John Lennon - Happy XMAS (War Is Over) - Lyrics
Xマス・イヴの晩に浅草で
2007年にアイスランドに建設された「イマジン・ピースタワー」の光の塔が再演されるとのこと。
こんな写真もネットに掲載されていて、期待が高まります。
東京スカイツリーも傍にあって、これ以上ないXマスツリーを拝することのできるようなイベントを期待していました。
ひょっとしたらヨーコさんが来たりするのだろか。
開催場所はギャラリーASAKUSAとあるのですが、
記載の住所を訪ねてみてもイベント会場らしき所は見当たりません。
路地裏の奥に在る小さな民家に人が集まっていました。
夜8時、光のイベントの始まる前にはトリビュート・パフォーマンスがあるというので、
ギャラリーになっている民家の2階に上がってみました。
ヨーコさんの著書「グレープフルーツ」を参照したトリビュート・パフォーマンスということらしいのですが、
何の予告や前説もなく、ロフトのような白っぽい二階の部屋に上がると、
長髪で長身の男性が、キリストの磔刑像のように梯子に立っていました。
僅かに隠しているとはいえ、時々はだけると、全裸です。びっくりしました。
アートの名のもとのせいなのか、女性のギャラリーも多いというのに、皆、意外に冷静に見ているのにも驚きました。
好奇の眼で見てしまいがちな自分の方が正常で健全だという、
一方的に線引きするような感覚があったとしたら、それだけでは精神が貧困なのかもしれません。
~ 病的である者こそは現實を知つてゐるやうに私には思へる。 ( 中原中也 )
本当は連続しているものですら、ある境界をもって二元論的に区別される。
この正常というものは何をもって約束されているというのか。
健全とは何か、それは淋しいものだ、と言った中原中也の嘆き。
(「詩人」という生き方 ~ Junk ♪ )
期待していた光の塔ですが、アイスランドにあるという本物とは規模も全然違ってがっかり。
( ↓ ) 本物はこんな感じ
ヨーコさんと関係があるのかも不明、イベントの説明はなく、イベントを仕切る役回りの人もいない。
ネットにあったようなイベント的な趣きとはなんだか違っている。
アートは説明するものではないとはいえ、一体なんだったのでしょう。
ある意味、Xマスイヴに起きたマジック、異界体験。
東京タワーなら、きっとクリスマス・イルミネーションでもやっているのでしょうが、
東京スカイツリーはいつも通りでした。
仲見世通りは、クリスマスなんてどこへやら、早やお正月の風情。
浅草寺では、どうか幸せが訪れますようにと、ひと足早く、受験生の次男坊のお祈りを。
いつも神社で手を合わせる時には、ついつい色々と、アバウトなお祈りになりがちなのですが、
今回はそれだけをお互いにお願いしていたという奥さんと笑い合ってしまいました。
浅草に行く前に立ち寄った日本橋では、これまたXマスらしくなく、
だしを買い求めるために、大和屋や、茅の舎を訪ねる。
そんなつもりはなかったのですが、白い財布をプレゼントしたところだけクリスマスっぽい。
光の塔のイベントを待つ間、これまたクリスマスらしからぬクリスマス・ディナーは、洋食のヨシカミのカウンター席で。
長嶋さんと王さんのサインが同じ色紙に書かれているのが、カウンター席の前に掛かっていました。
これも、今となっては珍しくも懐かしい昭和の風情。
受験生への手土産に、カツサンドを買って帰るあたりも、昭和のおじさんなのです。
羽田にも店を出しているようですが、
浅草では”味にうるさい遊び好きな旦那衆を相手にしているから、味には手を抜けない”そうで、
一人前と認められるまでは客から見えるオープンキッチンの厨房でオムライスを作ることはできないそうです。
有名なビーフシチューが絶品でした。
(これまた何十年ぶりだろか、というミルクセーキをオーダーしたら、カクテルでも作るかのようにシェーカーで。)
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