[9月10日11:00.天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校・某女子トイレ]
校舎内の女子トイレに、上野凛が入っている。
凛は何も用を足す為だけに、このトイレに入ったのではない。
リサに命令されて、このトイレに入ったのだ。
命令内容は簡単。
ここの個室に、しばらく籠ること。
凛は首を傾げたが、『魔王様』の命令には抗えない。
入ってみて首を傾げたのは、個室が1つだけしか使えなくなっていたことだった。
故障中の札が掛かっていて、まともに使えるのは1つだけ。
当然、凛はこの個室に入った。
凛:(一体、何だっていうんだろう……?)
仕方が無いので、凛は用を足すついでに、生理用品を換えることにした。
凛はタンポン派。
運動部に所属して運動していると、ナプキンだと、どうしてもズレる為。
こんなことをしていると、誰かがトイレに入って来た。
凛:(うわっ、こんな時に誰か入って来た!)
他の個室が空いているのなら、特に気にする必要は無いのだが、いかんせんこのトイレで使える個室は、凛が入っている1つだけである。
女子生徒:「あぁあ……!」
個室の外から、絶望の声が聞こえて来た。
凛:(なに?急いでるなら、他のトイレに行けば……)
いくら何でも、他のトイレはこんな状態ではないだろう。
他の学年が使っているトイレを使うのは、確かに気が引けるところだが、どうせ今日は土曜日だ。
大学受験対策の特別講習も今日はやってないから、3年生は殆どいないし、凛の知っている限り、補習や追試も今日は無いはずだ。
登校しているのは、部活動関係で来ている生徒だけ。
運動部なら外のトイレや体育館のトイレを使うだろうし、あとはせいぜい文化部の生徒が校舎内のトイレを使うくらいか。
なので、あまり気を使うことはないはずだ。
凛の場合はこれから部活に参加するところだったし、リサの命令もあるので。
それに、今の凛は下半身裸の状態なので、今出るわけにはいかなかった。
しかし、トイレに入って来た生徒は、ここから出ようとしない。
凛:「!?」
凛とて半鬼である。
並の人間より、聴力は優れていた。
その聴力から、入って来た生徒の腹がゴロゴロ言っているのが聞こえた。
それも、かなりヒドい……。
それなら尚更、他のトイレに向かった方がいいのでは?
違う。
もう、他のトイレに行く余裕も無いのだ。
凛がそれに気づいて、急いで下着とブルマを穿き、トイレから出ようとした時だった。
女子生徒:「あ……あ……あ……!」
個室の外から、ついに肛門が決壊して中身が噴き出す音が聞こえて来た。
女子生徒:「あぁあぁぁああああ……!!」
そして、トイレ内に充満するヒドい糞便の臭い。
凛:「うっ……!」
半鬼故に聴力はもちろん、嗅覚も優れている凛は、思わず顔をしかめた。
凛:「ちょっと!大丈夫!?」
凛は個室から出た。
すると、そこには下半身を自らの汚物で汚しに汚しまくった女子生徒が、泣きながらしゃがみ込んでいた。
凛:「! あなた……!」
凛は、その女子生徒が着けているバッジに気づいた。
凛:(これは、生徒会のバッジ……!)
そして、何となくリサの作戦に気づいたのだった。
リサ:「1人目……粛清……!」
どこからともなく、リサの声が聞こえたような気がした。
『魔王軍』メンバー:「魔王様の作戦成功!」
メンバーの1人が入って来ると、泣きじゃくる生徒会役員に向かって、スマホで何枚も写真を撮って行った。
[9月11日11:00.天候:曇 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
日曜日、予定通り、淀橋と小島がやってくる。
リサ:「サクラヤからLINEがあった。『生理のせいで、御迷惑をお掛けしてます』って」
淀橋:「まあ、しょうがないよね。私もヒドい時はヒドいし。その点、魔王様はいつも『軽い』ですよね?」
リサ:「BOW(生物兵器)の特権。でも、これでも年に何回かは重くなる時もある」
小島:「年に数回のペースで済んでいるリサさんが、羨ましいわ。因みに、凛は今日も部活だそうです」
リサ:「まあ、しょうがない」
小島:「それより、生徒会の下っ端の殆どはリサさんの『粛清』を受けたよ」
リサ:「わたしへの逆らい方で、粛清の方法が違う」
淀橋:「さすがは魔王様。1番軽くて、『誰もいないトイレでおもらし』だなんて」
リサ:「1番最初のあのコは、数合わせて連れて来られただけみたいだから。だけど、それでも生徒会役員として、ブルマ反対に署名したから粛清の対象」
淀橋:「他には、どんなの?」
小島:「次のコは、全部塞がっている駅のトイレで『ウン○おもらし』。その次のコは、駅前の通りで『ウン○おもらし』。更に今日は、塾で授業中に『ウン○おもらし』」
淀橋:「全部『ウン○』じゃない!」
リサ:「わたしの寄生虫で、1週間ほど『便秘』にしてやった。それが急に『下痢』になったら、どうなる?」
リサは不気味な笑みを浮かべた。
その笑みに、魔王軍幹部は背筋が寒くなった。
淀橋:「わ、私達の体にもそれが……?」
リサ:「もちろん。でも、2人には何もしない。私の言う事、聞いてくれているから。でも、もしも裏切ったりしたら……」
淀橋:「だ、大丈夫!魔王様には、ヒドい便秘を治してくれた御礼があるし……」
小島:「わ、私も、潰瘍性大腸炎の下血を吸い取ってくれたり、むしろ寄生虫のおかげで、お腹の調子がいいし……」
リサ:「それでいい。それより、話を本題に戻そう。2人も知っての通り、生徒会長との最後の交渉が決裂した」
淀橋:「あの御嬢様、ヘソ曲げると、とことん頭カタくなるんだねぇ……」
リサ:「御嬢様を『汚嬢様』にしてやる……!」
小島:「それも、愛原先生の秘蔵動画?」
リサ:「うん!」
淀橋:「別に魔王様は、『女子の体操着をブルマに統一しろ』なんて言ってないのに、頑なに、『ブルマを校則で完全に禁止してやる』なんて言うもんだから……」
リサ:「いや、本当は『ブルマに統一』が理想」
小島:「えっ、でも、さすがにそれは……!」
リサ:「もちろん、難しいのが現実。わたしがインフルエンサーになって、もう少しブルマを穿く生徒が増えればそれで妥協しようと思ってた。幸いわたしや、体型がきれいなヨドバシのおかげで、だいぶブルマが見直されつつある」
淀橋:「あれは意外でしたねぇ……」
小島:「でも、お母さんが言ってたけど、『生理の時はキツい』って話ですよ?私もいざ生理の時にブルマを穿こうとすると、『ああ』って思いましたもん」
リサ:「だから、ケースバイケースで短パンやジャージでもOKにすればいい。要は、今の校則のままでいいんだ」
淀橋:「ですよねぇ。それを生徒会が余計なことするもんだから……」
リサ:「そう。城ヶ崎のクソ女には明日、物凄く痛い目に遭わせてやる」
この『魔王軍』の秘密会議を、部屋の外から聞く者がいた。
愛原:「……何か、部屋の中から物騒な会話が聞こえて来るんだが?」
高橋:「女の恨みは怖いっスからねぇ……」
愛原:「アメリカのオリジナルのリサ・トレヴァーも、アンブレラに恨みを抱いて、バリバリの関係者だったアルバート・ウェスカーを執拗に追い回したって話だからな」
高橋:「そのDNAが、日本のリサ・トレヴァーにも受け継がれてるってことっス」
愛原:「な、なるほど……」
校舎内の女子トイレに、上野凛が入っている。
凛は何も用を足す為だけに、このトイレに入ったのではない。
リサに命令されて、このトイレに入ったのだ。
命令内容は簡単。
ここの個室に、しばらく籠ること。
凛は首を傾げたが、『魔王様』の命令には抗えない。
入ってみて首を傾げたのは、個室が1つだけしか使えなくなっていたことだった。
故障中の札が掛かっていて、まともに使えるのは1つだけ。
当然、凛はこの個室に入った。
凛:(一体、何だっていうんだろう……?)
仕方が無いので、凛は用を足すついでに、生理用品を換えることにした。
凛はタンポン派。
運動部に所属して運動していると、ナプキンだと、どうしてもズレる為。
こんなことをしていると、誰かがトイレに入って来た。
凛:(うわっ、こんな時に誰か入って来た!)
他の個室が空いているのなら、特に気にする必要は無いのだが、いかんせんこのトイレで使える個室は、凛が入っている1つだけである。
女子生徒:「あぁあ……!」
個室の外から、絶望の声が聞こえて来た。
凛:(なに?急いでるなら、他のトイレに行けば……)
いくら何でも、他のトイレはこんな状態ではないだろう。
他の学年が使っているトイレを使うのは、確かに気が引けるところだが、どうせ今日は土曜日だ。
大学受験対策の特別講習も今日はやってないから、3年生は殆どいないし、凛の知っている限り、補習や追試も今日は無いはずだ。
登校しているのは、部活動関係で来ている生徒だけ。
運動部なら外のトイレや体育館のトイレを使うだろうし、あとはせいぜい文化部の生徒が校舎内のトイレを使うくらいか。
なので、あまり気を使うことはないはずだ。
凛の場合はこれから部活に参加するところだったし、リサの命令もあるので。
それに、今の凛は下半身裸の状態なので、今出るわけにはいかなかった。
しかし、トイレに入って来た生徒は、ここから出ようとしない。
凛:「!?」
凛とて半鬼である。
並の人間より、聴力は優れていた。
その聴力から、入って来た生徒の腹がゴロゴロ言っているのが聞こえた。
それも、かなりヒドい……。
それなら尚更、他のトイレに向かった方がいいのでは?
違う。
もう、他のトイレに行く余裕も無いのだ。
凛がそれに気づいて、急いで下着とブルマを穿き、トイレから出ようとした時だった。
女子生徒:「あ……あ……あ……!」
個室の外から、ついに肛門が決壊して中身が噴き出す音が聞こえて来た。
女子生徒:「あぁあぁぁああああ……!!」
そして、トイレ内に充満するヒドい糞便の臭い。
凛:「うっ……!」
半鬼故に聴力はもちろん、嗅覚も優れている凛は、思わず顔をしかめた。
凛:「ちょっと!大丈夫!?」
凛は個室から出た。
すると、そこには下半身を自らの汚物で汚しに汚しまくった女子生徒が、泣きながらしゃがみ込んでいた。
凛:「! あなた……!」
凛は、その女子生徒が着けているバッジに気づいた。
凛:(これは、生徒会のバッジ……!)
そして、何となくリサの作戦に気づいたのだった。
リサ:「1人目……粛清……!」
どこからともなく、リサの声が聞こえたような気がした。
『魔王軍』メンバー:「魔王様の作戦成功!」
メンバーの1人が入って来ると、泣きじゃくる生徒会役員に向かって、スマホで何枚も写真を撮って行った。
[9月11日11:00.天候:曇 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
日曜日、予定通り、淀橋と小島がやってくる。
リサ:「サクラヤからLINEがあった。『生理のせいで、御迷惑をお掛けしてます』って」
淀橋:「まあ、しょうがないよね。私もヒドい時はヒドいし。その点、魔王様はいつも『軽い』ですよね?」
リサ:「BOW(生物兵器)の特権。でも、これでも年に何回かは重くなる時もある」
小島:「年に数回のペースで済んでいるリサさんが、羨ましいわ。因みに、凛は今日も部活だそうです」
リサ:「まあ、しょうがない」
小島:「それより、生徒会の下っ端の殆どはリサさんの『粛清』を受けたよ」
リサ:「わたしへの逆らい方で、粛清の方法が違う」
淀橋:「さすがは魔王様。1番軽くて、『誰もいないトイレでおもらし』だなんて」
リサ:「1番最初のあのコは、数合わせて連れて来られただけみたいだから。だけど、それでも生徒会役員として、ブルマ反対に署名したから粛清の対象」
淀橋:「他には、どんなの?」
小島:「次のコは、全部塞がっている駅のトイレで『ウン○おもらし』。その次のコは、駅前の通りで『ウン○おもらし』。更に今日は、塾で授業中に『ウン○おもらし』」
淀橋:「全部『ウン○』じゃない!」
リサ:「わたしの寄生虫で、1週間ほど『便秘』にしてやった。それが急に『下痢』になったら、どうなる?」
リサは不気味な笑みを浮かべた。
その笑みに、魔王軍幹部は背筋が寒くなった。
淀橋:「わ、私達の体にもそれが……?」
リサ:「もちろん。でも、2人には何もしない。私の言う事、聞いてくれているから。でも、もしも裏切ったりしたら……」
淀橋:「だ、大丈夫!魔王様には、ヒドい便秘を治してくれた御礼があるし……」
小島:「わ、私も、潰瘍性大腸炎の下血を吸い取ってくれたり、むしろ寄生虫のおかげで、お腹の調子がいいし……」
リサ:「それでいい。それより、話を本題に戻そう。2人も知っての通り、生徒会長との最後の交渉が決裂した」
淀橋:「あの御嬢様、ヘソ曲げると、とことん頭カタくなるんだねぇ……」
リサ:「御嬢様を『汚嬢様』にしてやる……!」
小島:「それも、愛原先生の秘蔵動画?」
リサ:「うん!」
淀橋:「別に魔王様は、『女子の体操着をブルマに統一しろ』なんて言ってないのに、頑なに、『ブルマを校則で完全に禁止してやる』なんて言うもんだから……」
リサ:「いや、本当は『ブルマに統一』が理想」
小島:「えっ、でも、さすがにそれは……!」
リサ:「もちろん、難しいのが現実。わたしがインフルエンサーになって、もう少しブルマを穿く生徒が増えればそれで妥協しようと思ってた。幸いわたしや、体型がきれいなヨドバシのおかげで、だいぶブルマが見直されつつある」
淀橋:「あれは意外でしたねぇ……」
小島:「でも、お母さんが言ってたけど、『生理の時はキツい』って話ですよ?私もいざ生理の時にブルマを穿こうとすると、『ああ』って思いましたもん」
リサ:「だから、ケースバイケースで短パンやジャージでもOKにすればいい。要は、今の校則のままでいいんだ」
淀橋:「ですよねぇ。それを生徒会が余計なことするもんだから……」
リサ:「そう。城ヶ崎のクソ女には明日、物凄く痛い目に遭わせてやる」
この『魔王軍』の秘密会議を、部屋の外から聞く者がいた。
愛原:「……何か、部屋の中から物騒な会話が聞こえて来るんだが?」
高橋:「女の恨みは怖いっスからねぇ……」
愛原:「アメリカのオリジナルのリサ・トレヴァーも、アンブレラに恨みを抱いて、バリバリの関係者だったアルバート・ウェスカーを執拗に追い回したって話だからな」
高橋:「そのDNAが、日本のリサ・トレヴァーにも受け継がれてるってことっス」
愛原:「な、なるほど……」
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