Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

21年末関西再訪 4 旧奈良監獄

2022-01-30 16:15:28 | 国内旅行

12月16日 続き

円成寺から奈良市内へ戻り、東大寺大仏殿の屋根が見えたあたり、般若寺というバス停で下車。

大通りから住宅地の方へ入って行くといささかやばそうなおうちが並んでいてびびるが
 
さらに行くと長いレンガ壁が見えてくる。

しばらくは中の建物も見えなくて本当にここでいいのかと心細くなった頃、
 
おお、これはかっこいい、立派なレンガ造りの門が現れた。
 
これまたかっこいい鋳鉄ゲートの脇には「奈良少年刑務所」の文字が見えるがその役目は平成29年で終わり、この門の斜め向かいには現在の少年鑑別所がある。

なぜわざわざここに来たかと言うと、この建物を改装してホテルにすることが決まっているから。
しかも星野リゾートが手掛けるという話題の物件。

鉄門の隙間から中を覗いてみれば
 正面に見えるのはまるでヨーロッパのシャトーのような建物。
こちらは1908年に監獄近代化・西洋化のモデルとして作られたものだとか。
 脇に鉄格子のはまった窓がちらりと見えて、あとはこの後方に放射線状に収容棟が並んでいるらしい。

さてこの刑務所がどのようなホテルになるのか、すべてシングルルームで扉越しのルームサービスじゃないかとか、床に扉があって開くんじゃないかとか、妄想が膨らむ、膨らむ。
完成した暁にはぜひ泊りに来よう、とtrinさんと約束したが、星野さんは1泊5万円以上の高級ホテルにするつもりらしい。
開業は2024年予定とか。

バス停に戻ろうと来た道を戻ると、別のレンガ造りの建物が目に付いた。
 
何かやばいものの焼却炉かと思ったが、これは水道の計量器室だそうでちょっと安心(?)

また東大寺に戻り
 
おでん一皿ではさすがに足りなかったので通りかかった甘味処でわらび餅をいただくとこれがおいしかった。

東大寺の門前には夕方には人がいっぱいで、修学旅行生も戻ってきた様子。
 
ミュージアムで今朝見た執金剛像の模作の大きさに感心していると「こんなに大きいなんて、びっくりですよね」と隣のお兄さんも興奮して、声が大きいと係員に怒られてた。

さらにせっかくだからとお向かいの奈良国立博物館へ。
 奥の方に見える和風の建物は仏教美術資料研究センター。
その手前のガラス張りの施設は文化財保存修理所で、この時期ちょうど特別公開があったので申し込んでみたのだが60人しか入れないとのことであえなく落選。申し込みはどれほどあったのか、いつかは入ってみたい。

閉館時間まで30分ほどだったが大好きな仏像館に入場。
 巨大な金峯山の金剛力士像だけは撮影可。
仏像はお寺で見るより現代建築に入れるといかに大きいかがよくわかる。

仏像館の一番奥にはこんな所があったのか、という青銅器館があって、
 これは坂本五郎さんと言う個人コレクションが寄贈されたものだそう。
 
古代青銅器は地味だけれどよく見るとユーモアもあって面白い。

静かな奈良の夜の締めくくりは駅近くの王将で渋く
 
Trin様の大事なおビールに餃子、レバニラ炒め。

大充実の奈良の一日だった。


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コメント (6)
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