今日のお天気は・・・

何気ない日々の出来事をつづっていきます

マスと個人

2020-04-23 10:56:12 | 雑記


3月に戻ったような寒さ。
昨日は晴れているのに風が強く、歩いていると上空でゴーゴーと音を立てていた。
晴れていてもすっきりとした青と白のコントラストは見られなかった。
黄砂がやってきたようだ。今朝は物干しざおがざらざらしていた。

帽子を飛ばされそうになりながら、いつもの高台の桜と電車のツーショットを激写。



すっかり葉桜に変わったソメイヨシノとソニック

連休中は特急電車は全休だと聞き、わずかな楽しみがなくなってガッカリ。





今日は、軽症と言われて自宅待機していたコロナ感染者が死亡したというニュースが伝えられた。
わが市でも、先日3人目の感染者が出た。
県のポータルサイトで情報を見ると、倦怠感があって自宅待機とされている。
その後入院できたのか、いちいち情報の書き換えはしていないだろうから分からない。

PCR検査は肺炎が疑われるような症例でなければ受けられないと言う。
国の指針と現場とはずいぶん違う。
医療崩壊を防ぐためには検査を多くすればいいというものではないと、昨日も医師が言っていた。
検査を絞っているので感染の実態を知るために遺伝子検査を実施してはどうかと言う研究者もいる。

医療者や研究者はマスで見るのだと実感する。

かなり前、予報接種は本当に必要かというテーマで医師を招いて懇談会があった。
「予報接種は受けなければなりません。予防接種によって70%が免疫を持つと感染症は抑えられます。副反応が怖いからと予報接種を受けないで、感染症にはかからなかったと言っている人は、予防接種を受けた人たちのお蔭で流行が抑えられたお陰です」と医師は言った。
そこには、副反応で障害が残ったり重篤な症状が出たりすることを恐れる母親の気持ちとは相いれないものがあった。
マスでは、感染者は数であり割合である。90%が感染しなければ安全であったりする。
では、残りの10%に自分の子どもがいたらどうだろう。
安全だと言われる予防接種で障害が残ってしまったら、その人にとってそれは安全ではない。
マスを見る医師と、一人の名前のある人間として恐れる母親の感情は相いれなかった。

熱が続いて不安になり、電話で相談しても検査は必要ないと言われる。
それは、マスを考えれば正論だろうが、一人の人の心情に寄り添ったものとは言えない。
個が切り捨てられるような世の中はまるで戦時下のようだ。
コメント (2)
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