[10月13日12:30.財団本部ビル展望台行きエレベーター→展望台→屋上 エミリー&シンディ]
ピンポーン♪
〔上に参ります〕
「これで展望台に直行よ」
2人の鋼鉄姉妹は防災センターで鍵を借りて来ると、再び展望台を目指した。
鍵と言っても、カードキーである。
ガッシャーン!
「何だ?」
「ガラスの割れる音……?まさか、暴風で展望台の窓が割れた?」
ピンポーン♪
「!」
エレベーターのドアが開くと、鋼鉄の姉妹を暴風雨が襲ってきた。
本当に窓が割れていた。
「マジで!?強化ガラスよね!?そう簡単に割れるものなの!?」
「防災センターに・連絡だ」
「了解!」
シンディは非常階段の踊り場にある非常電話で、防災センターに連絡した。
「……はい。原因は不明ですが、窓ガラスが1枚割れて、風雨が室内に入り込んでいます。すぐにでも修理または応急処置が必要です。では、よろしくお願いします」
電話を切った後で、
「どうする?警備員や設備員が来るまで待ってる?」
「……ノー。今・ここは・立ち入り禁止で、一般人は・入って・こない。私達は・ドクター・アリスの・命令を・優先しよう」
「分かったわ」
2人は屋上に移動した。
地上でも風雨なのだろうが、超高層ビルの屋上ともなると、人間は危険だ。
人間に代わって危険な仕事を請け負うのもまたロボットの役目。
「見た感じ、アンテナが折れてることはなさそうね」
「配線を・チェック・してみる」
「お願い」
エミリーは左脛の中から、ドライバーを取り出した。
折り畳み傘ではなく、今はドライバーやレンチなどの工具が入っている。
それで配線盤の蓋を開けた。
その間シンディは暴風雨に警戒していたが、ある物を見つけた。
それは、普段から強風に注意していなければならない超高層ビルの屋上にあってはならないもの。
(木箱?)
暴風雨に飛ばされ、塔屋(屋上にある小屋。大抵は機械室や窓清掃用のゴンドラ格納庫になっている)の壁に激突した跡があった。
木箱は一たまりも無かったのか、完全にコンクリート壁に負けて大破してしまっている。
中身があったのだろうか。中身はどこだろう?
「!」
シンディは右目をオレンジ色に光らせている。
スキャニングの最中だというのが分かる。
そして、オイルの跡を発見した。
それは屋上の縁(へり)に続いており……。
(あの窓だ……)
手すりから下を覗き込んで見ると、あの割れた窓ガラスがあった。
(木箱の破片が窓ガラスに当たって割れた?……いや、違う)
そもそも何故、そんな危険物を屋上に置いてあったのかだ。
台風が接近してくるのが分かっているのだから、もし仮に置いていたとしても、撤去させていたはず。
まさか、忘れていたのか?
「シンディ!」
後ろからエミリーの声が聞こえた。
「修理が・完了した」
「さすがね!ミッション・コンプリート!早いとこ、館内に戻りましょう」
「ああ」
屋上から展望台に戻る階段を下りる。
もちろん、屋上出入口の鉄扉があるわけで、それを開施錠するのにカードキーが必要だったのだ。
シンディがカードを手に、ドアに近づいた時だった。
ドンッ!ドンドン!ドンッ!!
「なに!?」
鉄扉が内側から、物凄く強い力で叩かれた。
エミリーが咄嗟に、スキャンする。
「解析・不能!シンディ、気をつけろ!何か・いる!」
「一体、何だってのよ!?」
そして、ついにドアが破られた。
「ブオ……ブオオオ……!シュー……!シュー……!」
それはドアの間口ギリギリの大きさの何か。
2足歩行ではあるが、どういう姿なのかは形容しがたい。
しかし、今スキャンしたシンディには、一応『ロボット』と出た。
確かに、ボディの色は全体的にメタリックさを感じるシルバーであるが……。
何の用途なのかは分からなかったが、少なくともエミリー達を見て、
「ブオオオオ!」
「うっ!」
「来ないでよ!気持ち悪い!」
巨体に似合わず、軽い身のこなしで鋼鉄姉妹に向かってきた。
「シンディ、撃て!安全性が・見受けられない!」
「言われるまでもないよ!」
2人は右腕をショットガンやライフルに変形させた。
そして、一斉に射撃する。
「こんなの財団にいた!?」
「データに・無い!」
銃撃は恐らく効いているのだろう。
シンディのライフルで被弾した箇所からは、どす黒いオイルが吹き出ている。
「ブオオオオ!」
「うっ!」
巨体に似合わず、2人に突進してくる。
もちろん、2人はかわした。
「気をつけろ!あんなの・まともに・食らったら・ダメージが・大きい!」
「あいつの電子頭脳を撃ち抜いてやるわ!そしたら、動けなくなるでしょ!」
正体不明のロボットは、屋上の手すりに激突した。手すりがぐにゃりと折れ曲がる。
「シンディ!ビルの外に・出しては・いけない!被害が・出る!」
「アドバイス、どうも!台風が直撃してるってのに、こんなキモいヤツまで来て、作者並みにツイてないわね!」
何故シンディはそんなこと言うのかというと、台風による暴風雨で銃が濡れてしまい、発砲に支障が出始めたからだ。
エミリーもそれは分かっているのだろう。
「シンディ!レーザービーマー・だ!それなら・濡れても・支障は無い!」
「ちょっと待って!」
「カスタムパーツを・使って・改良していた・だろう!?私より・攻撃力が・高い・はずだ」
「そりゃそうだけど、溜めるのに時間が掛かるのよ!」
「私が・引き付ける!その間に!」
「わ、分かったわ!レーザービーマー最大電圧充電!」
「ブオオオオ!」
再び突進してくるロボット。
エミリーもまた体術でもって組み付いた!
「充電率……28……54……68……」
「ううう……!」
「ブワアアアッ!」
「!!!」
「姉さん!」
エミリーが屋上の外に投げ飛ばされた。
人間だったら真っ逆さま。戦闘は強制終了だっただろう。
だが、そこはマルチタイプ。すぐにエミリーは両足に組み込まれた緊急用の超小型ジェットエンジンを吹かして、速やかに元の場所に復帰した。
ただ単に戻ったわけではない。
ジェットエンジンによる高速移動を利用して、ロボットに体当たりした。
突進して体当たりする能力はあっても、される方は慣れていないらしい。
エミリーの体当たりを食らって、ロボットはフラついた。
人間で言えば、ダウンした状態と言えるだろう。
「充電率100パーセント!行くわよ!食らえ!」
シンディは左目から緑色の光線を放った。
それはロボットの頭部に突き刺さる。突き刺さって、貫通した。
案の定、やはりそこに電子頭脳はあったらしく、火花や煙を噴き出しながら、まるで酔っ払いの千鳥足のような足さばきで、あっちへヨロヨロ、こっちへヨロヨロといった感じになった。
そして、ついに倒れ込み……。
ボーン!
小さく自爆した。
「一体、何なのコイツ?どこから来たわけ?」
「!」
その時、エミリーは自爆して散乱したロボットの部品の中から、あるものを見つけた。
「これは……?」
「コイツの中から出て来たの?一応、持っといた方がいいわね」
展望台に戻ると、エレベーターのドアがまたもや向こう側から叩く音がした。
一瞬、新手かと思ったが、スキャンしてみると、人間の反応だった。
どうやらエレベーターが故障して、閉じ込められたらしい。
エミリー達がこじ開けると、中にいたのはシンディの通報を受けて駆けつけて来た警備員と設備員だった。
向かっている最中、エレベーターに衝撃が走り、そのショックで止まったという。
「人的被害ゼロ。ミッション・コンプリート!」
シンディはオーナーであるアリスに、そう報告した。
無論、現時点では屋上と展望台に現れたロボットの正体については分からなかった。
ただ、十条の顔色だけが良くなかったが。
ピンポーン♪
〔上に参ります〕
「これで展望台に直行よ」
2人の鋼鉄姉妹は防災センターで鍵を借りて来ると、再び展望台を目指した。
鍵と言っても、カードキーである。
ガッシャーン!
「何だ?」
「ガラスの割れる音……?まさか、暴風で展望台の窓が割れた?」
ピンポーン♪
「!」
エレベーターのドアが開くと、鋼鉄の姉妹を暴風雨が襲ってきた。
本当に窓が割れていた。
「マジで!?強化ガラスよね!?そう簡単に割れるものなの!?」
「防災センターに・連絡だ」
「了解!」
シンディは非常階段の踊り場にある非常電話で、防災センターに連絡した。
「……はい。原因は不明ですが、窓ガラスが1枚割れて、風雨が室内に入り込んでいます。すぐにでも修理または応急処置が必要です。では、よろしくお願いします」
電話を切った後で、
「どうする?警備員や設備員が来るまで待ってる?」
「……ノー。今・ここは・立ち入り禁止で、一般人は・入って・こない。私達は・ドクター・アリスの・命令を・優先しよう」
「分かったわ」
2人は屋上に移動した。
地上でも風雨なのだろうが、超高層ビルの屋上ともなると、人間は危険だ。
人間に代わって危険な仕事を請け負うのもまたロボットの役目。
「見た感じ、アンテナが折れてることはなさそうね」
「配線を・チェック・してみる」
「お願い」
エミリーは左脛の中から、ドライバーを取り出した。
折り畳み傘ではなく、今はドライバーやレンチなどの工具が入っている。
それで配線盤の蓋を開けた。
その間シンディは暴風雨に警戒していたが、ある物を見つけた。
それは、普段から強風に注意していなければならない超高層ビルの屋上にあってはならないもの。
(木箱?)
暴風雨に飛ばされ、塔屋(屋上にある小屋。大抵は機械室や窓清掃用のゴンドラ格納庫になっている)の壁に激突した跡があった。
木箱は一たまりも無かったのか、完全にコンクリート壁に負けて大破してしまっている。
中身があったのだろうか。中身はどこだろう?
「!」
シンディは右目をオレンジ色に光らせている。
スキャニングの最中だというのが分かる。
そして、オイルの跡を発見した。
それは屋上の縁(へり)に続いており……。
(あの窓だ……)
手すりから下を覗き込んで見ると、あの割れた窓ガラスがあった。
(木箱の破片が窓ガラスに当たって割れた?……いや、違う)
そもそも何故、そんな危険物を屋上に置いてあったのかだ。
台風が接近してくるのが分かっているのだから、もし仮に置いていたとしても、撤去させていたはず。
まさか、忘れていたのか?
「シンディ!」
後ろからエミリーの声が聞こえた。
「修理が・完了した」
「さすがね!ミッション・コンプリート!早いとこ、館内に戻りましょう」
「ああ」
屋上から展望台に戻る階段を下りる。
もちろん、屋上出入口の鉄扉があるわけで、それを開施錠するのにカードキーが必要だったのだ。
シンディがカードを手に、ドアに近づいた時だった。
ドンッ!ドンドン!ドンッ!!
「なに!?」
鉄扉が内側から、物凄く強い力で叩かれた。
エミリーが咄嗟に、スキャンする。
「解析・不能!シンディ、気をつけろ!何か・いる!」
「一体、何だってのよ!?」
そして、ついにドアが破られた。
「ブオ……ブオオオ……!シュー……!シュー……!」
それはドアの間口ギリギリの大きさの何か。
2足歩行ではあるが、どういう姿なのかは形容しがたい。
しかし、今スキャンしたシンディには、一応『ロボット』と出た。
確かに、ボディの色は全体的にメタリックさを感じるシルバーであるが……。
何の用途なのかは分からなかったが、少なくともエミリー達を見て、
「ブオオオオ!」
「うっ!」
「来ないでよ!気持ち悪い!」
巨体に似合わず、軽い身のこなしで鋼鉄姉妹に向かってきた。
「シンディ、撃て!安全性が・見受けられない!」
「言われるまでもないよ!」
2人は右腕をショットガンやライフルに変形させた。
そして、一斉に射撃する。
「こんなの財団にいた!?」
「データに・無い!」
銃撃は恐らく効いているのだろう。
シンディのライフルで被弾した箇所からは、どす黒いオイルが吹き出ている。
「ブオオオオ!」
「うっ!」
巨体に似合わず、2人に突進してくる。
もちろん、2人はかわした。
「気をつけろ!あんなの・まともに・食らったら・ダメージが・大きい!」
「あいつの電子頭脳を撃ち抜いてやるわ!そしたら、動けなくなるでしょ!」
正体不明のロボットは、屋上の手すりに激突した。手すりがぐにゃりと折れ曲がる。
「シンディ!ビルの外に・出しては・いけない!被害が・出る!」
「アドバイス、どうも!台風が直撃してるってのに、こんなキモいヤツまで来て、作者並みにツイてないわね!」
何故シンディはそんなこと言うのかというと、台風による暴風雨で銃が濡れてしまい、発砲に支障が出始めたからだ。
エミリーもそれは分かっているのだろう。
「シンディ!レーザービーマー・だ!それなら・濡れても・支障は無い!」
「ちょっと待って!」
「カスタムパーツを・使って・改良していた・だろう!?私より・攻撃力が・高い・はずだ」
「そりゃそうだけど、溜めるのに時間が掛かるのよ!」
「私が・引き付ける!その間に!」
「わ、分かったわ!レーザービーマー最大電圧充電!」
「ブオオオオ!」
再び突進してくるロボット。
エミリーもまた体術でもって組み付いた!
「充電率……28……54……68……」
「ううう……!」
「ブワアアアッ!」
「!!!」
「姉さん!」
エミリーが屋上の外に投げ飛ばされた。
人間だったら真っ逆さま。戦闘は強制終了だっただろう。
だが、そこはマルチタイプ。すぐにエミリーは両足に組み込まれた緊急用の超小型ジェットエンジンを吹かして、速やかに元の場所に復帰した。
ただ単に戻ったわけではない。
ジェットエンジンによる高速移動を利用して、ロボットに体当たりした。
突進して体当たりする能力はあっても、される方は慣れていないらしい。
エミリーの体当たりを食らって、ロボットはフラついた。
人間で言えば、ダウンした状態と言えるだろう。
「充電率100パーセント!行くわよ!食らえ!」
シンディは左目から緑色の光線を放った。
それはロボットの頭部に突き刺さる。突き刺さって、貫通した。
案の定、やはりそこに電子頭脳はあったらしく、火花や煙を噴き出しながら、まるで酔っ払いの千鳥足のような足さばきで、あっちへヨロヨロ、こっちへヨロヨロといった感じになった。
そして、ついに倒れ込み……。
ボーン!
小さく自爆した。
「一体、何なのコイツ?どこから来たわけ?」
「!」
その時、エミリーは自爆して散乱したロボットの部品の中から、あるものを見つけた。
「これは……?」
「コイツの中から出て来たの?一応、持っといた方がいいわね」
展望台に戻ると、エレベーターのドアがまたもや向こう側から叩く音がした。
一瞬、新手かと思ったが、スキャンしてみると、人間の反応だった。
どうやらエレベーターが故障して、閉じ込められたらしい。
エミリー達がこじ開けると、中にいたのはシンディの通報を受けて駆けつけて来た警備員と設備員だった。
向かっている最中、エレベーターに衝撃が走り、そのショックで止まったという。
「人的被害ゼロ。ミッション・コンプリート!」
シンディはオーナーであるアリスに、そう報告した。
無論、現時点では屋上と展望台に現れたロボットの正体については分からなかった。
ただ、十条の顔色だけが良くなかったが。
紹介者に申し込みを依頼した以上は、ちゃんと行かなくてはならないが。
帰りの足は確保しているが、行きの足は確保していないという体たらくである。
「今夜も無事に勤務終了できますように」
と祈念したそばから、トイレで漏水だって。
何これ?このタイムリーな不運。
至れり尽くせり過ぎて、却って気持ちいいくらいだぜw
俺の不運、肩代わりしてくれてありがとう。
某エキストラ女優の斉藤ふさ子さんも
「仕事が無いって言われた時にぃじゃあ学会活動できるじゃない!ってたしか言ったようなキモスるんですけどぉ」
「クンツォ!(福運積もう?)ってな感じで」
と言ってるんですねー。
エキストラ女優はともかく、山門入り口さんの仰ることは正論ですよ。私も異論はありません。
でも、人間というのは正論だけで動けるものではないです。
状況が悪化していく中、それに動じない信心を持ち合わせているわけではないので。
すがり付けない信仰では、意味がありませんから。
さっそく大宮公園駅バージョンを買ってみたわけだが、野田線で人気のあるキーホルダーってどこの駅だろう?俺の予想3連単はこうだ!
第1位=七光台
野田線と言ったらココだろう。文句なしの大本命!
第2位=野田市
野田線のシンボル駅だからな。リニューアル中で注目されてるしw
第3位=春日部
本線との接点だから東武ファンにはたまらないぜw
ちなみに最下位は、言っちゃ悪いが東岩槻だな。さいたま市で最もショボいのは岩槻区だが(西区や見沼区は将来性がある)、そのショボい岩槻区の東の端っこの駅。人気のなさそ~w
ただ、東岩槻の「サトーの豆腐」は美味いよw
駅名キーホルダーって、あれですよね?
東急ハンズとかで、1個500円くらいで売ってるヤツですよね?
東岩槻は私の職場の隊長宅の最寄り駅ですw
まあ、それはそれとして、私のイチオシはやっぱり何と言っても大宮ですね。
これが無いと始まりません。
大宮公園は、元ケンショー男子として一応……。