[7月1日13:00.天候:曇 静岡県富士宮市郊外山中]
エルダー・ツリー:「うぬ?お前は、確かイリーナの所の新弟子ではないか?」
稲生:「今度は僕がお世話になります」
エルダー・ツリー:「ワシの独り言を早速聞きつけたか。さすがは地獄耳なBBAだ」
稲生:「ハハハ……」
エルダー・ツリー:「それで、そのBBAはどこだ?まさか、お前1人で来たわけではあるまいな?」
稲生:「もちろん、イリーナ先生に連れて来てもらった次第なんですが……」
稲生は苦笑して頭をかいた。
エルダー・ツリー:「うぬ?」
普段は富士山麓の大木の姿をしているが、出自は太古の時代に魔界から移植された木である。
幹に老翁の顔が浮かび上がり、それで稲生と話をしているのである。
マリア:「師匠、もうすぐ着きますから頑張ってください!」
イリーナ:「ピンポイントで着くはずなんだけどねぇ……」
稲生:「あの状態でして……」
エルダー・ツリー:「おおかた、信州のアジトから魔法でここまで一っ飛びで来たのじゃろうが……。しかし、たかだかその距離を飛ぶだけでバテるとは……。お前さんもトシじゃの」
イリーナ:「うるっさいわね……!1人で飛ぶのと……弟子2人プラスして抱えて飛ぶのとじゃ、キツさが違うんだから!」
マリア:「だから私も魔力をカンパしましょうかと言ったじゃないですか!要らないの一点張りで……」
エルダー・ツリー:「年寄りの冷や水というだけでもウザいのに、更にガンコは余計にウザいわい。最近はそれを老害と呼ぶらしいが……」
イリーナ:「お黙んなさい!」
エルダー・ツリー:「その体の使用期限も迫っておる。そろそろ次の体を探したらどうじゃ?」
イリーナ:「いいのが見つかんないのよ」
エルダー・ツリー:「地球の人口が今、何十億人かくらい知っておるじゃろう?例え可能性は低くても、パイ自体は大きいはずなんじゃがな……」
イリーナ:「アタシにはアタシのやり方があるんだから……!いいから、早いとこ稲生君用の杖に使う材料を寄越しなさい!」
エルダー・ツリー:「せっかちなBBAじゃの。あー、稲生君とやら」
稲生:「は、はい!」
エルダー・ツリー:「ワシの幹に手を当ててごらん」
稲生:「は、はい!」
稲生は言われた通り、エルダー・ツリーの顔の横に右手を当てた。
エルダー・ツリー:「ふむ。こんなものか……。それなら……」
木の上の一本の枝がポウッと光る。
エルダー・ツリー:「この枝を持って行くが良い」
稲生:「はい!ありがとうございます!」
エルダー・ツリー:「…………」
稲生:「…………」
マリア:「…………」
イリーナ:「…………」
稲生:「……………………あのー?」
エルダー・ツリー:「何をしておる?早いとこ切らんかい」
稲生:「え?」
マリア:「え?」
エルダー・ツリー:「木が自分で自分の枝を切れるわけが無いじゃろう」
稲生:「ええっ!?だって、高さ10メートル以上ありますよ!?」
ピンポーン♪『稲生が木に登る努力をしています。少々お待ちください』
稲生:「ひ〜!マリアさん、落ちる落ちる!」
マリア:「ユウタっ、そこの枝に足掛けて!」
ズリッ!(片足、滑らせる)
稲生:「わー!わー!わー!」
マリア:「落ち着け!今度は雲梯のように、左手を右に……!」
ド♪ミ♪ソ♪ド〜♪『稲生がようやく目的の枝に辿り着けました。もう少しお待ちください』
イリーナ:「いや〜、若いっていいねぇ……」
どこから持って来たのか、ティーセットを持って来てアイスティーを飲むイリーナ。
マリア:「ユウタ、もっと下!そこじゃ短すぎ!」
稲生:「あ、はい!……この辺ですか!?」
マリア:「それだと長過ぎ!」
稲生:「うぎゃー!クモが!蜘蛛が!クモハが!」
雲羽:「カット!カット!何で俺の名前呼ぶんだ!」
多摩:「くそっ!また蚊に刺された!おい、ムヒ早く持ってこい!」
AD:「はいはい」
[同日15:00.天候:晴 静岡県富士宮市富士見ヶ丘]
スティーブン:「はい、こんにちは。……おおっ、イリーナ組の皆さん!」
富士宮市の郊外と言えば郊外となるのだろうが、郊外過ぎる森の中よりはずっと街中の住宅街。
その中に工房はあった。
イリーナ:「ハーイ。早速、『仕事』をお願いね。このコの」
スティーブン:「新しいお弟子さんです……か?」
ヤケにボロボロの稲生。
稲生:「よ……よろしくお願いします」
スティーブン:「……エルダー・ツリーから、かなりの試練を下されたみたいだね」
稲生:「そ、そうなんです……。ちょっと……枝打ちに関しては、何の勉強もしていなかったんで……」
スティーブン:「あー……。ま、その甲斐はあったと思うよ」
イリーナ:「あの老害大木のオススメだから、すぐにできるでしょ?」
スティーブン:「今からやると、明日の夕方になりますぜ?」
イリーナ:「だろうね。もちろんそんなことは想定済みだから、是非とも頼むわ」
スティーブン:「了解でヤンス」
何故かぐるぐる眼鏡を掛けるとヤンスキャラに変貌するスティーブン。
眼鏡が無い時は、さわやかな白人男性といった感じなのだが。
稲生以外の男嫌いのマリアは少し距離を置いている。
因みにこの工房には女性もいて、マリアの杖は女性が作った。
イリーナ:「報酬は後でいつもの銀行に振り込んでおくわ」
スティーブン:「いつも悪いでヤンスねぇ……」
稲生:「よろしくお願いします」
稲生は工房の外へ、スティーブンは工房の奥へ行こうとした時だった。
稲生:「あっ!」
スティーブン:「あっ!」
そして2人、顔を見合わせる。
稲生:「もしかして、旧校舎で電話してくれた人!?」
スティーブン:「ゾーイの幻影に捕われつつも、唯一生きて生還できた日本人でヤンスか!?」
そして2人、ガシッと握手する。
稲生:「あの時はありがとうございました!」
スティーブン:「何の何の!ゾーイのヤンデレぶりには、元彼のアッシも手を焼いていたでヤンスからねぇ!」
稲生:「元彼さんだったんですか!それで、よく知ってたんですね!」
スティーブン:「そうでヤンス。ゾーイもなかなか強い魔力を持った魔女でやんしたから、そこから脱出できた人の杖を作れるなんて、とても光栄でヤンス!」
稲生:「いつからここで工房を!?」
スティーブン:「実はこう見えてまだ日は浅いんでヤンスよ。そもそものルーツは……」
イリーナ:「あのー、男の友情はこのくらいにしてくんない?アタシも疲れたから、早くホテルで寝たいよ」
稲生:「あ、そうでした!」
思わぬ場所での再会に、稲生はエルダー・ツリーからの試練の疲れも消し飛んだという。
エルダー・ツリー:「うぬ?お前は、確かイリーナの所の新弟子ではないか?」
稲生:「今度は僕がお世話になります」
エルダー・ツリー:「ワシの独り言を早速聞きつけたか。さすがは地獄耳なBBAだ」
稲生:「ハハハ……」
エルダー・ツリー:「それで、そのBBAはどこだ?まさか、お前1人で来たわけではあるまいな?」
稲生:「もちろん、イリーナ先生に連れて来てもらった次第なんですが……」
稲生は苦笑して頭をかいた。
エルダー・ツリー:「うぬ?」
普段は富士山麓の大木の姿をしているが、出自は太古の時代に魔界から移植された木である。
幹に老翁の顔が浮かび上がり、それで稲生と話をしているのである。
マリア:「師匠、もうすぐ着きますから頑張ってください!」
イリーナ:「ピンポイントで着くはずなんだけどねぇ……」
稲生:「あの状態でして……」
エルダー・ツリー:「おおかた、信州のアジトから魔法でここまで一っ飛びで来たのじゃろうが……。しかし、たかだかその距離を飛ぶだけでバテるとは……。お前さんもトシじゃの」
イリーナ:「うるっさいわね……!1人で飛ぶのと……弟子2人プラスして抱えて飛ぶのとじゃ、キツさが違うんだから!」
マリア:「だから私も魔力をカンパしましょうかと言ったじゃないですか!要らないの一点張りで……」
エルダー・ツリー:「年寄りの冷や水というだけでもウザいのに、更にガンコは余計にウザいわい。最近はそれを老害と呼ぶらしいが……」
イリーナ:「お黙んなさい!」
エルダー・ツリー:「その体の使用期限も迫っておる。そろそろ次の体を探したらどうじゃ?」
イリーナ:「いいのが見つかんないのよ」
エルダー・ツリー:「地球の人口が今、何十億人かくらい知っておるじゃろう?例え可能性は低くても、パイ自体は大きいはずなんじゃがな……」
イリーナ:「アタシにはアタシのやり方があるんだから……!いいから、早いとこ稲生君用の杖に使う材料を寄越しなさい!」
エルダー・ツリー:「せっかちなBBAじゃの。あー、稲生君とやら」
稲生:「は、はい!」
エルダー・ツリー:「ワシの幹に手を当ててごらん」
稲生:「は、はい!」
稲生は言われた通り、エルダー・ツリーの顔の横に右手を当てた。
エルダー・ツリー:「ふむ。こんなものか……。それなら……」
木の上の一本の枝がポウッと光る。
エルダー・ツリー:「この枝を持って行くが良い」
稲生:「はい!ありがとうございます!」
エルダー・ツリー:「…………」
稲生:「…………」
マリア:「…………」
イリーナ:「…………」
稲生:「……………………あのー?」
エルダー・ツリー:「何をしておる?早いとこ切らんかい」
稲生:「え?」
マリア:「え?」
エルダー・ツリー:「木が自分で自分の枝を切れるわけが無いじゃろう」
稲生:「ええっ!?だって、高さ10メートル以上ありますよ!?」
ピンポーン♪『稲生が木に登る努力をしています。少々お待ちください』
稲生:「ひ〜!マリアさん、落ちる落ちる!」
マリア:「ユウタっ、そこの枝に足掛けて!」
ズリッ!(片足、滑らせる)
稲生:「わー!わー!わー!」
マリア:「落ち着け!今度は雲梯のように、左手を右に……!」
ド♪ミ♪ソ♪ド〜♪『稲生がようやく目的の枝に辿り着けました。もう少しお待ちください』
イリーナ:「いや〜、若いっていいねぇ……」
どこから持って来たのか、ティーセットを持って来てアイスティーを飲むイリーナ。
マリア:「ユウタ、もっと下!そこじゃ短すぎ!」
稲生:「あ、はい!……この辺ですか!?」
マリア:「それだと長過ぎ!」
稲生:「うぎゃー!クモが!蜘蛛が!クモハが!」
雲羽:「カット!カット!何で俺の名前呼ぶんだ!」
多摩:「くそっ!また蚊に刺された!おい、ムヒ早く持ってこい!」
AD:「はいはい」
[同日15:00.天候:晴 静岡県富士宮市富士見ヶ丘]
スティーブン:「はい、こんにちは。……おおっ、イリーナ組の皆さん!」
富士宮市の郊外と言えば郊外となるのだろうが、郊外過ぎる森の中よりはずっと街中の住宅街。
その中に工房はあった。
イリーナ:「ハーイ。早速、『仕事』をお願いね。このコの」
スティーブン:「新しいお弟子さんです……か?」
ヤケにボロボロの稲生。
稲生:「よ……よろしくお願いします」
スティーブン:「……エルダー・ツリーから、かなりの試練を下されたみたいだね」
稲生:「そ、そうなんです……。ちょっと……枝打ちに関しては、何の勉強もしていなかったんで……」
スティーブン:「あー……。ま、その甲斐はあったと思うよ」
イリーナ:「あの老害大木のオススメだから、すぐにできるでしょ?」
スティーブン:「今からやると、明日の夕方になりますぜ?」
イリーナ:「だろうね。もちろんそんなことは想定済みだから、是非とも頼むわ」
スティーブン:「了解でヤンス」
何故かぐるぐる眼鏡を掛けるとヤンスキャラに変貌するスティーブン。
眼鏡が無い時は、さわやかな白人男性といった感じなのだが。
稲生以外の男嫌いのマリアは少し距離を置いている。
因みにこの工房には女性もいて、マリアの杖は女性が作った。
イリーナ:「報酬は後でいつもの銀行に振り込んでおくわ」
スティーブン:「いつも悪いでヤンスねぇ……」
稲生:「よろしくお願いします」
稲生は工房の外へ、スティーブンは工房の奥へ行こうとした時だった。
稲生:「あっ!」
スティーブン:「あっ!」
そして2人、顔を見合わせる。
稲生:「もしかして、旧校舎で電話してくれた人!?」
スティーブン:「ゾーイの幻影に捕われつつも、唯一生きて生還できた日本人でヤンスか!?」
そして2人、ガシッと握手する。
稲生:「あの時はありがとうございました!」
スティーブン:「何の何の!ゾーイのヤンデレぶりには、元彼のアッシも手を焼いていたでヤンスからねぇ!」
稲生:「元彼さんだったんですか!それで、よく知ってたんですね!」
スティーブン:「そうでヤンス。ゾーイもなかなか強い魔力を持った魔女でやんしたから、そこから脱出できた人の杖を作れるなんて、とても光栄でヤンス!」
稲生:「いつからここで工房を!?」
スティーブン:「実はこう見えてまだ日は浅いんでヤンスよ。そもそものルーツは……」
イリーナ:「あのー、男の友情はこのくらいにしてくんない?アタシも疲れたから、早くホテルで寝たいよ」
稲生:「あ、そうでした!」
思わぬ場所での再会に、稲生はエルダー・ツリーからの試練の疲れも消し飛んだという。
医療給付の申請方法について、講師である県庁職員の方が来られたが、おかげ様で私はもっと安い自己負担で行けそうな気がした。
ミニ交流会は有意義な人にとっては有意義だっただろうし、そうでない人はアウェイ感に包まれたことだろう。
私のグループでは主に食事制限や薬について語り合いが行われていたが、今のところ何の食事制限も受けておらず、最新薬を使用しているわけでもない私には参加できる話ではなかった。
意外といなかったな……。
貧血で倒れた時の対処法とか、腸管内部に血が固まることによって起こる腸閉塞の対応法とか、或いは親からの遺伝という現実に対してどうか、ということで困っている人。
私の主観だが、下血している間は意外と大丈夫。
下血が止まったら要注意だ。
流した血の量によっては、その後で貧血が襲ってくる。
場所とタイミングを問わず、だ。
また、急に下血が止まった場合も要注意。
腸管内部で血が固まったことにより、腸閉塞を起こすことがある。
私もそれによる腸閉塞は一度体験した。
母親も同じ病気であることから、私は母親から遺伝した可能性が高い。
2度あることは3度あるではないが、そうなって来ると、もし私が子供を作った場合、その子供も罹患する可能性は高い。
だが、それを仏法で抑えられるとは到底思えない。
仏法辞めたら症状が良くなった現証が、ここにある。
お疲れ様です。
>持病の潰瘍性大腸炎
えっ、そうなんですか?
上手く言えないんですけど、僕は「腸ねん転」っていう
持病を持っています。
百三さんのお気持ちに、寄り添える発言が出来るかどうか・・。
でもね、ほんの少しかもしれないんですけど、分かる
気はするんです。
気の利いたコメントが出来ず、申し訳ございません。
そうなんです。潰瘍性大腸炎なんですよ。
で、本来このブログではそんな闘病を綴るつもりだったんです。
ところが程なくして寛解状態となり、ネタも無くなったので、信心生活と小説のブログになったわけです。
で、信心も辞めた為に、今ではほぼ小説専用となってしまいました。
ま、何か日記的なネタがあれば、日記を書きますけどね。
>僕は「腸ねん転」っていう持病を持っています。
こちらも上手く言えないんですが、私の持病より重そうな感じですね。
何か、痛そうな感じです。
私はまだいい方ですよ。寛解中ですから。
殆ど症状が治まっている状態ですから、気楽なもんです。
患者さん達の中には、「また再燃したらどうしよう」と不安がっている人もいまして、実際に寛解と再燃を繰り返しているという人も来てましたから、明日は我が身なんだろうと思いました。
でも、寛解中に食事制限してもしょうがないと思っているんです。
このまま放っておいてもまた再燃したら、また食事制限食らう思いするならば、調子が良い時くらい好きな物食べようよというのが私の考え方です。
幸い、主治医の先生からは何の制限も受けてませんしね。
信心をすることでポジティブになれる人もいるのでしょうが、辞めたら良くなったというヤツもここにいるんですよ。
何とかなる精神で何とかなる……で、何とかやっていますw