[12月27日08時56分 天候:晴 東京都八王子市明神町 京王電鉄京王八王子駅→京王線7010電車1号車内]
高橋とパールは予定通り、先にホテルをチェックアウトして行った。
預けたバイクを取りに行く手間があるからだという。
それでも2人のことだ。
乗り換えが1回ある私達よりも先に到着するだろう。
もし高橋が先に着くようなら、先に事務所を開けておくように伝えてある。
リサ「何回かぶり」
愛原「そうだな」
朝ラッシュのピークが過ぎたばかりだからか、まだ駅構内はわさわさしている。
そんな中、全席指定の“京王ライナー”は特別というわけだ。
10両編成4ドアの電車だが、駅に停車中は各車両1つのドアしか開いていない。
4/3閉とか言うんだっけ。
私達は空いているドアから乗り込んだ。
通勤電車として使用される場合、座席は横向きに設定されているが、“京王ライナー”の時は2人席が進行方向を向いている。
また、停車中にオーケストラのBGMが車内に流れている。
曲はオリジナルのものだ。
で、私達の席は連結器横の3人席。
ただの3人席ではなく、ちゃんと新幹線の3人席みたいな感じで1人ずつの席が並んでいる。
もちろん、リクライニングはしないが。
大きな荷物を持つ絵恋は、座席の横にそれを置いた。
〔ご案内致します。この電車は、全車指定席“京王ライナー”、新宿行きです。予め、座席指定券をお買い求めの上、指定された席をご利用ください。明大前以外の途中駅では、お降りになることができませんので、ご注意ください〕
愛原「もう少しで発車だな」
リサ「お兄ちゃん達より早く着けるかな?」
愛原「いやあ、無理だろ。車ならともかく、バイクだからな。俺達は乗り換えもあるから、向こうの方が早いと思うよ」
リサ「なるほど」
〔「お待たせ致しました。8時56分発、“京王ライナー”10号、新宿行き、まもなく発車致します」〕
接近メロディーはオリジナルのものを使用していたが、発車ベルは普通の発車ベルである。
それが鳴り終わると、すぐにドアが閉まった。
最後尾に乗っているので、車掌が運転士に向けて合図するブザーの音が僅かに聞こえてくる。
そして、エアーの抜ける音がして、電車はゆっくりと地下ホームを発車した。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。京王をご利用くださいまして、ありがとうございます。“京王ライナー”、新宿行きです。明大前以外の停車駅では、お降りになれませんので、ご注意ください。……〕
停車駅の案内をしないのは、全車指定席で、乗客は全員自分の降りる駅を知っているからというテイだからだろう。
もちろん、私達も終点まで乗る。
ホテルでもそうだが、“京王ライナー”でもWi-Fiのサービスがあり、リサのようなパケット通信量を気にしないといけない場合は重宝するようである。
愛原「それにしても、斉藤早苗がいなくなって、引っ越しの手伝いがなぁ……」
リサ「『魔王軍』召喚しようか?」
愛原「女の子達に力仕事をさせるのは……」
絵恋「要は体力に自信があるコを呼べばいいんですよね」
リサ「まず、ここに1人いる」
絵恋「え!?」
リサ「だってエレン、空手有段者じゃない」
絵恋「ま、まあ、そうだけど……」
リサ「腕力にも自信があるでしょ?」
絵恋「ま、まあね」
リサ「それなら、力仕事よろしく」
愛原「ガチの力仕事は、高橋やその仲間達に任せるよ」
リサ「そうだった。で、帰ったら早速やるの?」
愛原「事務所は仕事納めしてから、引っ越しの準備をしようと思ってるよ。まずは事務所の引っ越しから先だから」
リサ「なるほど」
愛原「その後で家の引っ越しね。だから、今のうちに準備をしておくんだ。要らない物は捨てる。要らなくはないんだけど、今すぐ使うものではない物は、先に段ボールに詰めておくとか」
リサ「なるほど。分かった」
絵恋「リサさんの荷物を纏めるのなら、私も手伝うね」
リサ「うん、ありがとう」
高橋のヤツ、もしかして、自分の荷物纏めをパールに手伝わせる気じゃないだろうな?
まあ、人手は大いに越したことはないが……。
[同日09時40分 天候:晴 東京都新宿区西新宿 京王電鉄新宿駅→都営地下鉄新宿駅]
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。まもなく新宿、新宿、終点です。都営新宿線、大江戸線、JR線、小田急線、丸ノ内線はお乗り換えです。出口は、左側です。京王をご利用くださいまして、ありがとうございました〕
私達を乗せた電車は、無事に京王新宿駅に到着した。
始発駅が地下なら、終着駅も地下ホームである。
笹塚駅に止まるようなら、そこで都営新宿線に乗り換えても良かったのだが、“京王ライナー”は止まらない。
まあ、確実に座って都心に行けるのだから、それは大きい。
電車は1番線に到着した。
ぞろぞろと乗客が降りて行く。
私達もそれに続いた。
そして、エスカレーターに乗り、京王新線のホームに向かう。
それは都営新宿線のホームとイコールである。
今のところ、まだ高橋からのLINEは無い。
車と違って、バイクだと走行中は一切スマホに触れられないからだろう。
愛原「ん?」
その時、高橋からLINEが来た。
もう事務所に到着したのかと思いきや、今は首都高速4号線(新宿線)の代々木パーキングで休憩中だという。
そこなら私達も休憩したことがある。
急カーブの途中にあるパーキングで、入るのは楽だが、出るのは結構タイミングを見計らうのが難しい所とされる。
元々は料金所か何かの跡地を活用したものだと聞いたことがある。
どうやら高橋とパールは、ここで休憩しているようだ。
案外、到着は同時くらいになるのかもしれないな。
高橋達も、わざとそうやって時間を調整しているのかもしれない。
リサ「そこのカツカレー、美味しかったんだよね」
愛原「また車で行く機会があれば、立ち寄ってもらうさ」
リサ「おー!」
私達は京王新宿駅から、都営地下鉄新宿駅へと移動した。
高橋とパールは予定通り、先にホテルをチェックアウトして行った。
預けたバイクを取りに行く手間があるからだという。
それでも2人のことだ。
乗り換えが1回ある私達よりも先に到着するだろう。
もし高橋が先に着くようなら、先に事務所を開けておくように伝えてある。
リサ「何回かぶり」
愛原「そうだな」
朝ラッシュのピークが過ぎたばかりだからか、まだ駅構内はわさわさしている。
そんな中、全席指定の“京王ライナー”は特別というわけだ。
10両編成4ドアの電車だが、駅に停車中は各車両1つのドアしか開いていない。
4/3閉とか言うんだっけ。
私達は空いているドアから乗り込んだ。
通勤電車として使用される場合、座席は横向きに設定されているが、“京王ライナー”の時は2人席が進行方向を向いている。
また、停車中にオーケストラのBGMが車内に流れている。
曲はオリジナルのものだ。
で、私達の席は連結器横の3人席。
ただの3人席ではなく、ちゃんと新幹線の3人席みたいな感じで1人ずつの席が並んでいる。
もちろん、リクライニングはしないが。
大きな荷物を持つ絵恋は、座席の横にそれを置いた。
〔ご案内致します。この電車は、全車指定席“京王ライナー”、新宿行きです。予め、座席指定券をお買い求めの上、指定された席をご利用ください。明大前以外の途中駅では、お降りになることができませんので、ご注意ください〕
愛原「もう少しで発車だな」
リサ「お兄ちゃん達より早く着けるかな?」
愛原「いやあ、無理だろ。車ならともかく、バイクだからな。俺達は乗り換えもあるから、向こうの方が早いと思うよ」
リサ「なるほど」
〔「お待たせ致しました。8時56分発、“京王ライナー”10号、新宿行き、まもなく発車致します」〕
接近メロディーはオリジナルのものを使用していたが、発車ベルは普通の発車ベルである。
それが鳴り終わると、すぐにドアが閉まった。
最後尾に乗っているので、車掌が運転士に向けて合図するブザーの音が僅かに聞こえてくる。
そして、エアーの抜ける音がして、電車はゆっくりと地下ホームを発車した。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。京王をご利用くださいまして、ありがとうございます。“京王ライナー”、新宿行きです。明大前以外の停車駅では、お降りになれませんので、ご注意ください。……〕
停車駅の案内をしないのは、全車指定席で、乗客は全員自分の降りる駅を知っているからというテイだからだろう。
もちろん、私達も終点まで乗る。
ホテルでもそうだが、“京王ライナー”でもWi-Fiのサービスがあり、リサのようなパケット通信量を気にしないといけない場合は重宝するようである。
愛原「それにしても、斉藤早苗がいなくなって、引っ越しの手伝いがなぁ……」
リサ「『魔王軍』召喚しようか?」
愛原「女の子達に力仕事をさせるのは……」
絵恋「要は体力に自信があるコを呼べばいいんですよね」
リサ「まず、ここに1人いる」
絵恋「え!?」
リサ「だってエレン、空手有段者じゃない」
絵恋「ま、まあ、そうだけど……」
リサ「腕力にも自信があるでしょ?」
絵恋「ま、まあね」
リサ「それなら、力仕事よろしく」
愛原「ガチの力仕事は、高橋やその仲間達に任せるよ」
リサ「そうだった。で、帰ったら早速やるの?」
愛原「事務所は仕事納めしてから、引っ越しの準備をしようと思ってるよ。まずは事務所の引っ越しから先だから」
リサ「なるほど」
愛原「その後で家の引っ越しね。だから、今のうちに準備をしておくんだ。要らない物は捨てる。要らなくはないんだけど、今すぐ使うものではない物は、先に段ボールに詰めておくとか」
リサ「なるほど。分かった」
絵恋「リサさんの荷物を纏めるのなら、私も手伝うね」
リサ「うん、ありがとう」
高橋のヤツ、もしかして、自分の荷物纏めをパールに手伝わせる気じゃないだろうな?
まあ、人手は大いに越したことはないが……。
[同日09時40分 天候:晴 東京都新宿区西新宿 京王電鉄新宿駅→都営地下鉄新宿駅]
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。まもなく新宿、新宿、終点です。都営新宿線、大江戸線、JR線、小田急線、丸ノ内線はお乗り換えです。出口は、左側です。京王をご利用くださいまして、ありがとうございました〕
私達を乗せた電車は、無事に京王新宿駅に到着した。
始発駅が地下なら、終着駅も地下ホームである。
笹塚駅に止まるようなら、そこで都営新宿線に乗り換えても良かったのだが、“京王ライナー”は止まらない。
まあ、確実に座って都心に行けるのだから、それは大きい。
電車は1番線に到着した。
ぞろぞろと乗客が降りて行く。
私達もそれに続いた。
そして、エスカレーターに乗り、京王新線のホームに向かう。
それは都営新宿線のホームとイコールである。
今のところ、まだ高橋からのLINEは無い。
車と違って、バイクだと走行中は一切スマホに触れられないからだろう。
愛原「ん?」
その時、高橋からLINEが来た。
もう事務所に到着したのかと思いきや、今は首都高速4号線(新宿線)の代々木パーキングで休憩中だという。
そこなら私達も休憩したことがある。
急カーブの途中にあるパーキングで、入るのは楽だが、出るのは結構タイミングを見計らうのが難しい所とされる。
元々は料金所か何かの跡地を活用したものだと聞いたことがある。
どうやら高橋とパールは、ここで休憩しているようだ。
案外、到着は同時くらいになるのかもしれないな。
高橋達も、わざとそうやって時間を調整しているのかもしれない。
リサ「そこのカツカレー、美味しかったんだよね」
愛原「また車で行く機会があれば、立ち寄ってもらうさ」
リサ「おー!」
私達は京王新宿駅から、都営地下鉄新宿駅へと移動した。
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