7月14日 続き
国境から2時間ほどでメラーノという町に入り、まずは高台にあるチェアリフト乗り場へ。
眼下に町が一望でき、緑の競馬場も見える。
チェアリフトに乗って下へ下りて行くと
すぐ横にブドウ畑が広がり、教会の尖塔も見えてくる。
下りた先は街の中心地。
石畳の道の両脇にいかにもヨーロッパらしい建物が並ぶが、標高300mほどのここまで下りてくると気温は30℃近い上に日差しがきつくて暑い!
今日はこの町中でお昼。チロル料理が続いたからとガイドが気を利かせてピザ屋に案内してくれたが
カラフルなサラダはともかく、ピザはかなり残念。イタリアならどこでもピザがおいしいわけではない。
昼食の後は小一時間の自由散策タイム。
街の中心なのでお店はたくさんあるものの、この日は日曜のためみんな閉まっているのが残念。
適当に歩いて行くとリフトから見えた教会の前に出た。
教会名の聖ニコラスはこの街の守護聖人、壁には旅人を守ってくれる聖クリストファーの絵も見える。
公園のキオスクでジェラートを買ったらタイムアップ。
集合してバスに戻るべくパッサー川を渡る。
河辺には水に足を浸けて涼む人たち。
この時は知らなかったがこの奥には大きなテルメ施設があって、この町は温泉保養地として有名なのだとか。
オーストリア領時代、シシーこと王妃エリザベートも来ていたらしい。
町を出たら南へ向かい、ボルザーノからは東の山の中へ入って行く。
この辺りでは道路標識や地名もドイツ語とイタリア語の併記だ。
1時間ほどで今日から3泊するヴェルシュノーフェンの町に到着。町のイタリア語名はノヴァ・レヴァンテとまったく違ってまぎらわしい。
ホテルは街の真ん中、細いが幹線道路に面した所。周りには観光客向けの店が揃っていて便利。
部屋は広くて、外には小さな庭付きのテラスまであるが、西日が入って標高1,200mでも暑い。
そこで夕食までの時間、早速村の探索へ。
ホテルのすぐ周りはいかにも観光客向けの店ばかりだが、少し先の急坂を上るとその先は元々の地元民エリアらしい。
バス停の向かいのかわいい建物も1階は小さなスーパー。
これまたかわいらしい教会の中は意外にモダンだが、外の噴水(?)の動物はモルモットだろうか。
夕食は宿のレストランで、メニューは宿泊客全員同じらしい。しかしこのレストランが侮れなくて
サラダはたっぷりのビュッフェ。
この日は白ワインスープから始まってトマトのリゾット、
仔牛のローストにチョコレート・ムースまで、これまでで一番おいしい。
やっぱりチロルはチロルでもイタリアは一味違うのか。
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7月14日
朝食後にホテルをチェックアウト。
ここまでは大型タクシー2台を使っていたが、ここからはミニバス1台で移動する。
ウムハウゼンを出た車は小さな村をいくつも通り過ぎながらエッツタール谷を南へ下って行く。
谷のどん詰まり近く、オーバーグルグルからは山を登って行って
ホッホグルグルの有料道路料金所でトイレ休憩。立派な建物があるのはモーターサイクル博物館。というのもこの道はツーリングで大人気だからだそう。
目の前には3,000m越えの山々の東面がそびえ
眼下はエッツタール谷。右手がやって来た方向、左手が谷の突き当り。
この料金所を過ぎてしばらく行った所で道端に車を停め、ここから歩いて国境を越えることになった。
川べりを歩いて行くと
牛さんたちがのんびりしている。
しかしこの川べりはぬかるんでいて歩きにくい。そこで道路の反対側の山を上って行くことになるが
えっ、ここを上がるの?という斜面に実は道がついている。アルペンローゼが山肌を赤く染め、
その他の花々は小さく地面にへばりついて、イワカガミも見えた。
しばらく上って行くと眼下のワインディングロードがよく見えてきた。
車やバイク好きならなるほどこの道は楽しかろう。
我々の終点は山の上の山小屋。
下の道からずっと上って、1時間半でやっと到着。
ここがオーストリアとイタリアの国境になっていて、ピラミッドも片側はドイツ語、もう片側はイタリア語。
雪渓も残るここで記念写真を撮ったが、風の吹く標高2,509mの峠は気温が8℃。寒い!
峠のすぐ下には立派なレストハウスがあって、駐車場にはバイク野郎がいっぱい。
ここで車に乗り込み
この後はイタリア側の山道をグングン下りて行く。
下りて行くにしたがって緑が鮮やかになり、かわいらしい山小屋風の家がたくさん見えてくるが
イタリアに入ったとはいえホテルや店の標記はドイツ語、あちこちに見える旗は紅白に鷲の紋章のチロルの旗。
頻繁に国境争いのあったこの南チロルという地域、第一次世界大戦後からはイタリア領になっているが、地元民の意識はイタリア人というよりチロル人らしい。
山道を下ると気温は上がり
周りはリンゴ畑とブドウ畑だらけになった。
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7月13日 続き
滝の上からしばらく行くと大きな山小屋があり、ここでトイレ休憩の後、またハイキング再開。
カモと一緒に小川沿いを歩いて行くと
ニーダータイという小さな村がある。
すごい急斜面で草刈りをしていたり、丘の上の動物は羊かと思ったらアルパカだったり。アルパカは羊同様、毛糸を取るために飼育されている様子。
しかし村の中には入らず、右手の道を上がって行く。
ニーダータイ村を見下ろす峠まで上がり、そこから先は下り道。
Wiesle Almという山小屋に着いたところでやっとランチ。
この店自慢のリンゴジュースの炭酸割りをいただき、ランチプレートは今日もソーセージ、チーズにポテト。
しかしそれよりデザートのシナモンケーキとリンゴのシュトゥルーデルがおいしかった。
帰路はまた別の村を見ながら森の中を歩いて行く。
途中には大きな岩壁があって、ここにはロッククライマーが結構来ている。
今日もいろいろな花が見られたけれど
森の中で楽しいのはキノコがたくさん顔を出していること。
ガイドのシュテファンはどこで見つけたのか、いつの間にか大きなポルチーニ茸をゲットしていて、森の中では黄色が目立つアンズ茸を見つけては女性ガイドのジェーンともども崖をスルスル上り下りして取ってくる。どこの国でもキノコ狩りには燃えるものなのか。
他のキノコには目もくれず、やはりこの2種がおいしいらしい。
森の恵みはベリー類も同様で、
へびイチゴやブルーベリーを摘みながら歩くのも楽しい。
やがて山を降りてウムハウゼン村のはずれに着いた。
するとここには冷たい水を張ったプールと池があって、池の底は丸石がゴロゴロ。
水は10℃もないだろう、1分も浸けていられないほど冷たくて、石の床もとんでもなく痛い。
この施設、バスソルトで有名なクナイプが無料で提供していて、説明文には30秒以上は浸かるなとある。
しかし冷水と足裏マッサージのおかげで、きゃーきゃー言いながら足を浸けた後は本当に驚くほど足が軽くなった。
ウムハウゼン村に入って来た方を振り返ると
ここからでも小さくシュトゥイベン滝が見えていた。
5時過ぎにホテルに戻って、一休みしたら今夜も昨夜と同じレストランで夕食。
まず登場したのはガイドたちが山で収穫してくれたキノコ。
きれいに処理するのに1時間もかかったそうだが、バター炒めしたキノコはさすがのおいしさ。
今夜のデザートは残念ながらジェラートではなかったけれど、リンゴのフリッターも結構。この辺りではリンゴづくしだ。
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7月13日
ホテルの朝食は7時から。
ここで面白いのは自分で卵を料理できること。好きなだけ具を入れてオムレツが作れる。
8時半になったらロビーに集合して、今日は徒歩で出発。
かわいいウムハウゼンの村の中を歩いて行く。
大きな家の多くはペンションだろうか、ちゃんと消防署もある。
村はずれには広い原っぱが広がっていて、ここは飛行場にもなるのだとか。
この原っぱを過ぎると道は山の中に入って行き
勢いよく流れる川の支流には畑に水を流す水門も見える。
緩やかな坂をしばらく上って行くと最初の展望台に着いた。ここから見えるのが本日の目玉、シュトゥイベン滝。
昨日の雨のせいか、普段より水量が多いそうで、かなり離れたこの展望台からも水煙が見え、すごい音がする。
ということで動画はこちら ↓
ここからさらに坂道を上がって行くと、村からだいぶ上がって来たのがよくわかる。
さて、この先の滝の横にはスチール製の700段の階段があって、これで一気に159mを上がることができる。
階段の反対側、赤い線のルートは岩登りのルートで装備があればこちらでも上がれる。
次第に滝が間近に見えてきて、階段の前には吊り橋を渡る。
この吊り橋からは虹がきれいに見えて、よく見ると足の下にも虹。360°、完全な円になった虹が見えた。
そして始まる階段上り。
しかし途中には所々展望プラットフォームが作られているので思ったほど大変ではない。
ここから見える滝はさらに大迫力。
特に第3プラットフォームは全身ずぶ濡れになるほど水飛沫がかかって、楽しい!
頂上まで上がって反対側の展望台にも行ってみると2007年に作られたというこの階段の工事の様子がわかり
クライミングで上がって来る人たちにも遭遇。中には小学生ぐらいの子供もいるのにびっくり。
滝は決して珍しくはないが、こんな楽しみ方ができる所は初めて。面白かった。
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7月12日
朝食の後、インスブルックのホテルをチェックアウトして東へ小一時間、キュータイという小さなダム湖へやって来た。
予定ではここからハイキングのはずだったのだが、朝からの小雨がここに来て雷雨になってしまった。
そこでガイドの判断により予定変更、さらに南へ1時間走って今夜宿泊予定のウムハウゼンという小さな村のホテルに入った。
この辺りはスキーリゾートであると同時に最近はサイクリングも盛んらしく、ロビーには自転車の整備のための道具もしっかり備えられている。
ありがたいことに部屋にも入れて、ベランダからは山の麓の村も見える。
雨はほとんど止んできたので、荷物を置いたらまた車に乗り、15分ほどのエッツという村にあるロープウェイ乗り場へ。
この村の標高が1,000m弱、ゴンドラで上がるホッヘッツは2,020m。
降りた所には子供の遊び場などがあるが霧にけぶって真っ白。
サルオガセやアルペンローゼなど見える中を歩いて行くうち、時々霧が晴れて周りの山が見えるようになった。
1時間ほど歩いて見えてきたのはバルバック・アルムの山小屋、1,957m。
今日はこちらでランチ。チロルのハイキングではお弁当を持ち歩くことなく、毎日暖かいお昼を食べられるのだから優雅なものだ。
最初に頼んだのはエルダーフラワーのジュース。和名はセイヨウニワトコというそうだが、小さな花をシロップ漬けにしてあり、これが癖がなくておいしい。
麦の入ったスープに、今日はソーセージとザワークラウト。毎日食べていると味の良し悪しがわかってくる。
昼食を終えて外に出ると雲がどんどん晴れてきて
きれいな青空になった。雨に濡れた後の花もきれい。
眼下の村や背後の岩山を見ながら往路とは違う道をロープウェイ乗り場まで戻ると
所々にこの辺りで見られる動物の木彫りがあるのだが、これが微妙にヘタウマでおかしい。
ロープウェイ乗り場の脇にはこんな池があったとは。
ロープウェイでエッツに降りたら路線バスでウムハウゼンへ。
とんがり屋根の教会の脇を通ってホテルに帰還。
今夜の夕飯はこの教会の隣にあるレストランで。
箱にスプレッドと一緒に入っているのはカリカリのクッキー。この地方の物らしいが、これが塩味でおいしい。
メインはウィンナーシュニッツェルだけれど、ここのは平らに伸ばすのではなく丸めてある。
そして「ここのはおいしいんだよ」とガイドお勧めのジェラート、10種類以上あるうち全員同じものを3種類選べというのでみんなで多数決を取って大騒ぎ。結局バニラとアプリコット、チェリーに決まったけれど、本当にどれもおいしかった。
しかしジェラート一つでこれだけ盛り上がるとは、楽しい夕食になった。
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