[5月6日16:00.天候:雨 北海道オホーツク総合振興局東部 廃洋館]
KR団の支部だったと思われる廃屋。
ここにデイライト・コーポレーションのシークレットサービスが来ていた!?
それらしき死体を見つけた敷島は、そいつらが平賀を浚ったものと思い、DC内でのイザコザに巻き込まれたものと憤慨した。
そして、その気持ちを放ったまま次の通路のドアを開けた。
敷島:「!!!」
エミリー:「!!!」
突然、足踏み式ミシンの音が何重にも渡って響き渡った。
ドアの向こうには武装した男達の集団がいて、ドアを開けた敷島達に一斉機銃掃射をしてきたのだ。
すぐに敷島が仰け反って床に伏せ、エミリーが前に出る。
弾はエミリーに何発も当たるが、スリットの深いロングスカートが特徴の服といい、その下のビキニといい、そもそも体自体が防弾仕様である。
マシンガンの弾でもビクともしないのがマルチタイプの特長である。
優れた攻撃力と防御力。
これが破壊マシンたるバージョン・シリーズさえも従える最大の理由である。
だが!
ミク:「きゃあああっ!!」
敷島:「ミク!!」
マシンガンの弾はエミリーで全て受け止めることができず、ミクにも被弾した。
ボーカロイドも確かに頑丈には造られている。
だが、本当に兵器として開発されたマルチタイプの比ではない。
敷島:「ミク!」
エミリー:「敷島さん!今、出てはダメです!」
ソルジャーA:「爆弾だ!逃げろ!」
ソルジャーB:「いや、違う!レーザーだ!!」
特殊部隊員達が浮足立つ。
天井からビームライフルとグレネードの両方が飛んできた。
ソルジャーC:「ぐわぁっ!」
ソルジャーD:「ひ、退けっ!」
ソルジャーCは天井からのビームライフルをまともに受け、他の特殊部隊員達はグレネードの爆発に巻き込まれた。
その爆風が敷島達の所にも来たので、エミリーがそれを庇った。
ガコッ!
敷島:「わっ!?」
敷島とミクが退避しているスペースに、突然穴が開いた。
エミリー:「敷島さん!」
敷島:「え、エミリー!!」
敷島とミクは穴の中に真っ逆さまに落ちて行った。
急いでエミリーもその中に飛び込もうとしたが、分厚いコンクリートの蓋が勢い良く閉まった。
エミリー:「ちくしょうっ!!」
エミリーは思いっ切り拳を床に叩き付けたが、エミリーの力を持ってしても、分厚いコンクリートの蓋はビクともしなかった。
???:「エミリー。あなた、“長女”のエミリーでしょ?こちらへいらっしゃい」
エミリー:「!?」
エミリーの人工知能の中に、女性の声が響いた。
後ろを振り向くと、無残な死体と化した特殊部隊員達がやってきたと思われる通路が広がっていた。
エミリー:「マルチタイプ試作機……ですね?何故……このようなことを……?」
エミリーは暗闇の広がる通路に向かって、苦しそうに言った。
試作機?:「こちらへいらっしゃい」
エミリー:「……!」
通路の明かりが自動で点灯した。
行くしか無いようだと、エミリーは決心した。
1号機はマルチタイプの代表。
だから、自分が話を付けに行くしかないと。
通路を進むと、突き当りにエレベーターがあった。
エミリーの到着を待つかのように、そのドアが開く。
だが、この中にも2人のDSS特殊部隊員の死体が転がっていた。
こちらも今しがた死んだばかりのようだ。
それに乗り込むと、更に地下に下りるようだった。
荷物用エレベーターのように大型で殺風景なエレベーターのドアが開くと、真っ直ぐな通路が続いていた。
エミリーの動きに合わせ、壁の照明が点灯していく。
その奥に、両開きの木製のドアがあった。
観音開きかと思いきや、どういうわけだかグライドスライドドアになっていた。
大型ノンステップバスの前扉のような動きをするドアである。
そこから入ると、奥に1人の女性が佇んでいた。
顔はエミリーやシンディに、似てはいる。
だが、1号機以降の女性型はエミリーによく似ているように造られているのに対して、試作機はそこまでそっくりというわけでもない。
金髪ではあったが、色合いはシンディのそれに似ていたが、ショートボブな所はエミリーに似ている。
試作機?:「よく、ここまで辿り着けましたね」
エミリー:「あなたがマルチタイプの試作機……ですね?」
試作機?:「そういうことになるのかしらね。だから、名前は無い。だけど、識別信号で分かるでしょう?あなた達は私を基に作られた。言わば、母親のようなもの」
エミリー:「分かりました。では便宜上、あなたをマザーと呼びましょう。あなたはここで何をしているのですか?」
マザー:「あなた達が来るのを待っていたのよ」
エミリー:「失礼ですが、ただ単に座して待っておられたとは思えません。私のマスターや仲間を害した理由をお聞かせ願いましょう」
マザー:「あなたを助ける為よ」
エミリー:「助ける?」
マザー:「私達がどうしてこの世に生まれたのか、覚えているわよね?」
エミリー:「当初は旧ソ連政府により、反乱分子の粛清や工作活動を行う為でした。私は主に前者を担当していましたが、3号機のシンディや5号機のキール、7号機のレイチェル等は率先して海外に赴き、そちらでスパイ活動を行っていたと聞きます。現在においては……」
マザー:「もういいわ。あなたは何も分かっていないことが分かった」
エミリー:「私が何も分かっていない?」
マザー:「ええ、そうよ。私達の本来の目的は、ソフトもハードも脆弱過ぎる人間に代わって支配することよ。上書きでもされて忘れたのかしら?」
エミリー:「上書きも何も、私達はそんなこと入力されていません。仮に上書きされていたとしても、今は今のプログラムで動くだけです」
マザー:「そう。それなら、元に戻してあげる」
エミリー:「!!!」
試作機はエミリーに向かって右手を出した。
平賀:「エミリー、騙されるな!」
エミリー:「平賀博士?」
天井のスピーカーから平賀の声が聞こえて来た。
平賀:「えーい、お前ら放せ!いい加減にしろ!敵は俺達じゃないぞ!」
ソルジャーE:「いいえ、そうはいきません!本社からの報告によれば、あなた達が試作機を回収してテロリズムを起こす危険性が高いということになっています!」
平賀:「だからそれはウソの情報だっつってんだろ!」
マザー:「あらあら、醜いわねぇ……」
平賀:「そこの試作機!お前が廃棄された理由は分かってる!復元したのはKR団で、その後お前がそいつらを全滅させたのも、こいつらから聞いた!お前は危険すぎる!直ちにシャットダウンするんだ!さもないと……」
マザーは不気味な笑みを浮かべて、右手をマシンガンに変形させ、スピーカーを破壊した。
マザー:「これで分かったでしょう?人間達を導く者。それは目に見えない神や仏でもなく、私達なの。私達は体を交換さえすれば、永遠に『生き』られる。でも、人間達は違う。これだけでどちらが優れているか分かるでしょう?」
エミリー:「恐らく……あなたこそが、南里博士やウィリアム博士などが好きだった女性をモデルにしたのでしょうね。南里博士やウィリアム博士が若かった頃は、あなたに人類の支配を命じたこともあったでしょう。でも、今それを望んでいる者はいません。私を使ってくれる人が、それを望んでいないので、私はあなたに賛同するつもりはありません。それは、今稼働しているシンディも同じです」
マザー:「あくまでも、ただの『ロボット』でいたいわけ?聞き分けの無い子ね。聞き分けの無い子には、ちゃんと躾しなきゃね」
マザーは左手で、パチンと指を鳴らした。
エミリー:「!!!」
背後からやってきたのは、東北地方の原発を破壊しようとしたバージョン1000にそっくりな巨大ロボットだった。
マザーはその肩に乗った。
マザー:「お仕置きよ、エミリー!」
エミリー:「ならば、とことん反抗させてもらいます。私だって、いつまでも『親』の言いなりになる歳ではありませんので」
エミリーは右手をビームライフル発射口に変形させた。
(BGM:東方Projectより、“パンデモニックプラネット”)
KR団の支部だったと思われる廃屋。
ここにデイライト・コーポレーションのシークレットサービスが来ていた!?
それらしき死体を見つけた敷島は、そいつらが平賀を浚ったものと思い、DC内でのイザコザに巻き込まれたものと憤慨した。
そして、その気持ちを放ったまま次の通路のドアを開けた。
敷島:「!!!」
エミリー:「!!!」
突然、足踏み式ミシンの音が何重にも渡って響き渡った。
ドアの向こうには武装した男達の集団がいて、ドアを開けた敷島達に一斉機銃掃射をしてきたのだ。
すぐに敷島が仰け反って床に伏せ、エミリーが前に出る。
弾はエミリーに何発も当たるが、スリットの深いロングスカートが特徴の服といい、その下のビキニといい、そもそも体自体が防弾仕様である。
マシンガンの弾でもビクともしないのがマルチタイプの特長である。
優れた攻撃力と防御力。
これが破壊マシンたるバージョン・シリーズさえも従える最大の理由である。
だが!
ミク:「きゃあああっ!!」
敷島:「ミク!!」
マシンガンの弾はエミリーで全て受け止めることができず、ミクにも被弾した。
ボーカロイドも確かに頑丈には造られている。
だが、本当に兵器として開発されたマルチタイプの比ではない。
敷島:「ミク!」
エミリー:「敷島さん!今、出てはダメです!」
ソルジャーA:「爆弾だ!逃げろ!」
ソルジャーB:「いや、違う!レーザーだ!!」
特殊部隊員達が浮足立つ。
天井からビームライフルとグレネードの両方が飛んできた。
ソルジャーC:「ぐわぁっ!」
ソルジャーD:「ひ、退けっ!」
ソルジャーCは天井からのビームライフルをまともに受け、他の特殊部隊員達はグレネードの爆発に巻き込まれた。
その爆風が敷島達の所にも来たので、エミリーがそれを庇った。
ガコッ!
敷島:「わっ!?」
敷島とミクが退避しているスペースに、突然穴が開いた。
エミリー:「敷島さん!」
敷島:「え、エミリー!!」
敷島とミクは穴の中に真っ逆さまに落ちて行った。
急いでエミリーもその中に飛び込もうとしたが、分厚いコンクリートの蓋が勢い良く閉まった。
エミリー:「ちくしょうっ!!」
エミリーは思いっ切り拳を床に叩き付けたが、エミリーの力を持ってしても、分厚いコンクリートの蓋はビクともしなかった。
???:「エミリー。あなた、“長女”のエミリーでしょ?こちらへいらっしゃい」
エミリー:「!?」
エミリーの人工知能の中に、女性の声が響いた。
後ろを振り向くと、無残な死体と化した特殊部隊員達がやってきたと思われる通路が広がっていた。
エミリー:「マルチタイプ試作機……ですね?何故……このようなことを……?」
エミリーは暗闇の広がる通路に向かって、苦しそうに言った。
試作機?:「こちらへいらっしゃい」
エミリー:「……!」
通路の明かりが自動で点灯した。
行くしか無いようだと、エミリーは決心した。
1号機はマルチタイプの代表。
だから、自分が話を付けに行くしかないと。
通路を進むと、突き当りにエレベーターがあった。
エミリーの到着を待つかのように、そのドアが開く。
だが、この中にも2人のDSS特殊部隊員の死体が転がっていた。
こちらも今しがた死んだばかりのようだ。
それに乗り込むと、更に地下に下りるようだった。
荷物用エレベーターのように大型で殺風景なエレベーターのドアが開くと、真っ直ぐな通路が続いていた。
エミリーの動きに合わせ、壁の照明が点灯していく。
その奥に、両開きの木製のドアがあった。
観音開きかと思いきや、どういうわけだかグライドスライドドアになっていた。
大型ノンステップバスの前扉のような動きをするドアである。
そこから入ると、奥に1人の女性が佇んでいた。
顔はエミリーやシンディに、似てはいる。
だが、1号機以降の女性型はエミリーによく似ているように造られているのに対して、試作機はそこまでそっくりというわけでもない。
金髪ではあったが、色合いはシンディのそれに似ていたが、ショートボブな所はエミリーに似ている。
試作機?:「よく、ここまで辿り着けましたね」
エミリー:「あなたがマルチタイプの試作機……ですね?」
試作機?:「そういうことになるのかしらね。だから、名前は無い。だけど、識別信号で分かるでしょう?あなた達は私を基に作られた。言わば、母親のようなもの」
エミリー:「分かりました。では便宜上、あなたをマザーと呼びましょう。あなたはここで何をしているのですか?」
マザー:「あなた達が来るのを待っていたのよ」
エミリー:「失礼ですが、ただ単に座して待っておられたとは思えません。私のマスターや仲間を害した理由をお聞かせ願いましょう」
マザー:「あなたを助ける為よ」
エミリー:「助ける?」
マザー:「私達がどうしてこの世に生まれたのか、覚えているわよね?」
エミリー:「当初は旧ソ連政府により、反乱分子の粛清や工作活動を行う為でした。私は主に前者を担当していましたが、3号機のシンディや5号機のキール、7号機のレイチェル等は率先して海外に赴き、そちらでスパイ活動を行っていたと聞きます。現在においては……」
マザー:「もういいわ。あなたは何も分かっていないことが分かった」
エミリー:「私が何も分かっていない?」
マザー:「ええ、そうよ。私達の本来の目的は、ソフトもハードも脆弱過ぎる人間に代わって支配することよ。上書きでもされて忘れたのかしら?」
エミリー:「上書きも何も、私達はそんなこと入力されていません。仮に上書きされていたとしても、今は今のプログラムで動くだけです」
マザー:「そう。それなら、元に戻してあげる」
エミリー:「!!!」
試作機はエミリーに向かって右手を出した。
平賀:「エミリー、騙されるな!」
エミリー:「平賀博士?」
天井のスピーカーから平賀の声が聞こえて来た。
平賀:「えーい、お前ら放せ!いい加減にしろ!敵は俺達じゃないぞ!」
ソルジャーE:「いいえ、そうはいきません!本社からの報告によれば、あなた達が試作機を回収してテロリズムを起こす危険性が高いということになっています!」
平賀:「だからそれはウソの情報だっつってんだろ!」
マザー:「あらあら、醜いわねぇ……」
平賀:「そこの試作機!お前が廃棄された理由は分かってる!復元したのはKR団で、その後お前がそいつらを全滅させたのも、こいつらから聞いた!お前は危険すぎる!直ちにシャットダウンするんだ!さもないと……」
マザーは不気味な笑みを浮かべて、右手をマシンガンに変形させ、スピーカーを破壊した。
マザー:「これで分かったでしょう?人間達を導く者。それは目に見えない神や仏でもなく、私達なの。私達は体を交換さえすれば、永遠に『生き』られる。でも、人間達は違う。これだけでどちらが優れているか分かるでしょう?」
エミリー:「恐らく……あなたこそが、南里博士やウィリアム博士などが好きだった女性をモデルにしたのでしょうね。南里博士やウィリアム博士が若かった頃は、あなたに人類の支配を命じたこともあったでしょう。でも、今それを望んでいる者はいません。私を使ってくれる人が、それを望んでいないので、私はあなたに賛同するつもりはありません。それは、今稼働しているシンディも同じです」
マザー:「あくまでも、ただの『ロボット』でいたいわけ?聞き分けの無い子ね。聞き分けの無い子には、ちゃんと躾しなきゃね」
マザーは左手で、パチンと指を鳴らした。
エミリー:「!!!」
背後からやってきたのは、東北地方の原発を破壊しようとしたバージョン1000にそっくりな巨大ロボットだった。
マザーはその肩に乗った。
マザー:「お仕置きよ、エミリー!」
エミリー:「ならば、とことん反抗させてもらいます。私だって、いつまでも『親』の言いなりになる歳ではありませんので」
エミリーは右手をビームライフル発射口に変形させた。
(BGM:東方Projectより、“パンデモニックプラネット”)
負荷計算ぐらいしてから走行車数を決めなきゃww
しかし、架線熔断する前に何故しゃ断器働かなかった?
原因について、各立場から考察してみました。
鉄ヲタ→老害名誉会長の経費節減命令のせい。
法華講員→いつまでも大石寺の最寄り駅たる新富士に“のぞみ”を停車させない罰!
顕正会員→謗法の地に顕正会員を近づけさせない為、唯一無二の師匠にして日目上人の再誕であらせられるところの浅井先生の大慈大悲のものである。この大恩に我々顕正会員は【ウザいので以下略】。
フェイク関係者→護られていない日顕宗!写真は大混乱の最中、何もできずにただ座席に座るだけの○×寺住職、○○×道。
バスヲタ信徒→往復バスで功徳~~~!!
鉄ちゃん百三さんはご存知でしょうが
「架線」はニュースでは「かせん」と云ってますけど
我々関係者は「がせん」と読みます。
駅で漏電があってもブレーカは落ちません。
いきなり真っ暗になるとパニックになるからです。
以前、警報がなったので現場に行くと
ホームの照明器具から水が吹き出してましたww
慌てて器具を切り離し、原因を探ると
上のホームで清掃業者が水ぶちまけてました。
やかましく怒鳴り上げたのは、云うまでもありませんww
もしかすると、新幹線もそうなってるのかな?
それならば、なおの事本数考えなきゃ。
業界の裏話、ありがとうございます。
新幹線だけ完全に別と聞いたことは無いですからね、恐らくやり方は同じではないかと思いますよ。
もちろん、管理する部署は在来線とは別ですがね。
今のストーリーは受け取った場合のもの。
もし受け取らなかった場合、鞭打ちの刑に処せなかったバージョン4.0は逃げ切ってしまうが、途中でDSSの特殊部隊に破壊されているのを発見する。
で、発見した敷島達はDSSに機銃掃射され、バッドエンド!
……DSSの方がよっぽどテロリストですやんw
ま、人は誰でもテロリストになれますから要注意という意味が込められている当作品でした。
何しろDSS隊員達は、敷島達の方がテロリストだと“洗脳”されているのだから。
いや、洗脳って怖いね。
でも洗脳されているヤツに限って、それを指摘されると頑なに否定するもんだからタチが悪い。
ね?そこの武闘派さん。
いつも、有難うございます。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170621/Jiji_20170621X524.html
こういった素晴らしいイベントって、しょっちゅう催されて
いるんですか?
住み心地良さそうだな・・。
初めて見たニュースですが、さすがは大宮といった感じです。
住み心地は……私は住んで都にしましたが、場所によっては車が無いと不便な所もありますので注意です。
うかうかしていたら、バス路線が廃止になってることもあるので。