ここ数日の猛暑が続く少々前、バルコニーの手摺りに見たこともない鳥が降り立った。
ヒヨドリの幼鳥がのんびりと羽を休めに来てはワイン色の御土産=木の実を食べたフンを置いてゆくことが非常にしばしばあるのだが、初めて訪れた珍客に心底驚いた。
ヒヨドリは「ピーッ、ピーッ」とか「ヒ~ヨ、ヒ~ヨ」と鳴くが、それとは全く異なる鳴き声に一体何者だろうと窓越しに覗けば猛禽類らしきハト並みに小型でずんぐりした鳥が居たので、とりあえずスマホ写真を何枚か撮ってみた。 上の画像はそれを拡大したものである。
鳶か隼か何だろうかと悩んでいるうちに、やがて飛び立っていった。
調べてみればチョウゲンボウと判明、以下はその説明文から抜粋。
分類:ハヤブサ目 ハヤブサ科 ハヤブサ属 チョウゲンボウ
学名:Falco tinnunculus
全長:オス33cm メス39cm
体重:オス150g メス190g
鳴き声:「キィキィキィ」「キッキッキッ」
さほど大きさが無かった上に鳴き声も掠れたような鳴き慣れていないような感じだったから、もしかしたら警戒心も薄い幼鳥だったのかもしれない。
市街地でもけっこう目撃されており、本来は崖に住むところをビル等の建物が構造的に崖代わりになるため、住宅街である此の場所に現れたのだろうと想像する。
尋常でない暑さに日本各地が見舞われている中で、あのチョウゲンボウは今頃どこでどのように過ごしているのか。
また次は珍しい野鳥などが飛来するかもと興味は尽きない。