[1月3日15:00.魔王城・塔屋 ルーシー・ブラッドプール1世&グリーン横田]
ルーシーは一族の者が助けに来ないことについて、やきもきしていた。
(おかしいわ。魔界がこんな状態になって、私も監禁状態だってこと、もうママには分かっているはずなのに……。どうして、誰も助けに来てくれないの?)
と、そこへ物音がした。
「ちょ、ちょ、困りますよ!」
「いいからいいから。あなたのお兄さんをケンショーから救いたくないんですか?」
「そ、それは……」
奥から聞こえるのは看守の兵士と、もう1人は……。
「うぎゃっ!」
「!?」
バチバチという電気のスパークする音が聞こえ、その看守の叫び声が聞こえた。
「誰!?」
「横田です。先般の元旦勤行における大感動は、未だ冷めやらぬものであります」
「横田!」
横田の手には、スタンガンが握られていた。
「これでもう邪魔者はいませんよ、お美しい女王様?」
横田は厭らしい目つきになった。
(まずい……!辱めを……!)
囚われの王族女性が陵辱を受けることは、歴史上のセオリーではあるが、まさかルーシーもか?
[同日同時刻 魔王城地下 威吹、カンジ、マリア、イリーナ、キノ、江蓮]
「しゃらくせぇい!」
キノがブンッと刀を振るう。
赤い刃からビームのような光が出て、それで敵をバッタバッタと斬り裂いて行った。
因みに威吹が代わりに青い刃の刀を振るっても、同じ効果だ。
「赤い刃は燃える炎で、青い刃は凍てつく氷かと思ったけど、そうではないんですね」
「そのようです」
カンジは江蓮の疑問に頷いた。
「カンジ、オレの江蓮に気安く話し掛けんじゃねぇ!」
「オレからは話し掛けていない!」
カンジはキノの横に来ると、ポーカーフェイスのまま反論した。
「江蓮の処女膜ブチ破ったのはオレなんだからよ!」
「言っておくが、あんまりそれは関係無いみたいだぞ。運動とかで自然に破れることがあるというし、1度のセックスだけで破れるとも限らないらしい」
と、カンジは言う。
「1度だけじゃねぇから大丈夫だな!江蓮、帰ったらまたヤるぞ!」
「分かったから、前から来る敵何とかしろ!」
江蓮は半分呆れた顔でキノに怒鳴りつけるようにして言った。
「すいません、変態野郎で……。もしアレでしたら、後でボコッときます」
江蓮は近くにいるマリアに恥ずかしそうに、かつ申し訳無さそうに言った。
「いや、いいよ……」
マリアは複雑な顔をして答えた。
(私はユウタ君に処女あげれなかったな……)
(若いっていいねぇ……)
1番前にいるのは、実はイリーナだったりする。
もちろん、彼女が大水晶の位置を知っているからだ。
「であえ!であえ!奴らの目的は大水晶だ!そこに近づけるな!」
城内を警備する兵隊達の隊長らしき男が、あまり余裕の無さそうな様子で号令を出す。
思いの外、威吹達の潜入のスピードがそれだけ速いということだ。
そして!
「でやあーっ!!」
切り込み隊長的な役割を果たすキノ、ついにその隊長格の首を刎ね飛ばした。
「大将首、もらい受けたぞ!」
あとはもうベタな法則で、蜘蛛の子を散らす騒ぎで三々五々散り散りになる兵卒達。
もちろん、残りの剣客達や、
「バギ・クロス!」
魔道師達の攻撃魔法により、全滅の一途を辿ることになる。
「うー……私、何もしてない……」
江蓮だけは手持ち無沙汰だ。
「いいのよ。あなたは言わばNPC。イベントキャラのつもりで、後からついてくればいい役割よ」
イリーナがポンと江蓮の背中を叩いた。
「はあ……」
「おい、イリーナ!大水晶はどこだ!?」
「突き当たりを右に行って!」
「よーし!」
「あの鬼男、年下のくせに師匠を呼び捨てにするとは……!」
マリアが眉を潜めた。
「サーセン、やっぱ後でボコッときますんで」
江蓮が代わりに謝った。
[同日15:30.魔王城・上層階 ルーシー&横田]
「……というわけで、ブラッドプール家も反逆者として捕縛の対象になっているのです」
横田は状況を説明して、何とかルーシーの信用を取り付けた。
「私達は、たかが魔王軍如きに捕縛されるほど弱くはない!」
「お言葉ですが、皆様全員ではありますまい?中にはまだ魔力の開花していらっしゃらないお子様もおられます。その方を人質に取るという手法もあるのですよ」
「!」
横田は牢屋のドアを開けた。
「行きましょう。もう既に城内には大魔王バァル討伐隊が潜入しております」
「本当に!?」
「しかし、無礼な連中だ。真っ先に陛下を助けに行かないとは……」
「先導者は誰?」
「お尋ね者のイリーナですよ」
「ああ……」
イリーナの名前を聞いて、妙に納得したルーシーだった。
「魔道師は喰えないヤツがなるものよ」
「ええ。では、こちらです」
「ちゃんと逃げ道はあるの?」
ルーシーは牢から出て横田に投げた。
「ええ。飛空艇を利用します」
「飛空艇!?城にあるの!?」
「ええ。内戦が発生した時に、オーゼルグ将軍が……。バァル側に加担したドラゴンナイツ(竜騎士団)に取り囲まれて一時退却しましたが、装備を整えて戻ってきました」
「そうなの」
「まずは階段を下りる必要があります。もしよろしければ、それまで私が“お姫様だっこ”をば、ええ……」
ルーシーの腰に手を伸ばす横田。
「この無礼者!」
バチコーン!(ルーシーの平手打ちが横田に炸裂。横田の眼鏡が吹っ飛ぶ)
「ああっ、私の眼鏡型爆弾がーっ!」
横田、服のポケットから別の眼鏡を出して掛ける。こちらが本物。
で、ルーシーによって飛ばされた眼鏡型爆弾が階段の下へ飛んで行って……。
「いたぞ!裏切り者の横田!……と、ルーシー……」
チュドーン!
「ぐわあーっ!」
横田特製の眼鏡型爆弾が爆発し、追っ手の兵隊達を吹き飛ばした。
「クフフフフフフ……。いい気味です。クフフフフフフフフ……。陛下、ご覧頂けましたか?私のこの緻密な作戦を!クフフフフフフフフ……」
↑ただの偶然。
「さあ、美味しい所は私が頂きます。クフフフフフフ……功徳です。クフフフフフフフフ……」
「笑ってないで、さっさと飛空艇へ案内しなさい!」
ルーシーは上からキモく笑う横田を怒鳴りつけた。
ルーシーは一族の者が助けに来ないことについて、やきもきしていた。
(おかしいわ。魔界がこんな状態になって、私も監禁状態だってこと、もうママには分かっているはずなのに……。どうして、誰も助けに来てくれないの?)
と、そこへ物音がした。
「ちょ、ちょ、困りますよ!」
「いいからいいから。あなたのお兄さんをケンショーから救いたくないんですか?」
「そ、それは……」
奥から聞こえるのは看守の兵士と、もう1人は……。
「うぎゃっ!」
「!?」
バチバチという電気のスパークする音が聞こえ、その看守の叫び声が聞こえた。
「誰!?」
「横田です。先般の元旦勤行における大感動は、未だ冷めやらぬものであります」
「横田!」
横田の手には、スタンガンが握られていた。
「これでもう邪魔者はいませんよ、お美しい女王様?」
横田は厭らしい目つきになった。
(まずい……!辱めを……!)
囚われの王族女性が陵辱を受けることは、歴史上のセオリーではあるが、まさかルーシーもか?
[同日同時刻 魔王城地下 威吹、カンジ、マリア、イリーナ、キノ、江蓮]
「しゃらくせぇい!」
キノがブンッと刀を振るう。
赤い刃からビームのような光が出て、それで敵をバッタバッタと斬り裂いて行った。
因みに威吹が代わりに青い刃の刀を振るっても、同じ効果だ。
「赤い刃は燃える炎で、青い刃は凍てつく氷かと思ったけど、そうではないんですね」
「そのようです」
カンジは江蓮の疑問に頷いた。
「カンジ、オレの江蓮に気安く話し掛けんじゃねぇ!」
「オレからは話し掛けていない!」
カンジはキノの横に来ると、ポーカーフェイスのまま反論した。
「江蓮の処女膜ブチ破ったのはオレなんだからよ!」
「言っておくが、あんまりそれは関係無いみたいだぞ。運動とかで自然に破れることがあるというし、1度のセックスだけで破れるとも限らないらしい」
と、カンジは言う。
「1度だけじゃねぇから大丈夫だな!江蓮、帰ったらまたヤるぞ!」
「分かったから、前から来る敵何とかしろ!」
江蓮は半分呆れた顔でキノに怒鳴りつけるようにして言った。
「すいません、変態野郎で……。もしアレでしたら、後でボコッときます」
江蓮は近くにいるマリアに恥ずかしそうに、かつ申し訳無さそうに言った。
「いや、いいよ……」
マリアは複雑な顔をして答えた。
(私はユウタ君に処女あげれなかったな……)
(若いっていいねぇ……)
1番前にいるのは、実はイリーナだったりする。
もちろん、彼女が大水晶の位置を知っているからだ。
「であえ!であえ!奴らの目的は大水晶だ!そこに近づけるな!」
城内を警備する兵隊達の隊長らしき男が、あまり余裕の無さそうな様子で号令を出す。
思いの外、威吹達の潜入のスピードがそれだけ速いということだ。
そして!
「でやあーっ!!」
切り込み隊長的な役割を果たすキノ、ついにその隊長格の首を刎ね飛ばした。
「大将首、もらい受けたぞ!」
あとはもうベタな法則で、蜘蛛の子を散らす騒ぎで三々五々散り散りになる兵卒達。
もちろん、残りの剣客達や、
「バギ・クロス!」
魔道師達の攻撃魔法により、全滅の一途を辿ることになる。
「うー……私、何もしてない……」
江蓮だけは手持ち無沙汰だ。
「いいのよ。あなたは言わばNPC。イベントキャラのつもりで、後からついてくればいい役割よ」
イリーナがポンと江蓮の背中を叩いた。
「はあ……」
「おい、イリーナ!大水晶はどこだ!?」
「突き当たりを右に行って!」
「よーし!」
「あの鬼男、年下のくせに師匠を呼び捨てにするとは……!」
マリアが眉を潜めた。
「サーセン、やっぱ後でボコッときますんで」
江蓮が代わりに謝った。
[同日15:30.魔王城・上層階 ルーシー&横田]
「……というわけで、ブラッドプール家も反逆者として捕縛の対象になっているのです」
横田は状況を説明して、何とかルーシーの信用を取り付けた。
「私達は、たかが魔王軍如きに捕縛されるほど弱くはない!」
「お言葉ですが、皆様全員ではありますまい?中にはまだ魔力の開花していらっしゃらないお子様もおられます。その方を人質に取るという手法もあるのですよ」
「!」
横田は牢屋のドアを開けた。
「行きましょう。もう既に城内には大魔王バァル討伐隊が潜入しております」
「本当に!?」
「しかし、無礼な連中だ。真っ先に陛下を助けに行かないとは……」
「先導者は誰?」
「お尋ね者のイリーナですよ」
「ああ……」
イリーナの名前を聞いて、妙に納得したルーシーだった。
「魔道師は喰えないヤツがなるものよ」
「ええ。では、こちらです」
「ちゃんと逃げ道はあるの?」
ルーシーは牢から出て横田に投げた。
「ええ。飛空艇を利用します」
「飛空艇!?城にあるの!?」
「ええ。内戦が発生した時に、オーゼルグ将軍が……。バァル側に加担したドラゴンナイツ(竜騎士団)に取り囲まれて一時退却しましたが、装備を整えて戻ってきました」
「そうなの」
「まずは階段を下りる必要があります。もしよろしければ、それまで私が“お姫様だっこ”をば、ええ……」
ルーシーの腰に手を伸ばす横田。
「この無礼者!」
バチコーン!(ルーシーの平手打ちが横田に炸裂。横田の眼鏡が吹っ飛ぶ)
「ああっ、私の眼鏡型爆弾がーっ!」
横田、服のポケットから別の眼鏡を出して掛ける。こちらが本物。
で、ルーシーによって飛ばされた眼鏡型爆弾が階段の下へ飛んで行って……。
「いたぞ!裏切り者の横田!……と、ルーシー……」
チュドーン!
「ぐわあーっ!」
横田特製の眼鏡型爆弾が爆発し、追っ手の兵隊達を吹き飛ばした。
「クフフフフフフ……。いい気味です。クフフフフフフフフ……。陛下、ご覧頂けましたか?私のこの緻密な作戦を!クフフフフフフフフ……」
↑ただの偶然。
「さあ、美味しい所は私が頂きます。クフフフフフフ……功徳です。クフフフフフフフフ……」
「笑ってないで、さっさと飛空艇へ案内しなさい!」
ルーシーは上からキモく笑う横田を怒鳴りつけた。
雪で、前途を遮られ。。。仕方なくホテルでPCを借りた・・とか?!!
少し前のコメント欄に書きましたが、ホテルでPCをレンタルしましたので、何とか更新できそうです。
ようやく宴会も終わりそうですよ。
明日から自由行動が始まる。
私は取りあえず、雪ミク電車からスタートすることにしよう。
ポリ銀さんの最新記事には、相変わらず考えさせられることがある。
私の信心が行き詰った時、それに対してアドバイスをくれる人が「今の支部」ではなく、「前の支部」の人というのが物凄い皮肉だ。
戻れってか?大聖人様???
いやいや……。
それにしても、樺太にも日蓮正宗の寺院があったことに驚きだ。
旧ソ連侵攻で廃寺となり、そして日本は樺太の領有権を放棄してしまったため、2度と復旧することはないだろう。
旧ソ連が崩壊したのは罰だろう。
樺太の領有権を手放してしまったことで、寺の復旧の道筋を閉ざしてしまった日本にも罰があったか。
その後の国内の歴史を見ればな。
つくづく左寄りの外交がいかに不利なことが分かる。
安倍政権においては、もっと右に寄った外交をお願いしたい。
初音ミクさんが車内放送喋ってます。
“ユタと愉快な仲間たち”が終わったら、“アンドロイドマスター”の続編やりたいな~。
だだっ広い北海道の大地を進む特急に乗るのも、乗り鉄の醍醐味である。
旭川で旭川ラーメン食ってくるだけだ。
しかし不祥事があってから、本数が減ったね。
新千歳空港行きということもあって、混雑の予感だ。
>樺太にも日蓮正宗の寺院があったことに
おそらく戦前、大陸、樺太まで布教した活動僧で、甚兵衛先生の初期所属先の妙光寺住職有元日仁師の開基寺だったのでしょうね。
「人間革命」によると、ソ連軍の艦砲射撃で、燃え上がり、当時の住職は太鼓叩いて読経を続け、御本尊とともに殉じたそうです。
かなり勇敢なご住職だなと思います。
私にはとてもできませんよ。