[2月23日16時23分 天候:曇 千葉県成田市 JR総武本線1564F列車5号車内]
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
今日は事務所の皆と、それにプラスして、BSAA養成学校からの留学生、レイチェル・グラハムと一緒に日帰り温泉に行ってきたところだ。
今は東京に向かう快速電車に乗っている。
同じ区間を走る特急“成田エクスプレス”には車内販売は無いが、快速のグリーン車には車内販売がある。
先にグリーン券の確認が行われた後で、車内販売が行われる。
大体が乗車客の多い成田駅を出てから、車内販売がある。
で、グリーン券を確認しに来たグリーンアテンダントは、20代の若い女性であるからして……。
愛原「すいません。缶コーヒー1つと、『キミのスマイル』を1つ」
グリーンアテンダント「は?」
リサ「」
リサはこめかみに怒筋を浮かべると、私の手を掴んで……。
バチッ
愛原「Ouch!」
リサ「あらあらあら?久しぶりに電撃が出ちゃったぁ!」
グリーンアテンダント「お、お客様!大丈夫ですか!?」
リサ「空気が乾燥してるから、静電気が出ちゃうのね。……あ、オレンジジュース1つとポッキーください」
グリーンアテンダント「か、かしこまりました」
リサ「支払いは先生のSuicaで」
リサとグリーンアテンダントとのやり取りを遠くに聞きながら、私は意識を途絶えさせた。
[同日17時17分 天候:晴 東京都墨田区江東橋 JR錦糸町駅→錦糸町駅前バス停]
〔まもなく錦糸町、錦糸町。お出口は、右側です。総武線各駅停車、両国、秋葉原方面と、東京メトロ半蔵門線はお乗り換えです。錦糸町から先は、各駅に止まります〕
愛原「う……うーん……」
リサ「あ、起きた。先生、もうすぐ錦糸町だよ。そろそろ降りるよ」
愛原「降りる駅が近づいたら、目が覚めるものだな……。てか、何で俺は寝てたんだっけ?」
リサ「お酒飲み過ぎて眠くなったんだよ」
愛原「そ、そうだっけか?」
レイチェル「リサの攻撃を受けて、Game overになったんです」
愛原「そ、そうだった。お前、また電撃を出せるようになったのか?」
リサ「偶然だけどね。今日は空気が乾燥してるから、静電気にプラスされたんじゃない?」
愛原「何だそりゃ……」
電車がホームに入線する。
私はフラつきながらも、乗降口の階段を下りた。
〔きんしちょう、錦糸町。ご乗車、ありがとうございます。次は、馬喰町に、停車します〕
私達はここで電車を降りた。
愛原「この次はバスに乗り換えるが、その前にちょっとトイレだ」
高橋「お供します!」
トイレは改札内コンコースにある。
私はまずはそこに立ち寄った。
愛原「リサの電撃が復活したとしたら、ちょっとヤバいぞ」
高橋「そうっスね」
愛原「お前達、止めてくれなかったのか?」
高橋「あ、いや、ほんの一瞬のことだったんで……。リサもそれからはフツーでしたし、先生も気絶されただけで、特にケガされてる感じも無かったんで」
愛原「リサが嫉妬深い性格だったってこと、すっかり忘れてたよ」
高橋「そうっすね。ここは男子トイレっスから、男同士の内緒話です」
愛原「ん?そうだな……」
トイレにはついでということで、リサ達も行っている。
女性達は少し時間が掛かるので、ここで少し待機することになる。
愛原「何か、喉乾いたな……」
高橋「そうっスか。あ、そうか。先生、リサのせいでコーヒー飲み損ねたんでしたっけ」
愛原「そうなんだよ。ちょっと南口のNewDaysで買って飲んでるから、リサ達が戻ってきたら、南口まで来てくれ」
高橋「分かりました。俺はあいつらを連れて行けばいいんですね?」
愛原「そうだ。南口のNewDaysだ」
高橋「了解っス」
私は高橋と別れると、南口に向かった。
トイレは北口寄りにあるので、やや歩くことになる。
南口の改札口を出ると、右手にはヨドバシカメラ錦糸町店があり、左手にはNewDaysがある。
私はそこに入ると、ホットの缶コーヒーを買い求めた。
電車内でも買おうとしていたのがボトル缶タイプだったので、それを買い求める。
電車内ではホットの飲み物は売っていないので、もしそういうのが欲しければ、外で買うしかない。
ボトル缶コーヒーを買い求めると、それを持って外に出た。
あとは、高橋達が来るのを持てば良い。
リサ「お待たせー」
飲み終える頃に、リサ達がやってきた。
私は飲み終えた空き缶を店内のゴミ箱に捨てて来た。
愛原「それじゃ、行こうか」
駅舎を出て、駅前のバスロータリーに出る。
だいぶ日が傾いているものの、1月に比べれば日も少し長くなった。
先月以前だったら、もう17時で真っ暗になっていたというのに。
千葉県よりも晴れ間があって、夕日が顔を出している。
愛原「これから乗り換えるのは、築地駅前行きだよ」
リサ「それって……」
愛原「前の事務所や、マンションの前を通るよね。で、築地で夕食だ」
高橋「必然的に魚系ですね」
愛原「寿司でいいだろ?」
リサ「まあ、たまには魚でもいいか」
レイチェル「ガナードの一種、武器商人は魚が好きだったようですから」
高橋「ヘビも食うみたいだな。お前も食うだろ、ヘビ?」
リサ「いや、食べないし!」
築地駅前行きのバスはロータリーの1番外側、それこそ駅前の大通りに面した所にある。
私達はそこまで行くと、バス停に並んだ。
愛原「築地だったら日比谷線に乗れるから、レイチェルもそれで帰れるだろ?」
レイチェル「Oh!私の為に、考えてくれたのですか?ありがとうございます!」
リサ「むー……!」
愛原「まあまあ。俺達はまたこのバスで帰ればいい。帰るのに、ちょうどいい所を選んだだけだよ」
リサがまた一瞬、右手から静電気を発したので、私は急いで弁明したのだった。
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
今日は事務所の皆と、それにプラスして、BSAA養成学校からの留学生、レイチェル・グラハムと一緒に日帰り温泉に行ってきたところだ。
今は東京に向かう快速電車に乗っている。
同じ区間を走る特急“成田エクスプレス”には車内販売は無いが、快速のグリーン車には車内販売がある。
先にグリーン券の確認が行われた後で、車内販売が行われる。
大体が乗車客の多い成田駅を出てから、車内販売がある。
で、グリーン券を確認しに来たグリーンアテンダントは、20代の若い女性であるからして……。
愛原「すいません。缶コーヒー1つと、『キミのスマイル』を1つ」
グリーンアテンダント「は?」
リサ「」
リサはこめかみに怒筋を浮かべると、私の手を掴んで……。
バチッ
愛原「Ouch!」
リサ「あらあらあら?久しぶりに電撃が出ちゃったぁ!」
グリーンアテンダント「お、お客様!大丈夫ですか!?」
リサ「空気が乾燥してるから、静電気が出ちゃうのね。……あ、オレンジジュース1つとポッキーください」
グリーンアテンダント「か、かしこまりました」
リサ「支払いは先生のSuicaで」
リサとグリーンアテンダントとのやり取りを遠くに聞きながら、私は意識を途絶えさせた。
[同日17時17分 天候:晴 東京都墨田区江東橋 JR錦糸町駅→錦糸町駅前バス停]
〔まもなく錦糸町、錦糸町。お出口は、右側です。総武線各駅停車、両国、秋葉原方面と、東京メトロ半蔵門線はお乗り換えです。錦糸町から先は、各駅に止まります〕
愛原「う……うーん……」
リサ「あ、起きた。先生、もうすぐ錦糸町だよ。そろそろ降りるよ」
愛原「降りる駅が近づいたら、目が覚めるものだな……。てか、何で俺は寝てたんだっけ?」
リサ「お酒飲み過ぎて眠くなったんだよ」
愛原「そ、そうだっけか?」
レイチェル「リサの攻撃を受けて、Game overになったんです」
愛原「そ、そうだった。お前、また電撃を出せるようになったのか?」
リサ「偶然だけどね。今日は空気が乾燥してるから、静電気にプラスされたんじゃない?」
愛原「何だそりゃ……」
電車がホームに入線する。
私はフラつきながらも、乗降口の階段を下りた。
〔きんしちょう、錦糸町。ご乗車、ありがとうございます。次は、馬喰町に、停車します〕
私達はここで電車を降りた。
愛原「この次はバスに乗り換えるが、その前にちょっとトイレだ」
高橋「お供します!」
トイレは改札内コンコースにある。
私はまずはそこに立ち寄った。
愛原「リサの電撃が復活したとしたら、ちょっとヤバいぞ」
高橋「そうっスね」
愛原「お前達、止めてくれなかったのか?」
高橋「あ、いや、ほんの一瞬のことだったんで……。リサもそれからはフツーでしたし、先生も気絶されただけで、特にケガされてる感じも無かったんで」
愛原「リサが嫉妬深い性格だったってこと、すっかり忘れてたよ」
高橋「そうっすね。ここは男子トイレっスから、男同士の内緒話です」
愛原「ん?そうだな……」
トイレにはついでということで、リサ達も行っている。
女性達は少し時間が掛かるので、ここで少し待機することになる。
愛原「何か、喉乾いたな……」
高橋「そうっスか。あ、そうか。先生、リサのせいでコーヒー飲み損ねたんでしたっけ」
愛原「そうなんだよ。ちょっと南口のNewDaysで買って飲んでるから、リサ達が戻ってきたら、南口まで来てくれ」
高橋「分かりました。俺はあいつらを連れて行けばいいんですね?」
愛原「そうだ。南口のNewDaysだ」
高橋「了解っス」
私は高橋と別れると、南口に向かった。
トイレは北口寄りにあるので、やや歩くことになる。
南口の改札口を出ると、右手にはヨドバシカメラ錦糸町店があり、左手にはNewDaysがある。
私はそこに入ると、ホットの缶コーヒーを買い求めた。
電車内でも買おうとしていたのがボトル缶タイプだったので、それを買い求める。
電車内ではホットの飲み物は売っていないので、もしそういうのが欲しければ、外で買うしかない。
ボトル缶コーヒーを買い求めると、それを持って外に出た。
あとは、高橋達が来るのを持てば良い。
リサ「お待たせー」
飲み終える頃に、リサ達がやってきた。
私は飲み終えた空き缶を店内のゴミ箱に捨てて来た。
愛原「それじゃ、行こうか」
駅舎を出て、駅前のバスロータリーに出る。
だいぶ日が傾いているものの、1月に比べれば日も少し長くなった。
先月以前だったら、もう17時で真っ暗になっていたというのに。
千葉県よりも晴れ間があって、夕日が顔を出している。
愛原「これから乗り換えるのは、築地駅前行きだよ」
リサ「それって……」
愛原「前の事務所や、マンションの前を通るよね。で、築地で夕食だ」
高橋「必然的に魚系ですね」
愛原「寿司でいいだろ?」
リサ「まあ、たまには魚でもいいか」
レイチェル「ガナードの一種、武器商人は魚が好きだったようですから」
高橋「ヘビも食うみたいだな。お前も食うだろ、ヘビ?」
リサ「いや、食べないし!」
築地駅前行きのバスはロータリーの1番外側、それこそ駅前の大通りに面した所にある。
私達はそこまで行くと、バス停に並んだ。
愛原「築地だったら日比谷線に乗れるから、レイチェルもそれで帰れるだろ?」
レイチェル「Oh!私の為に、考えてくれたのですか?ありがとうございます!」
リサ「むー……!」
愛原「まあまあ。俺達はまたこのバスで帰ればいい。帰るのに、ちょうどいい所を選んだだけだよ」
リサがまた一瞬、右手から静電気を発したので、私は急いで弁明したのだった。
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