臭が襲ってくる。
大きな窓の向こうにはダム湖が見え、浴槽は10人ぐらい入れそうな大きさ。
42℃ほどの適温のお湯はわずかに緑がかっているように見えて湯花も見えないが、入ってみると足の指までツルツルするほどのぬるすべ感で、これまで入った温泉のどこよりもすごいかも。
そしてそれ以上にすごいのが匂いで、硫黄臭もすごいが入っているとツーンと鼻につく匂いがして、これはアンモニア臭ではないか。入る前に温泉の硫化水素による事故の話などしていたのはタイミングが良すぎる。
命の危険があるかも(笑)、と早々に隣の露天へ移動。
こちらも同じ超絶ぬるすべ湯を窒息の恐れなく堪能。
ここの含硫黄-ナトリウム-塩化物泉のお湯は日によって色が変わり、硫黄臭の強さも変わるそうだが、今までどの訪問記を読んでもアンモニア臭がするとは書かれていなかったのでこの日はたまたまだろうか。
匂いと言いお湯の感触と言い、これまで入った温泉の中でも5本の指に入るインパクトで、なるほど温泉好きに評価されるわけだ、と深く納得。
お風呂に続いては6時から大広間で夕食。広い部屋に5組ほどの客でゆったりだが、この他に新館のお客さんには別の食事処があるらしい。
すでに用意されていたのはポテトサラダに乗った鱒のスモークや湯葉刺し、手造りコンニャク、大きな茶碗蒸しなど。
後から奈良田の郷土料理だという揚げ蕎麦がきと鱒の燻製が来て、これは手がかかっていて珍しい。
これも揚げたての椎茸フライは脇のゴボウチップスも抜群においしく、具だくさんの汁物にはきのこがいっぱい。
鍋は十津川に続いてぼたん鍋だが、猪肉は脂がさっぱりしてうまい。
土地の物を活かし、しっかり手の掛けられたこの食事には大満足。
寝る前には入れ替わったもう一つの露天風呂へ。
こちらは縁が木の浴槽。湯口には観音様がいらっしゃり、お湯を照らすランプも風情があって、ぬるすべのお湯をゆっくり楽しめた。
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見ればおばさまのスタンプ帳には同じスタンプが並んで頻繁にリピートしている様子。
ならば、と言うわけで済州に続いてはまたコッコロ・マダムと二人で山梨へ。
今回の目的地は山梨と言えどもちょっと遠くて面倒な身延線沿線。
しかし調べてみると新宿から身延までは直通バスが出ていて、時間は少し余計にかかるがJRの半額で行ける。
そこで新宿のバスターミナルから朝9時45分の京王バスに乗ると何と満席。
この路線にこんなに需要があるとは、知らなんだ。
中央道を走るバスは途中の釈迦堂PAでトイレ休憩。
ここで売っていた草餅がさすが名誉総裁賞でおいしくて
新宿駅で仕入れたしらす弁当と共に無事にお腹の中へ。
やがてバスが高速を降り、富士川沿いをすすむと白い富士山の頭がちらっと見えた。
終点のJR身延駅には3時間半で到着。
ここからは早川町乗合いバス、かわいい「かわせみ号」に乗り換える。
「日本で最も美しい村連合」加盟の早川町には自慢がいろいろあるらしい。
はたして駅を離れ、早川に沿って山の中へ入って行くにつれて黄葉がきれいになって行く。
宿を予約した時には温泉のことばかりで紅葉は頭になかったのだが、11月中旬のこの時、例年より2週間ほど紅葉が遅れてちょうど見ごろに当たったらしい。
やがて道幅も狭まってきて、車窓に青いダム湖が見えたらそこが終点の奈良田温泉。
身延駅から1時間半、新宿からは乗り継ぎも含めて5時間半もかかって、さすが秘湯だわ。
目指す宿はバス停の先に見える瓦屋根。
奈良田温泉 「白根館」
ほのかに硫黄の匂うフロントで記帳をしたら、熊ちゃんの脇の階段を上がってすぐ部屋へ。
こちら旧館はトイレ・洗面の付かない古い部屋だが、8畳間にはこたつが入れられて居心地良し。
窓からはダム湖が見えるが、手前は広い砂利の河原。湖の下には昔の集落が沈んでいるのだそうだ。
さて、苦労してやって来た秘湯、明るいうちに早速一風呂いただかねば。
フロントの奥、囲炉裏の先に温泉への入り口があり、2,3段降りると右手には男性用露天、左手手前に女性風呂、その奥に男性内湯がある(夜8時で入れ替え)。
まずは内湯で体を温めようと扉を開けると、湯気と共に強い硫黄臭が襲ってくる。
大きな窓の向こうにはダム湖が見え、浴槽は10人ぐらい入れそうな大きさ。
42℃ほどの適温のお湯はわずかに緑がかっているように見えて湯花も見えないが、入ってみると足の指までツルツルするほどのぬるすべ感で、これまで入った温泉のどこよりもすごいかも。
そしてそれ以上にすごいのが匂いで、硫黄臭もすごいが入っているとツーンと鼻につく匂いがして、これはアンモニア臭ではないか。入る前に温泉の硫化水素による事故の話などしていたのはタイミングが良すぎる。
命の危険があるかも(笑)、と早々に隣の露天へ移動。
こちらも同じ超絶ぬるすべ湯を窒息の恐れなく堪能。
ここの含硫黄-ナトリウム-塩化物泉のお湯は日によって色が変わり、硫黄臭の強さも変わるそうだが、今までどの訪問記を読んでもアンモニア臭がするとは書かれていなかったのでこの日はたまたまだろうか。
匂いと言いお湯の感触と言い、これまで入った温泉の中でも5本の指に入るインパクトで、なるほど温泉好きに評価されるわけだ、と深く納得。
お風呂に続いては6時から大広間で夕食。広い部屋に5組ほどの客でゆったりだが、この他に新館のお客さんには別の食事処があるらしい。
すでに用意されていたのはポテトサラダに乗った鱒のスモークや湯葉刺し、手造りコンニャク、大きな茶碗蒸しなど。
後から奈良田の郷土料理だという揚げ蕎麦がきと鱒の燻製が来て、これは手がかかっていて珍しい。
これも揚げたての椎茸フライは脇のゴボウチップスも抜群においしく、具だくさんの汁物にはきのこがいっぱい。
鍋は十津川に続いてぼたん鍋だが、猪肉は脂がさっぱりしてうまい。
土地の物を活かし、しっかり手の掛けられたこの食事には大満足。
寝る前には入れ替わったもう一つの露天風呂へ。
こちらは縁が木の浴槽。湯口には観音様がいらっしゃり、お湯を照らすランプも風情があって、ぬるすべのお湯をゆっくり楽しめた。
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世界で一番古い温泉旅館ってどれほどボロボロなのかと思って調べてみたら、凄く立派な温泉でびっくり。
海から離れてるのに、頑張ってそれほど新鮮でもないお刺身を出す旅館も多いけれど、ここは地産の物ばかりでいいですね。
2か月ぐらい前から疲れが抜けなくて、口角炎再発の繰り返し。
温泉で一か月ぐらいのんびり過ごしたい。
ぬるすべ感
なんてすばらしい表現なのでしょう
ちょうちん宿にはぬるすべ感がよく似合う
口角炎、お大事になさってください
日本の美しい村、この後にも一か所行ったのですが、おっしゃる通り日本の場合は自然の美しさで、必ずしも集落の美しさではないのがちょっとがっかりです。
世界一古い旅館は建物は新しくて、立地も景色が良さそうですが、経験者によると食事はもう一つとか。
口角炎、つらいですね。お大事に。
trintrin 様、
ここのお湯はもうツルッツルのヌメヌメですごいですよ。
あのツルツルがもう少し持続してくれればねえ。
山梨と言えども結構な秘湯ですが、交通費がかからないのはうれしい。
おすすめです。