報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「温泉からの帰り路」

2024-05-31 14:38:33 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[4月9日14時00分 天候:晴 神奈川県横須賀市久里浜 海辺の湯・久里浜店2階]

 愛原「いやー、飲み過ぎ~た♪飲み過ぎた♪飲み過ぎーた……」
 リサ「だから言ったのに!ガブッ!」

 調子乗ってビールのお代わりをした結果、酔い潰れ掛かった愛原。
 そんな愛原に対し、リサが噛み付き攻撃。

 愛原「いでっ!!」

 愛原は『ごろ寝スペース』で眠ってしまった。

 愛原「16時10分のバスに乗るから、しばらくゆっくりしててくれー……グー……
 レイチェル「愛原センセイ、寝ちゃいましたよ?」
 リサ「しょうがない。わたしもここで休む」
 レイチェル「寝るんですか?」
 リサ「いや、マンガでも読んでるよ。レイチェルはどうする?」
 レイチェル「私もそうします」
 リサ「日本語のマンガ、読めるの?」
 レイチェル「日本語の勉強です」
 高橋「俺達は外でタバコ吸って来るよ。時間になったら、先生を起こそうぜ」
 リサ「時間って、何時にする?」
 パール「先生は16時10分のバスと仰っていたので、その30分前にしましょうか」
 リサ「なるほど、分かった」
 高橋「ジュースくらい飲んでてもいいんじゃねーか?」

 高橋は券売機を見た。
 休憩所ではあるが、食事処でもある。
 1階の漁師料理店とは別だ。

 リサ「なるほど。……あ、そうだ。やっぱり1階に行こう」
 レイチェル「?」
 リサ「1階でお土産買う」
 高橋「先生もこれじゃ、土産なんか買えそうに無ェからな。オメーが代わりに買ってやれ」
 リサ「分かった。というわけで、お金」
 高橋「おい!」
 パール「……先生は『海軍カレー』がお望みです。いいのを買ってあげてください」
 リサ「もち!」

 リサはパールから現金を受け取った。

[同日14時30分 天候:晴 同地区 同施設1階おみやげ市場]

 高橋とパールは外の喫煙所に、リサとレイチェルは土産物を買いに行く。

 リサ「えーと……カレー、カレー……って!?」

 

 リサ「カレーの圧スッゲェ……」
 レイチェル「日本のネイビーのCurryがこんなにいっぱい……。軍隊のCurryなんですが、日本では人気なんですか?」
 リサ「そうみたいだねぇ……」

 高橋からは人数分買って来るように言われたのだが、こんなに種類があると……。

 レイチェル「私も買っていきましょう」
 リサ「興味あるの?」
 レイチェル「実は噂には聞いていました。ですが、冗談好きのボブが言ってたので、季節外れのJokeかと思ってました。ところが、まさか本当に売っているとは……」
 リサ「! 軍人さんとして、どのカレーがいいと思う!?」

 リサ、ついに自分で選ぶことを放棄し、BSAA養成員のレイチェルに選択権を丸投げする。

 レイチェル「そ、そうですねぇ……」

 レイチェルはインカムを取り出した。
 そして、リサには聴き取れない英語で何かを喋る。
 HQという単語が聞こえてきたのと、ボディカメラで商品を映したりしている。

 レイチェル「……Yes,sir!」
 リサ「な、何だって?」
 レイチェル「HQに相談したところ、『全種類購入せよ』とのことです」
 リサ「ぜ、ぜんしゅる……ええーっ!?……持ち切れる!?」
 レイチェル「腕力を鍛えよ、という訓練かもしれませんね」
 リサ「で、わたしはどれを選べばいい?」
 レイチェル「BSAAが『全種類購入』を判断したのです。リサもそうすれば?」
 リサ「いやいや、ムリムリ!お金無い!」

 幸い箱の裏に見本の写真があるのと、『よこすか海軍カレー』があったので、それを購入することにした。

 リサ「わたし的には、肉がいっぱい入ってるヤツがいいな」
 レイチェル「探してみましょう」

 やはり、レイチェルの土産は相当な量になったようである。

 レイチェル「BSAAのレーションは、あまり美味しくないんですよ。せめて、日本のネイビーのCurryが参考になるといいのですが……」
 リサ「紙袋2つ分って……お金はどうしたの?」
 レイチェル「カードで払います。料金はBSAAから後でもらいます」
 リサ「お金もらえるの」
 レイチェル「これはHQから与えられた任務ですから」
 リサ「レイチェル、真面目~」

 トールオークスのバイオハザードが無かったとしても、きっと真面目な性格に育っていたに違いない。

 リサ「アメリカ人って、もっとフランクだと思ってたけど」
 レイチェル「よく言われます。でも、性格だからしょうがないです」
 リサ「そっか……」

[同日15時40分 天候:晴 同施設2階・無料休憩所]

 時間になったが、まだ愛原は起きない。

 リサ「しょうがない。わたしが起こそう」
 高橋「先生を黒焦げにすんなよ?」
 リサ「火は使わないよ~」

 リサは愛原を揺さぶるが、やっぱり起きない。

 リサ「早く起きるっちゃー!」

 バリバリバリバリバリバリバリ

 愛原「あばばばばばば!」

 リサ、持っているスマホや腕時計などの電子機器、金属類を外すと、愛原に電撃を食らわした。

 高橋「お前、電撃も使えるのかよ!?」
 リサ「内緒だよ?」
 レイチェル「とりまHQに報告を」
 リサ「電撃のせいでスマホや時計が壊れるから、あんまり使いたくないんだよ。まだ、火を吹く方が安全」
 高橋「アホか!」
 愛原「な、何だよ……」
 リサ「あ、先生、おはよう」
 高橋「先生、リサのヤツ、電撃も使えるみたいですよ?何かおかしいと思ってたんだ」
 愛原「な、なに!?……静電気だけじゃなかったのかよ……」
 リサ「何か、上手くできちゃったねぇ……。先生、バスが出る30分前だよ」
 愛原「あー、分かった分かった。出る準備しよう。おかげで、目が覚めたよ」
 リサ「それは良かった」

 愛原は起き上がった。

 高橋「おい、リサ。先生のスマホとかは壊してねーだろうな?」
 リサ「それは大丈夫」
 愛原「貴重品ボックスの中に入れっぱだった。取りに行って来る」
 リサ「行ってらっしゃい」

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