Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ガルワール・ヒマラヤ 3 ゴビンダガートからガンガリア

2008-08-30 00:27:36 | インド
8月9日 続き

トレッキングの始まり。これから駐車場から見える左手の山をずっと巻いてその彼方まで歩く。

まずは谷底まで降りると土産物屋の並ぶにぎやかな一画。そして宿坊も完備したシーク教の寺院がある。
  
ガンガリアのさらに上にあるヘムクンド湖はシーク教の聖地。この道はシーク教徒の巡礼路なのだ。

  
吊り橋を渡るとその先はよく整備された登山道。スタート地点の標高は1800メートル強とたいしたことはないし、これならさっさと歩けると先を急ぐ。
 歩き始めて小一時間でずいぶん登った。スタート地点がはるか下に見える。

がこの歩き始めが大失敗。曇って日差しはないものの気温が高く、湿度も高いのでこの時点で汗だく。Tシャツは水に浸かった様にびしょ濡れで、いまだかつてこんなに汗をかいたことはない。明らかにオーバーペースで、ここでもうフラフラになる。水は飲んでいたものの、後から思えば塩分補給をすべきだった。この後のつらいこと。
 写真で見ればたいしたことのないこの登りがきつい、きつい。

必死になって歩いていると大勢のシーク教徒と行き会う。みんな軽装で、運動靴を履いていればいいほう、サンダルだったり、裸足だったり。
 
我々も彼らの写真を撮るが、彼らも我々の写真を撮りたがる。いきなり携帯カメラを向ける者あり、「一緒に撮って~」と並ぶ者あり。
 
一緒にカメラにおさまった親子は小雨に濡れないようターバンの上にシャワーキャップみたいなのをかぶっていてかわいい。

とても歩くのが不得意そうな年配のおばちゃんたちも自分のペースでゆっくり歩いていて、こちらが辛そうにしているとみんな励ましてくれる。
 この子はゴール間近、バテバテの私を心配してずっと先導してくれた子。ちょっと先を歩いて、こちらが遅れると待ってくれる。なんて優しいんだ、シーク教徒。

道中にはあちこちにお茶屋さんがある。
  
 疲れた体に甘いチャイがしみわたる。

歩いている途中にはちょっと青空が覗いて雪山も顔を出した。
 
すっかり川幅の狭くなった激流の水しぶきが涼しくて気持ちいい。

陽もだいぶ傾いてきた頃、ようやくテント村が見えてきた。
  
これが見えたらもうじきホテルと言われていたのでほっとするが、看板を見るとまだ1キロあって愕然。しかもこの先がまた登り道で、ここが一番つらかったかもしれない。

 
ようやくたどり着いたガンガリアの町とホテル。

距離13キロ、標高差1200メートルを歩くのに11時から17時まで、6時間かかった。平均的な時間だそうだが、もうヘロヘロのバテバテ。カイラスの5600メートルの峠越えと同じぐらい疲れた。

 シンプルこの上ない部屋でお湯をもらい、湿った重い毛布にくるまって一休みして、ようやく人間に戻った。


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コメント (7)
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