Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ラダック再訪 14 メラク村の宿

2015-10-06 16:43:23 | チベット文化圏
8月22日 続き

午後2時半に本日の宿泊地メラク村に到着。
インド側パンゴンツォの南岸半分ほどの所にあるこの村は現在のところ外国人が入れる最東端。この先にも小さな村があるらしいが、そこには現地人しか行くことはできない。

 村の入り口にはホームステイの看板がいくつかあって
 
我々がお世話になるのは Amchi Homestay。
 外見もきれいだが3つほど客室のある室内もきれい。
5,6人は泊まれそうなこの部屋を今夜は女性3人で使用。
  
トイレは外と聞いていたが屋内にはちゃんと水洗の洋式トイレがあって、こちらを使わせてもらえることになったので一安心。

荷物を片付けたところで台所兼居間へお茶をもらいに行く。
 
こちらの食器棚も美しく、部屋の隅にはテレビがある。
ヌブラでは夜7時ごろから11時前までしか使えなかった電気が、この村では近くに小さな水力発電所があるおかげで24時間使用可。テレビでは衛星放送を見ることができるが、さすがにここにWiFiは飛んでいなかった。

 
こちらのご主人は宿の名前が示す通りアムチ、すなわちチベット医。柔和な表情の男前だが、我々のグループの一人がひどい咳を始めると途端に目つきがプロのするどさになって、そんなところも素敵
年老いたお父さんはずっとマニ車を回していて、この居間の居心地の良さに我らがドライバーたちもすっかりくつろぎムード。

奥さんの方はおとなしく、あまり笑顔も見せないので愛想がないなと思っていたら、なんでもひどい歯痛に悩まされていて夜も寝られないと言う。よく見れば頬から首まで腫れ上がっていて、見かねたグループの一人が医師に処方された痛み止めの軟膏を上げると翌朝には少し笑顔も見えたので効いたらしい。
アムチと言えども虫歯には無力、レーまで行けばちゃんと麻酔をかけて治療してもらえるが、この村では麻酔もなしで抜くしか手はないらしい 

しばらく居間でゴロゴロして、夕方ちょっと外へ出てみる。
 
家の周りは麦畑、隣のおじいちゃん、おばあちゃんの所には牛の親子がいる。

 
牛が放牧されている湖畔の草地まで行って振り返れば、村の高いところには小さなゴンパが一つ。
 
 
湖畔を散歩してみると
 
さざ波の寄せる水際には小さな貝殻が見つかる。水はとても冷たくて、なめてみると海水ほどではないがちょっと塩辛い。

 
やがて日が暮れて夕食の時間。

 お母さんが作ってくれたのはご飯にダル、ピーマンの炒め物。
ピーマンがすごくおいしいと言うと、アムチ特製のガラムマサラを使っているからだそう。
「ジーラ(クミン)を食べなさい、消化にいいよ」とさすがアムチ。

夜は湖に星が映っているところが見られるのではないかと期待したが今夜は残念ながら曇り空。
それでなくともパンゴンツォは常に波が立っているのだそうで、さすがにウユニ塩湖のような光景は見られないらしい。

旅行会社に借りた寝袋で寝たが、標高4100mでも心配したほどの寒さではなかった。


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コメント (3)
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