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気が向いたら書く

謎のストラトのリペア2

2020-08-25 18:19:00 | ギター
さて、Westminster らしきストラトのリペアです。

ネックの状態を確認すると、やや逆反りしています。とりあえずネックを外して、トラスロッドを緩めます。固着しているのか、20度ほどしか動きませんでしたが、若干ネックが動いたようです。弦を張ればストレートになりそうな程度になりました。

続いてペグ。機能はしているのですが6個ともブッシュが少し飛び出してるんですよね。一度外してペグ 穴を広げ、ブッシュを打ち込みます。
が、5、6弦のペグを留めているネジが舐めてしまっていて外れません。どうしても外れないので、諦めました。

1〜4弦はそこそこ打ち込めましたが、おそらく穴を広げる際に垂直を保てておらず、どうしても少し斜めになってしまいます。更に、穴の間隔もばらつきがあり、ペグを真っ直ぐ並べることができません。自分のギターだったら、ロトマチックペグに換装してしまうと思います。

ナットは、とりあえず割れた元のナットを瞬着で取り付けます。ネックの状態次第では、ネック自体の交換も視野に入れる必要があるので、まだ投資はできません。

フレットは低くなってしまって(たぶん元から低い?)擦り合わせは不可能なので、スチールウールとピカールで磨くのみにしました。

ネックとネックポケットはキツキツにはまっているのですが、精度が良いのではなく、無理やり嵌め込んでる感じです。これではネックのセンターずれなどを微調整できないので、ネックポケットの1弦側の壁を少しヤスリました。
更に、ネックジョイント用のネジも磨いて錆を落とし、いつものようにボディ側のネジ穴は少し広げ、ネジが干渉しないようにします。

さて、シムも挟まずにネックとボディを装着してみると、なんか行けそうな感じ…弦を張ってみることにします。

電装系は、本人が音を気に入ってると言っていたので、ピックアップの出力と、ボリュームが効いてるかだけ確認しただけで、ピックガードを開けてもいません。自分のだったら有無を言わさず配線交換してしまいます(笑)

さあいよいよ弦を張ってみると。
ネックはなんとか、ほぼストレートになっています。弦高も低めです。ただ、ローフレットの弾き心地が固い感じなので、やはりやや逆反りなのかな。でも、ネック全域でチョーキングしても大丈夫そう。しかし、1弦最終フレットのみベンドしたら音切れしました。よく見るとピックアップに干渉してるので、ピックアップを下げました。そのままピックアップの高さ調整をして、オクターブチューニングの調整をしました。とりあえず完成。





一応テストを。


マーシャルのモデリングで、ボリューム絞ってクリーン、ソロはTSを踏んでいます。
このピックアップ、かなり出力が高く、他のストラトに合わせたアンプセッティングだとすぐ歪みます。でも、ミッドが膨らむ感じではなく、タイトに全体が太い音像です。
しっかりしたネックと、材はよく分かりませんが単板の適度な重さのボディ、それからベタ付けにした鉄板を曲げただけのトレモロユニットでソリッド感がある生音で、ピックアップとの組み合わせで中々面白い音です。歪ませると古いハードロック向きの音がします。

でもかなりノイジーですね。ピックアップがピックの当たる音を拾ってるし。ノイズ処理とアースの処理だけやろうかな。


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