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福沢諭吉は、日本の精神や人間関係に、カラリとした明るさを持ち込んだ。
いまのような時代に、彼を自分にとっての啓蒙家にできたらそんな幸福なことはない。
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齊藤孝さんの本は何冊か読みましたが、これもいい本です。
そのまんま手本にしたいフレーズを抜き書きしておきます。
「雲ひとつない心」
ほとんどの日本人は、悩むことに誠実さを見出す。
月に雲がかかったようなメンタリティを好む。
ところが、福沢の心には、雲ひとつない。
福沢は精神がカラリと晴れている。まさにカタカナで「カラリ」と書くのがふさわしい。
成功している会社の経営者に多い、身も蓋もないほど湿度の低い本物の大人なのである。
福沢が多忙な日常から積み上げていったのは経験知だけだ。ダメージは引きずらない。
ネガティブなものは整理して捨てられる潔さがあるから、心にスペースを作れる。
どこかに余裕がある。
「ぐずぐず悩むヒマがあるなら勉強する」
精神は晴れ切ってはいけない、という私小説的な思い込みを払しょくしてくれたのが福沢だ。
自分の精神を痛めつけ、ぐちゃぐちゃち悩みをかき回さなくても、読書や勉強で経験知が増えれば、
思考は十分複雑になる。それでいてカラリとしていられたら最高だ。
悩みすぎることは、単にエネルギーの消耗しか生み出さない。
悩んだり、自分探しをすることと、”精神性が高い”ことをイコールで捉えることはやめてしまったほうがいい。
この本、抜き書きすれば、そのままビジョンボードになる有用性の高い本だと思います。
ブログの記事一本に、何もかも抜き書きするのではなく、
ビジョンボード作りのために、主題(テーマ)に分けて、抜き書きしておこう、
と思います。
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