ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
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武田巡りの旅 ~ 龍と水晶巡り

2017年11月18日 | 旅と帰省とお出かけと

今年の夏は、8月末に再検査を控えていたので、万一に備えて、夏休みをとらずに温存していました。

 

かねてから、そのうち行ってみたいと思っているのはイギリス。
子供が二人とも大学生になったので、塾だ部活だといった子供の都合縛りが緩んで、ようやく旅行に出かける自由が出てきました。
イギリスはビートルズの聖地だというのに、私は行ったこともないし、つまにとっては中学・高校時代の大部分を過ごした国。
今年は検査が一段落してから、遅めの休みをぱぱっと取ることにしたので、パスポートの更新とか徐々に準備を始めつつ、
イギリスとかではなく、ルーツを辿るような手近な旅へ。

大事に備える気持ちからなのか、どこか神の依り代を求めているような所があって、
占いやスピリチュアルなものに興味が向きます。

そもそも、人間の認識できる世界がすべてだとは思っていませんし、
むしろ、説明ができないから切り捨ててしまうという態度のほうが、おかしいと思う。

社会学者の書いたものがあまり面白くないのは、あの人たちは、「生きている人間」の世界にしか興味がないからである。
霊能者の書いたものがあまり面白くないのは、あの人たちは平気で「あっち側」のことを実体めかして語るからだ。

「こっち側」と「あっち側」の「あわい」でどう振る舞うかということを正しく主題化する人はほんとうに少ない。
(内田 樹 ~ 「あわい」でどう振る舞うかということ ~ However absurd♪

内田先生はこうも言います。

ローカルな世界でローカルなルールに基づいて、ものごとが整合的に運んでゆく話なんか、誰も読まないですよ。
手持ちの常識が通じない場所で、何を信じ、何を信じてはいけないのかを判断しなければならない。
「人知を絶した境域における適切なふるまい方」、それを主題にした文学作品が世界性を獲得する、僕はそう思う。
「どうしていいか分からない時に、どうすればいいか」という難問を扱っているから世界文学になり得る。

私には「天龍千晶」という、戒名でもない天誓の御名があると教えられました。

「龍」と「水晶」を訪ねることが、いつの間にやら今回の旅のテーマに。


先日も筑波山で、安っぽいお土産の龍を買ってしまったが、龍やら水晶やらに惹かれてしまうのは今に始まったことでもない。
(家の中には三匹の竜を飼え、って言ってたのはDr.コパだったかな。)

イギリスと言えば、ウェールズの国旗も赤い竜です。
(カズオ・イシグロの「忘れられた巨人」でも雌竜クエルグが登場し、人々から記憶を奪う霧を吐く。)

甲斐善光寺の鳴き竜も赤かった。
(実は赤い塊を見ただけで、天井をしばらく見ていても、どれが二匹の竜なのか判別がつかなかった。)


甲斐善光寺、開基は武田信玄公。
川中島合戦の折、長野の善光寺焼失を怖れた信玄公が、諸仏寺宝類を奉遷したのが始まりらしい。


 

日本最古の彫像と云われる源頼朝像。木肌も露わだが、何かが宿っている雰囲気があった。

お戒壇巡りは漆黒の闇の中、
途中鍵に触れることで御本尊と縁結びをするという趣向を知らずに、慌てて廻ってしまった。

冬が近づき、曇天だと日が逃げ足を早めるかのように急に暗くなっていく。
おい、慌てるな。

現世的な世界が、徐々に墨色に翳っていく宵にあって、
池は澄み、鯉の鱗は金色に光っていた。

 

「君の名は」でも、夕暮れ時を意味する「黄昏 = 誰そ彼」というのが出てくるが、
かつて日が落ちた後は人の世界から神々や妖怪の世界へと変わり、
見分けにくい相手が人なのか神なのかを問う言葉だともいわれる。( 君の名は。~ 聖地巡礼つき

カラッとした晴れ上がりも良いが、薄暗い曇天も悪くない。
大蛇(オロチ)は水を呼び、龍神は雷や雨雲を巻き起こすと云うから、
天気が悪いのは龍神がそばにいる兆しだと思えば、かえって有難いくらいだ。
(我ながら良いことを言う。)

何を感じようとしたいのかがモンダイだ。

 

大蛇(オロチ)と龍は、同じものかと思っていたらそうではないようだ。
山のヌシであり、永遠に生まれ変わる生命力の象徴であった蛇(しめ縄はオロチが交尾する姿らしい。)だったが、
豊かな水の恵みを必要とする稲作文化の始まった弥生時代の頃から、長いヒゲと四本足を持つ龍神が大蛇を駆逐していったらしい。

水晶発祥の金櫻神社で、ご神宝の生涯守りを求める。

 

霊峰 富士にかざしてきた。

昇り竜と下り竜。

霊峰 富士を巡る旅、続く。

Procol Harum - Wreck Of The Hesperus

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