分水嶺を越えて山形県に入り、やってきたのは銀山温泉。
ともちゃんの車でやって来たが、宿の駐車場があるのは坂の上。ここから眼下に見える温泉街まで降りていかなければならない。
その理由は温泉街の入り口まで来れば一目瞭然。川の両側に連なる温泉街は写真などで有名だがその前の通路は想像以上に狭く、車を入れることなど到底できないので店によってはリアカーのようなもので宿泊客の荷物を運んでいる。
思ったより小さな川に沿って並ぶ温泉宿は13軒。
連休の中日、友人が苦労して押さえてくれた本日の宿は温泉街のちょうど真ん中、玄関の大きな狸が出迎えてくれる「昭和館」。
館内にはいたるところにつまみ細工の人形やら小物が飾られているが、それが多すぎていささか暑苦しい。通された部屋も12畳あるが、広縁などがなく山側で風が通らず、こちらもちょっと息苦しい。
それでは、と一息入れたところで早速温泉街の散策へ。
大正ロマンを売りにした温泉街だが、現在の建物はほとんど昭和になってから建てられたものらしい。それでもそれぞれ屋号のつけられた木造の建物は風格があって見事。
中には軒下に12か月を表した鏝絵のある宿などもあって、細部を見るのも面白い。
そんな中、昭和館のお向かいにあるのが話題の「藤屋」さん。著名建築家による建て替えが温泉街の統一感を崩したと論議を呼んだらしいが、表の木の色が落ち着いてきたせいか思ったほど違和感はないものの、風情の統一はやっぱり乱しているような気がする。
しかし風情を乱しているのは実はこの宿だけではなく、2,3軒ある土産物屋などもごちゃごちゃとセンスが感じられず、ピンクのカレーパン屋などもあってびっくり。
連休中のせいか温泉街はお客さんでいっぱいだったが、客層が思ったよりずっと若く、学生風の人たちも多いのは意外だった。店はそんな客層に合わせているのか、集客には成功しているのかもしれないが、かなりがっかり。
温泉街の一番奥、赤い橋を渡った先には滝があって、その上に登れば温泉の名前の由来である銀山の跡にも行けるのだが、雨が降っているので根性なく引き返した。
食事の時間も迫っているが、その前にはやはり温泉、と向かったのは藤屋のとなりにある共同浴場、「かじか湯」。
入浴料300円を表の料金箱に入れて中に入れば
棚があるだけの脱衣場は人がすれ違うのもやっとの狭さ。中の浴槽も3人でいっぱいになりそうなほど小さく、シャワーが一つあるだけで飾り気も何もないが、ちょうど入れ違いに出て行った人が調節してくれたのか、お湯は熱めながらしっかり入れる温度。ナトリウム―塩化物・硫酸塩泉は無色透明ながら硫黄の香りがして、源泉かけ流しなので鮮度もよく、ああ、このお湯はいい。
外湯を堪能したら宿のお風呂に入っていた同行者たちと合流して、食事処でお夕食。
はじめに並んでいたものの後から
次々に料理が運ばれてくるが、お肉が多くてボリューム満点。
極めつけは「女子会プラン」スペシャルのデザートで、「すごいですよ」と仲居さんが言っていた通り
とても入らん、ので部屋の方に運んでもらう。
食後は夜9時に男女入れ替えになる、6階の「天空露天風呂」へ。
露天と言っても窓を開け放てば外気が入ると言う造りで、温泉街の景色も窓に近寄らなければ入浴しながら見えるわけではない。入れ替え時間も迫っているのでゆっくりすることもなく、夜景を見に散歩に出ることにする。
クラシックなガス灯がともる温泉街は写真を撮ったり散歩をする人で夜も大にぎわい。
古山閣さんの鏝絵もライトアップされて、こういう演出はいいんだけど。
寝る前にももう一度、と宿の内湯へ。
こちらの湯口には小さな狸がいて、浴槽も大きい分、天空露天よりこっちの方がいい。
源泉も外湯と同じらしく、適温にうめられている分温泉の特徴はあまり感じられなかったが、浴後の発汗はなかなかおさまらず、寝つきに苦労してしまった。
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ともちゃんの車でやって来たが、宿の駐車場があるのは坂の上。ここから眼下に見える温泉街まで降りていかなければならない。
その理由は温泉街の入り口まで来れば一目瞭然。川の両側に連なる温泉街は写真などで有名だがその前の通路は想像以上に狭く、車を入れることなど到底できないので店によってはリアカーのようなもので宿泊客の荷物を運んでいる。
思ったより小さな川に沿って並ぶ温泉宿は13軒。
連休の中日、友人が苦労して押さえてくれた本日の宿は温泉街のちょうど真ん中、玄関の大きな狸が出迎えてくれる「昭和館」。
館内にはいたるところにつまみ細工の人形やら小物が飾られているが、それが多すぎていささか暑苦しい。通された部屋も12畳あるが、広縁などがなく山側で風が通らず、こちらもちょっと息苦しい。
それでは、と一息入れたところで早速温泉街の散策へ。
大正ロマンを売りにした温泉街だが、現在の建物はほとんど昭和になってから建てられたものらしい。それでもそれぞれ屋号のつけられた木造の建物は風格があって見事。
中には軒下に12か月を表した鏝絵のある宿などもあって、細部を見るのも面白い。
そんな中、昭和館のお向かいにあるのが話題の「藤屋」さん。著名建築家による建て替えが温泉街の統一感を崩したと論議を呼んだらしいが、表の木の色が落ち着いてきたせいか思ったほど違和感はないものの、風情の統一はやっぱり乱しているような気がする。
しかし風情を乱しているのは実はこの宿だけではなく、2,3軒ある土産物屋などもごちゃごちゃとセンスが感じられず、ピンクのカレーパン屋などもあってびっくり。
連休中のせいか温泉街はお客さんでいっぱいだったが、客層が思ったよりずっと若く、学生風の人たちも多いのは意外だった。店はそんな客層に合わせているのか、集客には成功しているのかもしれないが、かなりがっかり。
温泉街の一番奥、赤い橋を渡った先には滝があって、その上に登れば温泉の名前の由来である銀山の跡にも行けるのだが、雨が降っているので根性なく引き返した。
食事の時間も迫っているが、その前にはやはり温泉、と向かったのは藤屋のとなりにある共同浴場、「かじか湯」。
入浴料300円を表の料金箱に入れて中に入れば
棚があるだけの脱衣場は人がすれ違うのもやっとの狭さ。中の浴槽も3人でいっぱいになりそうなほど小さく、シャワーが一つあるだけで飾り気も何もないが、ちょうど入れ違いに出て行った人が調節してくれたのか、お湯は熱めながらしっかり入れる温度。ナトリウム―塩化物・硫酸塩泉は無色透明ながら硫黄の香りがして、源泉かけ流しなので鮮度もよく、ああ、このお湯はいい。
外湯を堪能したら宿のお風呂に入っていた同行者たちと合流して、食事処でお夕食。
はじめに並んでいたものの後から
次々に料理が運ばれてくるが、お肉が多くてボリューム満点。
極めつけは「女子会プラン」スペシャルのデザートで、「すごいですよ」と仲居さんが言っていた通り
とても入らん、ので部屋の方に運んでもらう。
食後は夜9時に男女入れ替えになる、6階の「天空露天風呂」へ。
露天と言っても窓を開け放てば外気が入ると言う造りで、温泉街の景色も窓に近寄らなければ入浴しながら見えるわけではない。入れ替え時間も迫っているのでゆっくりすることもなく、夜景を見に散歩に出ることにする。
クラシックなガス灯がともる温泉街は写真を撮ったり散歩をする人で夜も大にぎわい。
古山閣さんの鏝絵もライトアップされて、こういう演出はいいんだけど。
寝る前にももう一度、と宿の内湯へ。
こちらの湯口には小さな狸がいて、浴槽も大きい分、天空露天よりこっちの方がいい。
源泉も外湯と同じらしく、適温にうめられている分温泉の特徴はあまり感じられなかったが、浴後の発汗はなかなかおさまらず、寝つきに苦労してしまった。
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観光客、特に若いお客さんが増えるのは商売としては成功なのかもしれませんが、それに迎合すると結局は肝心の売りがなくなる。
一軒の宿ならともかく、温泉街全体で美意識を徹底するのは至難の業なのでしょうね。
デザートももうちょっとセンスがあれば、とこれはわがまま。結局夜中に全部食べてしまいました。
やっぱり集客第一にすると、温泉街には似合わないようなものも徐々に浸透してきてしまうんでしょうね。
きっとピンクのカレーパンも若者向けの旅行雑誌で紹介されているんでしょうね。
デザート、凄い迫力。
いくらデザートは別腹と言っても、これだけの量を食事の後に食べるのは無理。
岩魚のお刺身とか、食事も悪くはないんですが、前日の宿の完成度と比べてしまうといまいち。
銀山温泉全体もそんな感じです。
ニジマス?の刺身は驚いたポンが、肉もあって、食事もたっぷりでよさそうポン~~