[11月6日12時30分 天候:晴 宮城県仙台市青葉区愛子中央 小松家→同区愛子新宮前 マクドナルド48号愛子ヨークタウン店]
愛原「それでは先生、最後に、斉藤玲子さんの仙台の家は御存知ですか?」
小松「うむ……。詳しい住所までは知らんが、おおよその場所までは知ってる。ちょっと待っててくれ」
小松先生は席を立つと、一旦応接室を出た。
すると、ドアの向こうにこの家で飼われているチワックスのシェリーがいた。
リサ「あーっ?」
シェリー「!」
シェリーはリサがこっちを見ているのに気づいて、ダッシュで逃げ出した。
リサ「えー?どうして逃げちゃうのぉ?」
愛原「そりゃ逃げるわ」
リサ「えー?」
しばらくして、小松先生が仙台市の地図を持って戻って来た。
小松「ここが、中学校だ」
愛原「あ、はい。そうですね」
小松「斉藤君の家は……この辺りだな」
愛原「ちょっと待ってください」
私はスマホを取り出すと、それでグーグルマップを出した。
同じような場所を出すと、そこにポイントを付けた。
試しにその部分をストリートビューで見ると、どうやら今はマンションが建っているようだった。
……火事で1人を除く全員が焼死した場所に建ったマンションか……。
お祓いとかはしているだろうが、何か土地全体が事故物件っぽくてやだな……。
ストリートビューを見る限りでは、痕跡などは何も無いようだ。
しかしながら、地下鉄の薬師堂駅から徒歩圏内ということもあり、見に行くことはできそうだった。
愛原「今はマンションが建っているようですね?」
小松「土地の地権者が誰だかは分からんが、さすがに家の再建は無理だったのだろう」
愛原「ありがとうございました」
私は礼を言うと、席を立った。
で、応接間の外には相変わらずシェリーがいる。
リサ「てやっ!」
リサの姿を見て逃げるシェリーに対し、飛び掛かって捕まえるリサ。
黒い短いスカートから、紺色のブルマが丸見えになる。
シェリー「キャン!」
リサ「こーら、暴れるなw」
愛原「リサ、人んちで何フザけてんだ!」
小松「娘さんは元気でよろしい」
愛原「早く帰るぞ!」
リサ「はーい」
愛原「それでは小松先生、貴重な情報をありがとうございました」
小松「いやいや。暇を持て余した老人を頼ってくれて、こちらこそありがとう」
リサ「あのー……」
小松「ん?」
リサ「わたしのお母さん……かもしれない人、どんな人でした?」
小松「彼女ねぇ……。一言で言うなら、『薄幸の美少女』といった感じだったよ。だから、もしも君が娘なら、お母さんの分まで幸せになるんだよ」
リサ「……はい!」
薄幸の美少女ね。
もしかしたら、リサもそうなる可能性が大だったわけだ。
……って!
愛原「リサ、犬は持って帰れないからな?」
リサ「えー……」
シェリー「キューン……」
小松家を出た後、私達は昼食を取ることにした。
あまり愛子駅周辺には飲食店が無いのだが、国道48号線の愛子バイパス沿道には色々あるようだ。
愛原「マックがあるらしい。そこでいいか?」
リサ「いいよ!」
マクドナルドに向かうまでの間、私は小松先生から聞いた話を善場主任に報告した。
善場「調査ありがとうございます」
愛原「福島県のいわき市とか郡山市も調査しますか?」
善場「それはまた後ほどお願い致します」
愛原「分かりました。デイライトさんでは、かなりこの調査を重要視されているのですか?」
善場「重要ですとも。日本版リサ・トレヴァーがどのようにして生まれたのかの調査にも繋がります」
愛原「なるほど……」
デイライトでは、日本版リサ・トレヴァーの殆どが血の繋がった姉妹であることが分かっている。
それを隠す為、研究所ではリサ・トレヴァー達には白い仮面を被せて、互いの顔が分からないようにしたのだろう。
また、部屋も個室を与えることにより、互いの正体が分からないようにした。
成人女性だった『6番』とか、男だった『10番』は違うだろうがな。
愛原「善場主任は、『2番』のリサと繫がりあるのですか?」
善場「あるわけないですよ。私は大学生時代、白井に捕まったのですから」
愛原「それもそうですね。失礼しました」
善場「取りあえず、本日の調査は一旦終了で結構です」
愛原「分かりました。ただ一応、斉藤玲子の仙台の家があった場所は確認したいと思いますが……」
善場「はい。それはお願いします」
愛原「かしこまりました」
私は電話を切ると、今度は父親のスマホに連絡した。
すると、さすがに診察は終わり、今は薬が出るのを待っている状態だという。
想像した通り、急患センターは混雑しており、本当に半日掛かりであったようだ。
で、PCR検査や抗体検査の結果は陰性。
コロナはコロナでも、新型コロナではなく、旧型コロナだったようだ。
父親「それでどうする?今夜には東京に戻るんだろ?高橋君も連れて行くのか?病院で熱を測ったら、38度7分まで上がったが?」
新型コロナではなかった以上、さすがに入院というわけにはいかなかったか。
かといって、今日中に帰らなければ、リサが学校に行けなくなる。
私が残ってリサだけ帰らせるわけにもいかない。
通学や学校行事以外のリサの単独行動は、認められていないからだ。
愛原「どうしよう……?」
せめて37度台まで下がってくれれば、ワンチャン夜の空いてる新幹線で帰京するという手もあるのだが……。
父親「何なら、熱が下がるまで、家で面倒看てもいいぞ?」
愛原「悪いねぇ……」
結局、そうするしかないようだ。
リサ「大丈夫なの?」
愛原「ああ。高橋には、熱が下がるまで、家にいてもらうしかないようだ。そして、俺とリサは先に帰る」
リサ「私は1人で行動しちゃいけないことになってるもんね」
愛原「まあな……」
私とリサはバイパス沿いのマクドナルドに到着し、そこで昼食を取った。
予想通り、リサはビッグマックのLサイズのセットを頼んでいたが。
愛原「それでは先生、最後に、斉藤玲子さんの仙台の家は御存知ですか?」
小松「うむ……。詳しい住所までは知らんが、おおよその場所までは知ってる。ちょっと待っててくれ」
小松先生は席を立つと、一旦応接室を出た。
すると、ドアの向こうにこの家で飼われているチワックスのシェリーがいた。
リサ「あーっ?」
シェリー「!」
シェリーはリサがこっちを見ているのに気づいて、ダッシュで逃げ出した。
リサ「えー?どうして逃げちゃうのぉ?」
愛原「そりゃ逃げるわ」
リサ「えー?」
しばらくして、小松先生が仙台市の地図を持って戻って来た。
小松「ここが、中学校だ」
愛原「あ、はい。そうですね」
小松「斉藤君の家は……この辺りだな」
愛原「ちょっと待ってください」
私はスマホを取り出すと、それでグーグルマップを出した。
同じような場所を出すと、そこにポイントを付けた。
試しにその部分をストリートビューで見ると、どうやら今はマンションが建っているようだった。
……火事で1人を除く全員が焼死した場所に建ったマンションか……。
お祓いとかはしているだろうが、何か土地全体が事故物件っぽくてやだな……。
ストリートビューを見る限りでは、痕跡などは何も無いようだ。
しかしながら、地下鉄の薬師堂駅から徒歩圏内ということもあり、見に行くことはできそうだった。
愛原「今はマンションが建っているようですね?」
小松「土地の地権者が誰だかは分からんが、さすがに家の再建は無理だったのだろう」
愛原「ありがとうございました」
私は礼を言うと、席を立った。
で、応接間の外には相変わらずシェリーがいる。
リサ「てやっ!」
リサの姿を見て逃げるシェリーに対し、飛び掛かって捕まえるリサ。
黒い短いスカートから、紺色のブルマが丸見えになる。
シェリー「キャン!」
リサ「こーら、暴れるなw」
愛原「リサ、人んちで何フザけてんだ!」
小松「娘さんは元気でよろしい」
愛原「早く帰るぞ!」
リサ「はーい」
愛原「それでは小松先生、貴重な情報をありがとうございました」
小松「いやいや。暇を持て余した老人を頼ってくれて、こちらこそありがとう」
リサ「あのー……」
小松「ん?」
リサ「わたしのお母さん……かもしれない人、どんな人でした?」
小松「彼女ねぇ……。一言で言うなら、『薄幸の美少女』といった感じだったよ。だから、もしも君が娘なら、お母さんの分まで幸せになるんだよ」
リサ「……はい!」
薄幸の美少女ね。
もしかしたら、リサもそうなる可能性が大だったわけだ。
……って!
愛原「リサ、犬は持って帰れないからな?」
リサ「えー……」
シェリー「キューン……」
小松家を出た後、私達は昼食を取ることにした。
あまり愛子駅周辺には飲食店が無いのだが、国道48号線の愛子バイパス沿道には色々あるようだ。
愛原「マックがあるらしい。そこでいいか?」
リサ「いいよ!」
マクドナルドに向かうまでの間、私は小松先生から聞いた話を善場主任に報告した。
善場「調査ありがとうございます」
愛原「福島県のいわき市とか郡山市も調査しますか?」
善場「それはまた後ほどお願い致します」
愛原「分かりました。デイライトさんでは、かなりこの調査を重要視されているのですか?」
善場「重要ですとも。日本版リサ・トレヴァーがどのようにして生まれたのかの調査にも繋がります」
愛原「なるほど……」
デイライトでは、日本版リサ・トレヴァーの殆どが血の繋がった姉妹であることが分かっている。
それを隠す為、研究所ではリサ・トレヴァー達には白い仮面を被せて、互いの顔が分からないようにしたのだろう。
また、部屋も個室を与えることにより、互いの正体が分からないようにした。
成人女性だった『6番』とか、男だった『10番』は違うだろうがな。
愛原「善場主任は、『2番』のリサと繫がりあるのですか?」
善場「あるわけないですよ。私は大学生時代、白井に捕まったのですから」
愛原「それもそうですね。失礼しました」
善場「取りあえず、本日の調査は一旦終了で結構です」
愛原「分かりました。ただ一応、斉藤玲子の仙台の家があった場所は確認したいと思いますが……」
善場「はい。それはお願いします」
愛原「かしこまりました」
私は電話を切ると、今度は父親のスマホに連絡した。
すると、さすがに診察は終わり、今は薬が出るのを待っている状態だという。
想像した通り、急患センターは混雑しており、本当に半日掛かりであったようだ。
で、PCR検査や抗体検査の結果は陰性。
コロナはコロナでも、新型コロナではなく、旧型コロナだったようだ。
父親「それでどうする?今夜には東京に戻るんだろ?高橋君も連れて行くのか?病院で熱を測ったら、38度7分まで上がったが?」
新型コロナではなかった以上、さすがに入院というわけにはいかなかったか。
かといって、今日中に帰らなければ、リサが学校に行けなくなる。
私が残ってリサだけ帰らせるわけにもいかない。
通学や学校行事以外のリサの単独行動は、認められていないからだ。
愛原「どうしよう……?」
せめて37度台まで下がってくれれば、ワンチャン夜の空いてる新幹線で帰京するという手もあるのだが……。
父親「何なら、熱が下がるまで、家で面倒看てもいいぞ?」
愛原「悪いねぇ……」
結局、そうするしかないようだ。
リサ「大丈夫なの?」
愛原「ああ。高橋には、熱が下がるまで、家にいてもらうしかないようだ。そして、俺とリサは先に帰る」
リサ「私は1人で行動しちゃいけないことになってるもんね」
愛原「まあな……」
私とリサはバイパス沿いのマクドナルドに到着し、そこで昼食を取った。
予想通り、リサはビッグマックのLサイズのセットを頼んでいたが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます